大N市第五地区「比翼の鳥、連理の枝」(GM:嗣子/サブマスター:すらい)

雑談

――――-----------

PC1:梁田麗佳(PL:森田)

PC2:日馬 美礼(PL:里村)

PC3:河合 奏(PL:今日日)

PC4:百鬼十桜(PL:MAO)

(敬称略)

――――-----------

GM:点呼開始!
河合 奏:準備完了!(1/4)
梁田麗佳:準備完了!(2/4)
日馬 美礼:準備完了!(3/4)
百鬼十桜:準備完了!(4/4)
全員準備完了しましたっ!

GM:ご協力ありがとうございます。
GM:では、時間となりましたので。第五地区セッション「比翼の鳥、連理の枝」を開始してまいります!
GM:ではまず自己紹介!
GM:pc1!梁田支部長お願いします!
梁田麗佳:あいあいあー!
梁田麗佳http://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYuIqiugIM
梁田麗佳:お招きに預かりめちゃくちゃ嬉しい!第五支部長の梁田さんです!
GM:キャーッ支部長―!!
梁田麗佳:今回は設定掘り下げということで、メイン4話で言及された旧第五支部メンバーで集まることとなりました!
梁田麗佳:いやー
梁田麗佳:当時からめちゃくちゃやりたかった要素なので
梁田麗佳:機会をくれたGMに本当に感謝!
GM:いえいえこちらこそ。
梁田麗佳:相変わらず口うるさい若年増としてみんなにガーガー言っていきたいと思います。
梁田麗佳:性能としては、オート支援盛り盛りのバッファー!空いたメインで攻撃することも出来るけど、どっちかと言えば立ってるだけで仕事する方面がメイン!
梁田麗佳:今回はイージー用経験点で、ドクタードリトルと蝙蝠の耳を取りました
GM:ドクタードリトル!
梁田麗佳:いかなる国のいかなる子供の泣く声を聞き逃さないしすごい勢いで駆けつけるぞ
梁田麗佳:以上!よろしくおねがいします!
GM:凄いキャラ性がでている。よろしくお願いしますー!!
GM:で、ハンドアウトは実は共同なので、続いてpc2.日馬支部長どうぞー!
日馬 美礼http://pulpfunction.ohugi.com/dx3_tw/dc3_006_add34a.html
日馬 美礼:やぁ。どうも、N市第四支部長の日馬美礼(くさま・みらい)だよ。
日馬 美礼:メイン三話、四話あたりで(NPCとして)振ってた話が現実になってくれてありがたい限り。
日馬 美礼:性能は……なんだろうねえ。これ。ミドル特化型?
日馬 美礼:財産点をごっそり抱えてるので、これを使って円滑に話を進めていきたいよね。
GM:財産95ってなんだよ…
日馬 美礼:【ヒーローガジェットI:フローズンリリィ】も積んでるんで、他の人の判定にも使えるよ。
GM:………???(嘘だと信じたい顔
日馬 美礼:イージーエフェクト用経験点は、《万能器具》と《成分分析》にまわして、イメージっぽく動けるようにしてみた。
日馬 美礼:そんなとこかな。じゃ、よろしくね。
GM:ありがとうございます。今からミドルがばくはつしさんしそうなんじゃが。
GM:ではpc3!河合支部長よろしくお願いしますー!
河合 奏:ラジャー!
河合 奏https://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYup2UmAIM
河合 奏:お招きいただき誠に光栄です、第六支部長河合奏です。
河合 奏:旧第五支部で絡める現状に滅茶苦茶はしゃいでおります。
河合 奏:性能はいつも通り死招きやスピードスターで固定値稼いでぶん殴る脳筋型。
河合 奏:行動値は速いし獅子奮迅で範囲も打てるけど、ミドルは基本雑魚!今回は多分日馬さん頼り!
河合 奏:イージーも軽功と擬態の仮面なのでいつも通りですね。
河合 奏:ロールとしては、家族との久々の共同作戦ということで隙を晒していこうと思います。
河合 奏:今までずっとブレないところばっかりだったしな!
河合 奏:そんな感じです、よろしくお願いします。
GM:わーい普段めっちゃぶれずに真っ直ぐなひとが見せる隙!嗣子大好きです
GM:ありがとうございます、ではpc1,2,3のハンドアウトを!
GM :シナリオロイス:三角地帯連続事件 推奨感情:任意/任意

--最近のニュースを騒がせる、とある事件たちがある。
地域有力者:根来一家の失踪事件。裏路地で斃れる幾人もの斬殺死体。

そのバラバラの事件には、二つ。共通点がある。
ひとつは、君達が管轄する地区--
それらが重なり合う、三角地帯にて頻発していること。

ふたつは--

根来家。その一家には、未確認のオーヴァードがいると思しく。
また、EXレネゲイドらしき美術品ーー。
嘗ての已崎家より流出した、”アーティファクト”があるとの疑いがある。

即ち。
きみたちの担う、分析。教導。機動--それらすべてに抵触するということだ。

そう、だからこそ。--これは、キミたちの事件だ。

GM:なんか君達の第四・第五・第六が重なる地域でR事件だ!
GM:職務も重なるっぽい感じなので、旧第五支部メンバーとしても、現支部長たちとしてもその実力を魅せてくれ!
GM:というハンドアウトです。
GM:ロイスが人間じゃないのは許して欲しい。
梁田麗佳:アーティファクト争奪戦!
梁田麗佳:N市のスタンダードなシナリオだ
GM:よくあるやつです。
梁田麗佳:ほたるちゃんにもまた会えそうでワクワクする~
河合 奏:やってやるぜ!
GM:可愛がりたいなら存分に可愛がってやってくれ!
日馬 美礼:がんばろうか。
GM:では続きまして、pc4!第五支部所属チルドレン、百鬼十桜くん!
百鬼十桜:はい
百鬼十桜http://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYmNePtgIM
百鬼十桜:すごいセッションに採用頂きました、感謝の至り。第五支部所属のショタっ子チルドレン、百鬼十桜10歳です。
百鬼十桜:梁田支部長のことをとても慕っており、先日はデート(本人視点)にお誘いすることに成功しました(笑)
百鬼十桜:性格は生真面目で自己評価が低く、
百鬼十桜:試験で99点を獲得したときに、得た99点より、取れなかった1点に重きをおいてしまうタイプです。
百鬼十桜:スペックとしては80超えてからの単体アタッカー。
百鬼十桜:復讐の刃をなんとか活かせないかと、実験的にスタートダッシュをコピーしてみました。
百鬼十桜:情報収集能力はありません(きっぱり
百鬼十桜:あと河合支部長とは先にセッションでご一緒頂きましたので、面識があります。
百鬼十桜:日馬支部長に関しましては、おそらく梁田支部長からお話などは伺ってるかと思いますが、面識は無いのかな、と。
GM:百鬼君…wまあミドル王者な日馬支部長がいるからな…
百鬼十桜:こんな感じでしょうか? それではあらためまして、よろしくお願い申し上げます。
GM:真面目な男子!ではよろしくお願い申し上げます!
GM:ではハンドアウトっ
GM: シナリオロイス:根来・連理(ねごろ・れんり)

推奨感情:興味/不審
 
きみが、第一支部へ出向していた先輩である、佐倉井・ほたるを迎えに行った時の事。
偶然か、すこしばかり早目に待ち合わせ場所についたきみは、
棒のような包みを持った一人の少女と出会う。
 
その少女は、ひどく無邪気で明るく、人懐こくきみに接するのに。
きみは、その少女にどこか不吉な予感を憶えた。

GM:ボーイミーツガールしてもらいます。
百鬼十桜:わーい、了解しました。<ぼーいみーつがーる
GM:きみと同い年の10歳の女の子だぞ。
GM:そうしてくれるとGMは嬉しい。
GM:では、皆さまどうかよろしくお願いいたします!
GM:ってトレーラー張ってない。
GM: 
GM: 
GM: トレーラー

--空を飛んでみたかった。

だって、みんながみんな。空は綺麗なものだというから。
わたしも、あんな閉じた遠い窓からじゃなくて、
きりとられた、誰かの手脂でくすんだものじゃなくて。


ほんものを、見てみたかったんだ。


ダブルクロス The 3rd Edition
大N市第五地区『比翼の鳥、連理の枝』
 
ダブルクロス。
それは、裏切りを意味する言葉。

さらば、それは誰への裏切りなのか。
結びつかねば飛べない番か、落ちれば共に落ちるその枝か。

GM: 
GM: 
GM:では、皆さま。どうかよろしくお願い申し上げます!
河合 奏:よろしくお願いします!
日馬 美礼:よろしくー
梁田麗佳:おにゃーしゃー!
百鬼十桜:はい、よろしくお願いいたします。
GM:では、OP。
GM:まずはPC4、百鬼くんのシーンから。
GM:登場をお願いいたします。
百鬼十桜:はい
百鬼十桜:1d10+42
DoubleCross : (1D10+42) → 2[2]+42 → 44

GM:----
GM:第五地区 公園
GM:----
GM:きみが、こんな日差しも強く熱気に満ちた中で外出しているのは、
GM:とある人物が今日。出向先である第一支部から、一時的に戻る出迎えの為です。
GM:どうにも過保護のようですが、その当人が狙われる事情もあり、キミが借り出されている。
GM:そうした際に、気合が乗ってしまったためか。待ち合わせの時間より、聊か早く到着してしまったようで--。
百鬼十桜:では凶悪な日差しを避けるべく、樹の影で風呂敷包みを下げて待っているような形で。
百鬼十桜:「ちょっと早く来すぎちゃったかなぁ……」
百鬼十桜:ジーワジーワと鳴くセミの声を耳に、公園の時計を確認。まだまだ約束の刻限まではある。
百鬼十桜:手に下げているのは先日梁田支部長と赴いたお店で購入した一品。
百鬼十桜:教えてくださった佐倉井先輩に、名物のよもぎきんつばをお土産として持参した形です。
百鬼十桜:直接会うのは久しぶりなので、報告したいことがある。成功したことも、失敗したことも。
????:そんなきみに、明るい声が駆けられる。
????:「うわー、あっついねー!夏って、こんなにすごいものなの?」
????:「ねえ、そこの貴方。どうなのかしら?」
百鬼十桜:「?」と、知らない女の子の声に振り返ります。
????:にこにこと明るい笑みを浮かべた、ジャージ姿の女の子。
????:きみと同じくらいの身長や体格をしているから、同年代のようです。
百鬼十桜:「えっと……僕、ですか?」
百鬼十桜:きょろきょろと周りを確認してから
????:「……あら?貴方以外にもどこかにいらっしゃるの?どこかしら」
????:きょろきょろとこっちも周囲を見回す。
百鬼十桜:「えっと、うん」
????:「……いないわ!じゃあ貴方なのよ!」びしぃっ!とキミを指差す。
????:ぷくーっと頬を膨らませて、不満そうに。
百鬼十桜:「む、昔はここまで暑くなかったって、しぶ――大人の人は言っていたけど」
????:「ふむふむ」
百鬼十桜:「でもやっぱり、夏は暑いんじゃないかなぁ……」
????:「じゃあどうしてこんなに暑いのかしら…」すごい深刻そうな顔でうんうん唸っている。
????:「夏は暑いものなの?」
????:きょとん、と。びっくりしたようにきみを見つめる。
百鬼十桜:「確か、太陽と地面の角度が関係してるのかな? だから今、南の方は逆に寒いんだって」
????:「へええ…すごいわ!いっぱい知ってるのね!」にこりとヒマワリのように笑う。
????:「じゃあ、いっぱい南に行ったら、どんどん寒くなるのかしら?」
百鬼十桜:「うーん、南極はとかは氷の国だから、そうなるのかなぁ?」
百鬼十桜:不思議な距離感に、何故か会話を弾ませてしまう。
????:「そうなのね…!すごい!」目を丸くして笑う。
百鬼十桜:「この前学校で習ったばかりだから」ちょっと照れたような表情で。
????:「やっぱり、すごいのね学校って!楽しそう」
????:「あ」ぽむ、と掌を叩いて。
百鬼十桜:「?」
????:「わたしったら、名乗りもしないではしゃいでしまったわ」
????:「根来。根来連理(ねごろ・れんり)って言うの!」
根来連理:「貴方は、どんなお名前なのかしら?」首を傾げて覗き込むように。
百鬼十桜:一瞬逡巡。しかし。€
百鬼十桜:「えっと、百鬼十桜(なぎりとお)。根来さんは、このあたりの学校の?」
根来連理:「ふふふ」唇に指を当てて。
根来連理:「女の子には、秘密があるのよ」
百鬼十桜:子供らしからぬその仕草と言葉に、一瞬だけどきっと。€
根来連理:謎めく様な、そんな怪しい笑みを浮かべて。
根来連理:「だって、その方が可愛いってお姉さまが言ってたわ!」にぱっと
根来連理:まるで切り替わるように。明るい笑みを満面に浮かべる。
百鬼十桜:「お姉さんがいるんだ?」じゃあやっぱりこの近くの子なのかな、と。
根来連理:「そうよ?家族だから、いっつも一緒なの!」
根来連理:「お姉さまは本当に綺麗でね……って」
百鬼十桜:家族だから――と言う言葉には、複雑な感情。
根来連理:「またわたしが話しちゃった!今度は百鬼くんの番でしょ?」むーっと。謎の論理で。
百鬼十桜:近しいものは自分にもある、でもそれはやはり、疑似でしか無いことも知っているから。
根来連理:きみの表情には、まるで気付かないような顔でいってくる。
百鬼十桜:「ええ!?」意外な注文に声を上げてしまう。
根来連理:「だって女の子の秘密をひとつ知ったんだから、男の子だってひとつ教えるべきよ。ちがう?」
百鬼十桜:「ええー!」困惑。自分の周りにはあまり居なかったタイプの人間に対して。
根来連理:「ほらほら。百鬼くんも教えて?好きなこととか、楽しいこととか!」
百鬼十桜:しかし言われてみれば、そうかもしれない。与えられたのなら、与えるべきだと、確か道徳の時間で教わった気がする。
百鬼十桜:(注:押し付けは与えられたに入りません)
根来連理:「わたしは、空が好きよ!でも、こんなにお日様が元気だと、困ってしまうわ」
百鬼十桜:「好き……」
根来連理:「ほら!やっぱりあるんじゃない!」
根来連理:「教えてちょうだい?」きみを純粋無垢な目で見つめている。
百鬼十桜:脳裏にある人が浮かんで、ぶんぶんと腕をふるってイメージをかき消す!
百鬼十桜:「ちちちちちがうよ!」まるで目の前の少女にそのイメージを見られてしまったかのように、顔を赤くする。
根来連理:「むう」
根来連理:身を乗り出して、キミの顔の近くでじーっと。
百鬼十桜:えーと、えーと……と思案。このままでは追い詰められてしまう。
根来連理:「じーーっ」
百鬼十桜:「あ、そ、そうだ!」
百鬼十桜:佐倉井先輩ごめんなさいと、風呂敷包みの中のモノを取り出す。
百鬼十桜:「こ、これ。『みあびや』さんのよもぎきんつば、美味しいから好きなんだっ!」
百鬼十桜:十字架かなにかをつきつけるように、よもぎきんつばをその目の前に。
根来連理:「わあ!美味しそう!」きらきらと目を輝かせる。
根来連理:「百鬼くんはこうしたお菓子が好きなのね!」
根来連理:「お菓子が好きって、女の子みたいで恥ずかしかったのかしら?」
百鬼十桜:「う、うん。よければ根来さんにも1つ」
百鬼十桜:追求がそれたことにほっと安堵します。
根来連理:「あら、いいの?」
百鬼十桜:「うん、お土産用だけど。多目に買ってきてあるから」
百鬼十桜:立ちながらもなんですので、ベンチの方へと根来さんをエスコート。
根来連理:にこりと静かに笑って、きみのエスコートを礼法にのっとった動きで受ける。
根来連理:「ありがとう、紳士さま!」にぱっときみのエスコートに感謝。
根来連理:「じゃあ、ありがたくいただくわ。ありがとう、百鬼くん」ぺこりと綺麗な礼をする。
根来連理:「ふふふ。むっちゃんにも後で自慢しよー」にこにこと楽しそうに笑っている。
百鬼十桜:「むっちゃん? それが根来さんのお姉さん?」
根来連理:「ふふ、ちがうのよ。わたしの特別なお友だちなの!」
百鬼十桜:「あ。そのお友達と、この公園で?」
根来連理:「ふっふっふ。もうその手はダメなのよ!」ばってんを腕で作って。
百鬼十桜:「?」
根来連理:「女の子の秘密をいっぱい聞き出すのが上手いけど、これ以上はダメ!」
根来連理:「わたしが可愛くなくなっちゃうもの!」
百鬼十桜:「そうかなぁ……」二重の意味で
根来連理:「そうなのよ!」
百鬼十桜:1つ、自分がそうしたことに長けているとは思わない。
百鬼十桜:2つ、目の前のこの子は、十分「可愛い」子だとは思う。
百鬼十桜:首を傾げて、思案顔。
根来連理:「百鬼くんは…えっと」思い出すように。
根来連理:「むむむ」
根来連理:「百鬼くんがまた変に自分を卑下してる感じがするわ」
根来連理:えいっと小突く。
百鬼十桜:油断をしていた――。小突かれても、小動もしない。逆に少女の身体がバランスを崩してしまいかねない程度に。
百鬼十桜:<496kg
根来連理:「下を見ていたらダメよ!こんなにお天道様もいっぱいキラキラしてるのに!」
根来連理:「百鬼くんは物知りで優しいのに、どうしてそんなに地面を見たがるのかしら。それが好きなの?」
根来連理:こちらも、全く揺れていない。
百鬼十桜:その事態に、ちょっと気が引き締まります。
根来連理:「?どうしたの」
百鬼十桜:「……地面が好きな訳じゃないよ」
根来連理:「そうなの?じゃあなんでそんなに見てるのかしら…?」
百鬼十桜:「いいクセじゃないよね。うん。よく言われるんだ、しっかり前を見ろって」
根来連理:うんうん、と頷く。
百鬼十桜:そんな訳でちょっと違和感を感じましたので。少女にどこかおかしいところなどはありませんか?
GM:そうですね…。では、彼女は先程友だちや家族がいつも一緒だと言っていましたが。
GM:彼女に連れがいる様子はないし、きみのように彼女は待ち合わせで来ているようでもない。
GM:非常に明るく元気な様子と、その周りに誰もいない様子。そのギャップが酷く感じられるかもしれない。
百鬼十桜:ふむふむ
百鬼十桜:なるほど了解です。
根来連理:「あら、どうしたの百鬼くん?」少女は、ヒマワリのように笑っている。
百鬼十桜:「ううん。根来さんは、不思議だなって思って」
根来連理:「ふふふ~」得意げな笑み。
根来連理:「言ったでしょう、女の子にはね、秘密が沢山あるのよ!」
百鬼十桜:「この公園に来たのも、秘密の一つなの?」
根来連理:「うーん、じゃあ」
根来連理:「当ててみせて!そうしたら教えてあげる」
GM:--その明るい口調。明るい微笑み。普段、ひとが多くいるところなら、魅力的に映るだろうそれが。
GM:このきみたち以外、誰もいない公園では。どこか不吉さを醸し出す。
百鬼十桜:じわり、と首の後ろを嫌な汗が伝う。
根来連理:「じゃあね!そろそろ行かないと怒られちゃうの」
根来連理:「楽しかったよ、百鬼くん!」
根来連理:大きく少女は手を振って、たたっと駆け出していく。
百鬼十桜:立ち去る少女から視線を外せなかったのは、関心からか警戒からか。
百鬼十桜:「あ……」
百鬼十桜:少女の姿が見えなくなってから、呆けたように。
百鬼十桜:「佐倉井先輩に、謝らなくちゃ……」
百鬼十桜:そんな間の抜けた言葉だけが、口から出た。
GM:そうして立つ君の耳に、ノイズが酷い音が届く。
GM:ラジオ放送だ。誰かが、置き忘れていったのだろうか--
ラジオ:ジジッ   『昼のニュースです……、』
ラジオ:『現在行方が分からないのは…ザ、』
ラジオ:『根来敏明さん(52歳)、根来春子さん(50歳)、根来竜子さん(28歳)、根来夏人さん(34歳)…』
ラジオ:『根来連理ちゃん(10歳)の五名が…』
ラジオ:『竜子さんは妊娠されていたということで、早期の発見が望まれます。有力な情報をお持ちの方は以下の番号へ……』
ラジオ:淡々とした声で読み上げられるニュースが続く。
GM:-----
GM:ロイスのみ可能だ!
百鬼十桜:ちょっと考えます。次のシーン中で考えておきますのでm(_ _)m
GM:まあ大分ショッキングだったもんな…了解!ではネクストシーン!
GM:----
GM:OP2 
GM:では支部長の皆さま方のOPです!
梁田麗佳:1d10+33
DoubleCross : (1D10+33) → 4[4]+33 → 37

河合 奏:1d10+33
DoubleCross : (1D10+33) → 6[6]+33 → 39

日馬 美礼:1d10+43
DoubleCross : (1D10+43) → 10[10]+43 → 53

GM:中々。では、先に回想シーンでしょうか。
梁田麗佳:うわーい!
GM:ならハイフン入れるからどうぞー
河合 奏:ヒュー!
GM:----
河合響:「……うーん……」
河合響:UGN旧第五支部の簡素な談話室。
河合響:眼鏡をかけた気弱そうな青年が、机上と睨み合っている。
河合響:机の上に並ぶのは、日用品やバッグ、腕時計などのカタログ。
河合 奏:「あれ?何してるんだ、響」
河合響:「ああ、姉さん」
河合響:「今年も考えとかなきゃ、と思ってさ」カタログを指して
河合 奏:「……あー、そういやそろそろだったな」 一つ頷いて、納得顔。
河合響:「まだちょっと早いけどね」
河合響:「麗佳さんの誕生日」
河合響:姉を見上げて微笑む
河合 奏:「まあ、考えておいて損はないだろ。にしても……」
河合響:「しても?」
河合 奏:眉をしかめて思案顔。その表情は先ほどの響によく似ている。
河合 奏:「そろそろネタ切れじゃないか?大概の物は贈ってるだろ」
河合響:「ははは、そうかもね。服にバッグに櫛、時計、ペンダント……」
河合響:指折り数える
河合響:「だから、これからは」
河合響:「グレードアップに進もうかと」
河合響:ひょいと、カタログの一つを取る。
河合響:高級時計ブランドのものだ。
河合 奏:「ほう」ニヤニヤとどこかからかうような笑み。
河合響:「僕たちだって、もう子供のお小遣いしか使えないわけじゃないんだし」
河合響:「……どうしたの?美礼みたいな顔して」
河合 奏:「そうだな、そうだ。子供じゃないんだ」
河合 奏:「私と合同って年でも関係でもないだろ?響」
河合響:「っていうことは……ああ」
河合響:「参ったなぁ、当ててみせようか?姉さんの次の台詞」
河合 奏:「良いな、言ってみろ」
河合響:キュッと眉間にシワを寄せて
河合響:「『どっちが喜んでもらえるか、プレゼント勝負だっ』」
河合響:「『私に負けるような響に、麗佳と付き合う資格はない!』」
河合響:「……でしょ、多分」
河合 奏:「……阿呆。しかも下手糞」
河合 奏:拳で額を軽く小突く。
河合 奏:「私が言いたいのはだな、とっとと給料三か月分なりなんなり送っとけって……」
日馬 美礼:「…なにくだらないことやってるのさ」
日馬 美礼:きゅるきゅると電動車いすの音。テーブルの下から覗き込むように。
河合 奏:「お、美礼。丁度いいとこに来たな、お前からも響に言ってやれ」
河合響:「いてて……あ、美礼」
河合響:「言ってやれ……って?さっきから何のこと?」
日馬 美礼:「何って」
日馬 美礼:がちゃがちゃがちゃ、と音がして、車椅子の側面から何かプリントアウトされた束が出てくる。
日馬 美礼:テーブルの上に放り出す。
日馬 美礼:「次は式場じゃん」
河合響:「式……って」
河合響:「ええっ!!」
河合響:「な、何勝手に進めてるの!?僕と麗佳さんはまだそんな……」
河合 奏:「何言ってんだ美礼、それよりこいつが覚悟決めるのが先だろ」
日馬 美礼:「指輪買ってたよね。先月の二十日。それで次のプレゼントに悩んでるんでしょ」
日馬 美礼:「次の」
河合 奏:「折角誕生日だって近いんだから時計なんざ選んでないで……は?」
河合響:「うっわ!ちょちょちょ!」
河合響:たまらず日馬さんの口を塞ぐ!
日馬 美礼:「なに。それともまだ渡してないの? 遅くなむぐっ」ぶすっとした顔
河合 奏:「おい待て響、なんだそれ聞いてないぞ!?」 グイ、と首に腕を回す。
河合響:「ぎゃあ!タップタップ!」
河合響:日馬さんから手を離して、河合さんの腕をタップ
河合 奏:「先月の二十日ってあれか、私が外回りしてた日だな!?なにコソコソそんな真似してんだお前!」
河合響:「……うううぅ」
河合響:「だって!」
河合響:「姉さんに言ったら!!」
河合響:「絶対せっつかれるでしょ!渡せ渡せって!」
河合響:「買ってなくてもそうなのに!」
日馬 美礼:「いずれバレるのに。響にいさん往生際悪すぎないかな」
河合響:「往生際とかじゃない!!」
河合響:「ムードとか、心構えとか!」
河合響:「そういうのがあるの!僕にも!」
河合響:「頼むよぉ……」
河合響:顔を真赤にしている
河合 奏:「お前がしょっちゅう土壇場で怖気づくからだろ!告白のときの件忘れたのか!!」
河合 奏:「ぐずぐずしまくったせいで春を逃して夏祭りもスルーしてクリスマスもダメで、結局一年なんもしなかった年もあっただろ!」
日馬 美礼:「度胸がない」
河合響:ぐっさーーーーっ
河合響:「美、美礼……いや美礼ちゃん」
河合響:「もうちょっと手心とかないのかな……?」
日馬 美礼:「響ねえさん。予算額はこのへんでどうかな」
日馬 美礼:プリントアウトをさらに数枚追加。市内、もしくは車移動圏内のホテルのディナーのペアチケット。宿泊券。
河合響:「黙々と紙出すのもやめて!圧が強いなあ!」
河合響:「まさか姉さん意外にもこんな難敵が現れるなんて……!」
河合響:頭を抱えている
河合 奏:「流石美礼だな、手回しがいい。予算が必要なら私の預金使っていいぞ」 ぐしゃぐしゃと強めに撫でる。
日馬 美礼:「髪留めひっぱってる。いたい」普段どおりのぶすっとした顔。少しだけ楽しそう。
河合 奏:「っと、悪い。ともあれ、これからは共同戦線だ。二人でこのヘタレの背中を蹴っ飛ばしてやろう」
河合 奏:「もう分かってるようだが響に手心は要らない。ガンガン行け」
日馬 美礼:「うん。なんかわかったよ」
河合響:「ねえさ~~ん」
河合響:か細い悲鳴のようなヘトヘト声
河合 奏:「なんだ響、情けない声出して。というかお前結局指輪はわたしたのか?」
河合響:「……渡してないよ」
河合 奏:「やっぱり怖気づいてるじゃないか。誕生日に渡してこい」
河合 奏:「私と美礼の合同で、お前らにホテルの一泊券を贈ってやる」
河合響:「本当に、お節介焼きなんだから……」
河合響:苦笑しながら、でも首を横に振る
日馬 美礼:「じれったいんだもの。ねえ」
河合 奏:「なあ」
河合響:「ありがとう、2人とも」
河合響:「……美礼にも分かると思うけど」
河合響:「僕と姉さんは、まあ、いつもこんな感じで」
河合響:「実際沢山勇気をもらってる。今、麗佳さんと、その」
河合響:「こ、恋人になれてるのも、そういうことで……」
日馬 美礼:「うん」
河合響:「……でも、今度は違うんだ」
日馬 美礼:「違うの?」
河合響:「そう。だから姉さんにも秘密だったんだ」
河合響:「指輪は自分で選んだし、渡すタイミングも、場所も、自分で決める」
河合響:「……そろそろ、ちょっとくらい自分で何かを決められる男じゃないと」
河合響:「麗佳さんには相応しくないって、思うから」
河合響:照れくさそうに、頬を指先でかく。
河合響:「だから2人は、応援してて……ね?」
日馬 美礼:頷く。
河合 奏:「……生意気言うじゃないか、響の癖に」 言葉と裏腹に心底嬉しそうに笑う。
河合響:「遅れてきた反抗期、かな?」
河合響:こちらも冗談めかして。
河合 奏:「遅すぎだ、阿呆」 バシンと一発、強めに背中を叩いて。
河合響:「いったぁ!?」
河合 奏:「幸せにしてやれよ、響。お前だったら出来るだろ」
河合響:「……姉さんがそう信じてくれるなら」
河合響:「それが僕の自信だ」
河合 奏:「ああ」 しっかりと響に頷いて。
日馬 美礼:何度かうなずいて。
日馬 美礼:「じゃあ、いちばんグレードが高いところにしよう。奏姉さん」
河合 奏:「私は私で美礼と考えるからな」 日馬の出した資料に目を通し始める。
河合響:「やれやれ……自立の道は遠い」
河合響:仲良く式場のカタログを指差す2人を眺めながら、暖かなコーヒーを味わう。
日馬 美礼:「なにいってるの。兄さん。ぼくらはぼくらでプレゼント考えてるだけだよ」
河合 奏:「そうだって。……美礼、ここはどうだ?」
日馬 美礼:「展望レストラン。いいと思う。梁田さん、こういうオーソドックスなのが好きだから」
河合 奏:「あいつ、あれで割合少女漫画趣味だからな。なら場所はこことして……」
GM:----
GM
GM:……………過去を綴った、アルバムがぱたぱたと。風に吹かれて捲られて。
GM:最後に、ぱたりと。音を立てた。
GM: 
GM:----
GM:第四・第五・第六地区 三門 
GM:”三角地帯” 中央 根来邸
GM:----
GM:…ここは、三つの地区に跨る三角洲上に存在する空隙地帯。
GM:普段、UGNの管轄が甘いにも関わらず--むしろ、それゆえかも知れないが--非常に静穏な地区”だった”。
GM: 
GM:君達は、ここ根来邸に集まってきている。
GM:それは、この非常に扱いづらい地区という地理上の問題もあれば、
GM:それぞれが担う職務に抵触する問題があるからでもある。
GM:そう。ここ根来邸にて発生した、根来一家の全員失踪事件。
梁田麗佳:「……」
梁田麗佳:現場の2階、恐らく世帯主の仕事場だろう。
梁田麗佳:書斎の奥、窓際の机に立てかけられた家族写真のスタンドを持ち上げる。
GM:そこには、家族が楽しそうに笑って写真に写っている。
GM:”4名”の。
梁田麗佳:報告では五人家族。妻は妊娠していたという。
GM:壮年の男性と、同年代の女性。それから娘だろうか、着飾った黒髪の女性に、夫であろう青年が肩に手を回している。
GM:幸福な一家だと、ポートレートに切り取られそうな一幕。
梁田麗佳:嫌な想像ばかりが頭を過り、苦い顔をする。
日馬 美礼:きゅるきゅるという、場にそぐわないモーター音。
梁田麗佳:「……!」
梁田麗佳:聞き馴染みのある音の方向へ、視線を向ける。
日馬 美礼:「ああ。なんだ、こんなところにいたんだ。探したよ、梁田さん」
日馬 美礼:人の悪いにやにや笑いを浮かべた馴染みの顔が、車椅子で部屋の戸口から覗き込んでいる。
梁田麗佳:「……なんだと?」
梁田麗佳:「こんなところで何をしている。美……日馬支部長」
梁田麗佳:呆気に取られた表情を一瞬浮かべて、すぐ元に戻る。
日馬 美礼:「いや、緩衝区域で事件だって連絡が入ってさ。派遣されたエージェント確認してみたら支部長だって言うじゃないか」
日馬 美礼:「正規エージェントはめずらしく出払ってるし、下手なイリーガルよこすわけにもいかないだろ?」
梁田麗佳:「そうか……いや待て、そもそもなんで第四支部にそんな通達が向かう」
梁田麗佳:「こちらは第五支部預かりの案件として上から寄越されていたはずだぞ」
梁田麗佳:「……まさか、また連絡不備か」
日馬 美礼:「うちはアールラボ業務も請け負ってるからね。横から顔出すこともたまにはあるけど」
日馬 美礼:「でもまあ、連絡不備だろうねえ。これは」
梁田麗佳:すぐに思い当たる、こうした事はこれまでも何度かあった
梁田麗佳:三門は立地の都合上、現場になるとこうしたミスが多くなる。
梁田麗佳:「だがよりにもよって支部長同士が鉢合わせるとは」
梁田麗佳:「いよいよ深刻だ。何かいい加減手を打たなくてはならないかもしれん」
日馬 美礼:窓のほうに視線を向ける。
梁田麗佳:「……」
梁田麗佳:こちらも窓の方に振り向く
梁田麗佳:誰もいない事を確認して
梁田麗佳:「……日馬支部長」
日馬 美礼:「なにかな、梁田支部長」
梁田麗佳:「多分同じ想像をしただろうが」
梁田麗佳:「バカバカしい。そんな偶然があるはずも……」
日馬 美礼:「そうだね。同じ想像をしてたと思うよ」
日馬 美礼:「ところが、偶然じゃないんだなあ。思ったより遅かったね、奏ねえさん」
河合 奏:ガラリ。
河合 奏:「……あー、どういうことだ?」
日馬 美礼:「連絡不行き届きかな、いまのところ」
日馬 美礼:「ほら、言ったじゃん? ぼくが出張ってきたのは、"派遣されたエージェントが支部長だったからだ"って」
梁田麗佳:「……色々と言いたいことはあるが」
梁田麗佳:振り返って
梁田麗佳:「まず1つ、河合支部長」
河合 奏:振り返った先には窓枠に腰掛ける河合奏の姿がある。
河合 奏:「ああ」 半ば諦めたような渋面。
梁田麗佳:「玄関から入れ」
梁田麗佳:「行儀が悪い」
河合 奏:「すまん。つい癖で」 一応とばかりに、
河合 奏:靴だけ脱いで片手で持っている。
梁田麗佳:「……」
梁田麗佳:このやり取り自体が懐かしくて
梁田麗佳:つい緩んでしまう頬に力を込めて
梁田麗佳:「そして今後の対処に入る前に、もう1つ」
日馬 美礼:「なにかな」
梁田麗佳:「……美礼」
梁田麗佳:「……奏」
梁田麗佳:2人に視線を送り
梁田麗佳:「元気にしていたか?」
日馬 美礼:「お陰さまでね。健康管理だけは気をつけてる」
梁田麗佳:「お前が一番心配なのは偏食だ」
梁田麗佳:「胃に悪いものばかり食べていないだろうな?」
日馬 美礼:「栄養は撮ってるよ。バランス良く」
梁田麗佳:「……いいか、くれぐれも」
梁田麗佳:「成長期の体だということを忘れるなよ」
梁田麗佳:「背だってこれから伸びるかもしれない」
日馬 美礼:「わかってる。少し、育ちたい理由もできそうだしね」目を細める。
日馬 美礼:「会うのひさしぶりだけど、梁田さんだね。これは」
梁田麗佳:「なんだ、そのしたり顔は。相変わらずなのはお前の方もだぞ」
河合 奏:「仕方ないだろ。電話でも聞いてくるくらいだ」
梁田麗佳:「そうだ……仕方ない」
梁田麗佳:「そうそう、直には会えないんだから」
梁田麗佳:「こういう時くらい、声を聞かせてくれ」
日馬 美礼:ふうん、と、小さく息を漏らして。
河合 奏:「……電話で散々聞いてるだろ」 肩をすくめて。
梁田麗佳:「それでも、だ。奏」
梁田麗佳:「得にお前は無鉄砲だからな。こっちの身にもなれ」
河合 奏:「心配し過ぎだ。無理はしないさ」 無茶はともかく、という続きは言わずに。
梁田麗佳:「ならいい。少しは安心した」
日馬 美礼:「ぼくはたいてい支部に引きこもってるから、だいたいいつでも会えるよ?」
日馬 美礼:「仕事の都合もあるだろうけど、さ」誰に言ってるのかは、まあ、ねえ。
梁田麗佳:「……ああ」
梁田麗佳:「こちらは任務が立て込んでいるからな。会いに行く時間も取れない」
河合 奏:「私たちの心配をする割に、自分も休まないからな。麗佳は」
河合 奏:「まあ、あれだ。とりあえず」
河合 奏:「まずはこの件をとっとと終わらせようか」
梁田麗佳:「……」
梁田麗佳:「そう、だな」
梁田麗佳:「私たちは支部長で」
梁田麗佳:「……時間は有限だ」
梁田麗佳:「手短に行こう」
日馬 美礼:「了解。じゃ、整理しよう」
GM:--君達三人に掛かれば、左程時間は掛かるものではない。
GM:この屋敷の事件について、今分かる特異な点。
GM:ひとつ。血痕はあるが、非常に僅かなもの。そして、今この屋敷には誰もいないのに、”外へ出た痕跡が存在しない”。
GM:ふたつ。オーヴァードであるなら、すぐに気が付くだろう異常な量のレネゲイド物質--べったりと。”飢え”と、”殺意”に塗れたそれ。
GM:そして、それはなぜか外からでは感知できなかった。
GM:……生活の痕跡は、今も色濃く残っている。
GM:ここで、ヒトが生活していたはずだが。まるで霞のように消えてしまっている。
梁田麗佳:「……失踪、というより」
梁田麗佳:「消失だな」
日馬 美礼:「マリー・セレスト号だね。都市伝説の方のやつ」
河合 奏:「その割には血生臭いがな」
河合 奏:「血痕といい、このレネゲイドといい」
梁田麗佳:「手がかりは少ないが、希望的な見方もある」
梁田麗佳:「オルクスやモルフェウス能力者の関与によるものなら、家族は無事かもしれない」
日馬 美礼:「そうだね。人が死んだって言えるような痕跡はない」
河合 奏:「オルクスの線は有力だな。この家の内側を指定した領域でもあるかもしれない」
梁田麗佳:「ああ、拉致事件としての線も想定に取り入れよう」
GM:そして、レネゲイドや事件と、直接関わる事ではないが。屋敷を見て回ったなら、疑問が一つ浮かぶだろう。
GM:根来家は、”5人”家族のはずだ。
GM:本来いるべき、少女の姿が。病的なまでに存在しない。
日馬 美礼:彼女の部屋はある?
GM:部屋も。写真も。勉強道具や、家財も一切ない。
GM:少なくとも、きみたちが調べられた中では。
日馬 美礼:「しかし妙だね。気づいてる?」
日馬 美礼:「一人足りないよ。どうしたんだろうね?」
梁田麗佳:「……末娘か」
河合 奏:「連理だったか。確かに、部屋や私物も見当たらないのは妙だな」
梁田麗佳:「持ち去られた、消された、というより」
梁田麗佳:「この感じ、まるで最初からいなかったような……」
梁田麗佳:不可解さに眉を顰める。
河合 奏:「……きな臭くなってきたな」
日馬 美礼:「記録を捏造するだけなら、大した手間じゃない。とはいえ」
日馬 美礼:「何のために、って疑問は残るよね。不自然だ」
GM:そもそも、此処まで痕跡を消しておきながら、戸籍やその他はそのまま残っている。
GM:ラジオニュースでも名前が流れるくらいに。
梁田麗佳:「不在の家族……か」
梁田麗佳:二階で見た写真を思い出す。
梁田麗佳:「……血痕と不確定物質を鑑識に」
梁田麗佳:「調べを進めよう」
GM:----
GM:ロイスのみ可能です。
梁田麗佳:はい!無論日馬さんと河合さんに!
梁田麗佳:家族:河合奏/幸福感/悔悟○/ロイス
梁田麗佳:家族:日馬美礼/愛情○/憤懣/ロイス
梁田麗佳:以上!
河合 奏:梁田さんには初期ロイスで取ってるので日馬さんに
河合 奏:妹/〇信頼/食傷辺りで
日馬 美礼:実は梁田さんにはロイス持ってるので。「兄姉:河合奏:○幸福感/憤懣」を。
百鬼十桜:こちらも先のシーンのでロイスを申請。『不思議な子@根来連理/好奇心/○不安』にて
GM:はい!
GM:----
GM:ミドル1
GM:合流・調査開始シーンです。できれば全員出て欲しい…!
GM:シーンプレイヤーは百鬼くん!
百鬼十桜:1d10+44 ちょいなっ!
DoubleCross : (1D10+44) → 8[8]+44 → 52

梁田麗佳:1d10+37
DoubleCross : (1D10+37) → 7[7]+37 → 44

日馬 美礼:1d10+53
DoubleCross : (1D10+53) → 10[10]+53 → 63

河合 奏:1d10+39
DoubleCross : (1D10+39) → 9[9]+39 → 48

GM:皆高いね?!
GM:----
GM:合流の想定としては、OP2を終えた支部長たちが、OP1の最後の情報を得た百鬼くんと第五支部で合流する想定です
梁田麗佳:一旦支部に帰ってくる感じ!
梁田麗佳:あいあいさ!
GM:したいことが有るなら存分にしていってくれ!
河合 奏:了解です
百鬼十桜:ではほたるちゃんに会う前に戻ってくる感じでしょうか。了解です。
日馬 美礼:了解
GM:あ、一応あの後ほたるとは合流して第五に一緒に戻った感じですね
GM:あいつは必要ならいつでも出ます
GM:----
GM:N市第五地区 UGN第五支部
GM:休憩室 
GM:----
佐倉井ほたる:ずず。座布団の上に正座をして、のんびりとお茶を啜っている。
佐倉井ほたる:「…ふう。第一のお茶は非常によかったですが、ここのも落ち着きますね…」
百鬼十桜:ちょこんと対面に正座して、同じ様にお茶を啜っています。
百鬼十桜:「あ、伺ったことがあります。虹咲支部長の点てられるお茶は、とても美味しいって」
百鬼十桜:「それに梁田支部長も、ご立派な支部長さんだと仰られてました。機会があれば、僕もお話を伺ってみたいです」
佐倉井ほたる:「そうですよ。本人が一番好きなのは紅茶みたいですけれど。他のお茶も色々揃えてあって」
佐倉井ほたる:「支部のどこにでも、お茶が飲めるように用意してあったからね。英吉利の方なのかなって思ったくらい」
佐倉井ほたる:「わざわざお出迎え、ありがとうございました百鬼くん」
百鬼十桜:「改めまして。任務お疲れさまでした、佐倉井先輩」ふかぶかーと頭を下げる。
百鬼十桜:お茶請けには、買ってきたみあびやさんのよもぎきんつば。
佐倉井ほたる:「ああ、そんなに改まらないで。ただわたしが色々と便利だったから行っただけだから」苦笑。
佐倉井ほたる:そうしたような冗談を言いながら、キミと談笑する。
佐倉井ほたる:「わたしでよければ、時間が許す限りお話しましょうか」
百鬼十桜:「あ、そうだ。佐倉井先輩」
百鬼十桜:と、お礼を言うの失念していたことを思い出し。
百鬼十桜:先ほど同様、深々と頭を下げます。
百鬼十桜:「この前は、よいお店を教えて頂いてありがとうございました」
佐倉井ほたる:「……もう」
佐倉井ほたる:「いいんですよ、偶々雑談で出ただけでしょう?気にしないの」
佐倉井ほたる:きんつばを手に取り。
佐倉井ほたる:「こうして買ってきてもらってるしね。これでおあいこ」ぱくりと食べる。
百鬼十桜:「でも、佐倉井先輩のおかげで……」照れるようにして、頭を掻く。珍しく、年相応の表情。
佐倉井ほたる:「百鬼くん」め、と言うように指を立てて。
佐倉井ほたる:「わたしの助言に、きみが助けられたとしてもね。その言葉を用いて、上手くやったのはきみ自身」
佐倉井ほたる:「だから、わたしに感謝するのもいいけど。そう出来た自分を認めてあげてね」苦笑しながらお茶を飲む。
百鬼十桜:「はい──」普段なら、こうした指導は真摯に受け入れる。だがしかし、ちょっとばかり浮かれているからか。
百鬼十桜:「それでも、支部長と『みあびや』さんにご一緒いただけたのは、先輩のおかげです」
百鬼十桜:ふにゃり、と緩んだしまりの無い笑顔。
佐倉井ほたる:「………」ちょっと目を見開く。
佐倉井ほたる:「……そっかー。百鬼くんが……」小声で。
百鬼十桜:「お食事のときにも、普段支部では伺えないようなお話も頂けたんですけど――」
百鬼十桜:と、一転、しょぼんとした表情。
百鬼十桜:小声には気づかない。誰かに聞いてほしかったのかもしれない。
佐倉井ほたる:「うんうん、どうしたの」
百鬼十桜:「やっぱりこう、僕も男ですから、二人分のお支払いをと思ったんですが──」
百鬼十桜:「お手洗いに行ってる際に、梁田支部長がお会計を……」
百鬼十桜:本人的には悔やんでも悔やみきれないミス。
百鬼十桜:実際にはまぁ、それ以前の問題であったことには気づいていない。
佐倉井ほたる:くすくすと笑いが零れる。
百鬼十桜:「わ、笑わないでくださいよぉ」ちょっと涙目で
佐倉井ほたる:「ふふ、ごめんなさい。でも、ちょっと百鬼くん」
佐倉井ほたる:「わたしたちは、確かに色々出来るし、しているけれどね」
佐倉井ほたる:「それでも、小学生っていうまだ子供だって見られる歳なんだよ」
佐倉井ほたる:普段自分が子供扱いされるとよく不満げに――下手をすれば平然と食って掛かることもあった少女の言。
百鬼十桜:『子供』──
百鬼十桜:普段から言われ続けている言葉だけど、佐倉井先輩の口から出るそれは、とても重い。
佐倉井ほたる:「…まあ、百鬼くんがそうしてあげたかったのは分かるから。今度別の形でお返ししましょう」
百鬼十桜:「はい、ありがとうございます。佐倉井先輩」
百鬼十桜:やっぱり佐倉井先輩はすごいなぁ、と、改めて。
佐倉井ほたる:「ああそれと」
百鬼十桜:「?」
佐倉井ほたる:「わたしたちが子供と見られるってことはね」
佐倉井ほたる:「その面倒を見られない大人は、その分厳しくみられる」
佐倉井ほたる:「だから、梁田さんがそうしたのを、逆に余裕を持って分析出来るくらいになろうか」
佐倉井ほたる:にまにまと意地の悪い笑み。
百鬼十桜:「うぅ、難しいです……」1歳の年の差か、生来の資質か。そこまでには至らない。
佐倉井ほたる:そんな真面目一直線の後輩を、くすくす笑って見て。
梁田麗佳:「……第一支部では」
梁田麗佳:「生意気な口ぶりは治してもらえなかったらしいな。佐倉井」
梁田麗佳:気付けばすぐ後ろに立っている。
百鬼十桜:「! 梁田支部長」まったく気づいておらず、びっくりして居住まいを正す。
佐倉井ほたる:「梁田さん。……ふふ、どうにもこればかりは生来なものみたいで」こちらも合わせて立ち。
佐倉井ほたる:「佐倉井ほたる。”しゃるらっはろーと”。ただいま戻りました」
佐倉井ほたる:「…それとも、ただいま、の方が良いですか?」少しその後、言い辛そうに。
梁田麗佳:「ああ……」
梁田麗佳:目線を合わせて、肩を軽く抱いて。
梁田麗佳:「挨拶なんてなんでもいい」
梁田麗佳:「大事なのは、お前がこうして、ちゃんと顔を見せてくれることだ」
梁田麗佳:「……ほんの数週間前のことなのに、お前を送り出したのが随分前のような気がする」
佐倉井ほたる:「ありがとうございます。…そうですねえ。わたしも、びっくりするくらいで」
梁田麗佳:「子離れ出来ていないな、私も」
梁田麗佳:苦笑する
佐倉井ほたる:「いいじゃないですか。それくらい想ってもらえて、わたしは嬉しいですよ?」
佐倉井ほたる:他の道成寺さんや琴城さんは知りませんけど、と冗談めかして。
百鬼十桜:「出かけてらっしゃったんですね。お疲れさまです、梁田支部長」一区切りついたようですので、お盆で湯呑とお茶請けを持ってきます
梁田麗佳:「……ん、ああ」
梁田麗佳:立ち上がって
梁田麗佳:「百鬼もご苦労だったな」
百鬼十桜:「いえ、僕はお迎えにあがっただけですから」
梁田麗佳:「ありがとう……この茶菓子もお前が用意したのか?」
梁田麗佳:湯呑を受け取りつつ
百鬼十桜:「あ、はい! この前のみやびやさんで、美味しいと仰られてましたので!」<よもぎきんつば
梁田麗佳:「全く、気を使いすぎだぞ」
梁田麗佳:「言えば菓子代くらい、私が出してやる」
百鬼十桜:あー と、ちょっと複雑な表情。
梁田麗佳:「……なんだ」
百鬼十桜:「僕はその……他の人達以上に、食事代を頂いてしまってますから」
百鬼十桜:なんとか笑顔で冗談めかして。
梁田麗佳:「そこを気にしてるのか、お前は」
梁田麗佳:こちらも少し笑って
梁田麗佳:「子供は沢山食べるものだ。それを見て嫌がる大人はいない」
梁田麗佳:「お前は確かに能力のせいで度合いも人並み外れてはいるが……」
梁田麗佳:「まあ、そういう事だ」
百鬼十桜:「はい、お気遣いありがとうございます。梁田支部長」
百鬼十桜:こうした気遣いに、本当に救われているのだ。
梁田麗佳:「……それだけ佐倉井を出迎えてやりたかったという気持ちもあるだろう」
梁田麗佳:「無駄遣いとは言えないな」
梁田麗佳:肩をすくめて
梁田麗佳:「私も一切れ貰おう。構わないか?」
百鬼十桜:「はい、どうぞ! いっぱいありますので!」にっこりと
梁田麗佳:と、しばらく団らんの時間を過ごす
佐倉井ほたる:にこにこしながらその二人の会話を眺めている。
百鬼十桜:テーブル越しに梁田支部長と佐倉井先輩が居て、久しぶりの『第五支部』を満喫してましたが。
百鬼十桜:「……そういえば、梁田支部長」
梁田麗佳:「どうした?」
百鬼十桜:「お出かけになられてたのは、何かの新しい任務ですか?」そうした予定は、今朝方までは無かった覚え。
梁田麗佳:「……本当にお前は目敏いな」
梁田麗佳:「時々驚かされる」
梁田麗佳:「ああそうだ、お前が出かけたのと入れ違いで、新しい案件が入ってな」
梁田麗佳:「今も人を待たせてある。これを飲んだらすぐ戻らなくては」
佐倉井ほたる:「忙しさは相変わらずですねえ」
梁田麗佳:「佐倉井、構ってやれないで悪いが、好きに羽根を伸ばしてくれ」
梁田麗佳:「戻れたら夜には戻る。何か外に食べにいけそうなら、その時にな」
佐倉井ほたる:「ありがとうございます。梁田さんも、無理はなさらないでくださいね」
百鬼十桜:「支部長、僕は何かお手伝いできませんか?」
百鬼十桜:「非力非才の身ですけど、それでも何かお手伝いできることがあるかもしれません」
梁田麗佳:「……心配ない。お前はこの間出動があったばかりだし」
梁田麗佳:「今日は佐倉井と一緒に休んでいろ」
百鬼十桜:「じゃあせめて、どのような案件だったかを、お聞かせ頂けませんか?」 
百鬼十桜:「それで支部長が『今件には不要』という事であれば、ご指示に従います」
梁田麗佳:「……目敏い上に頑固者」
梁田麗佳:「毎度のことだが、お前を振り切るのは大変だな」
梁田麗佳:呆れたように、けどどこか嬉しそうに
百鬼十桜:「支部長のご指導の賜物です」言葉の裏に信頼があるのだと感じ、誇らしげに。
梁田麗佳:「分かった。概要だけはお前たちにも伝えておこう。追加人員が必要になる場合もある」
百鬼十桜:「ありがとうございます、梁田支部長」
佐倉井ほたる:ことりと茶器を置いて聴く姿勢に。
梁田麗佳:「三門で失踪事件が起きた。第四第五第六の境目だ」
佐倉井ほたる:「…あそこですか。ほとんど事件もない静かなところでしたが…」
百鬼十桜:「失踪……ですか」タダの失踪なら、UGNが絡むはずもなし。つまりは──
梁田麗佳:「一家丸ごと、一戸建ての屋敷が蛻の空になっている」
佐倉井ほたる:「…ニュースにもなってましたね、根来家、でしたか」
梁田麗佳:「そうだ。そして現場から血痕とレネゲイドの痕跡が出た」
梁田麗佳:「現在はうちの鑑識で精査を待っているところだが」
百鬼十桜:「根来……」
百鬼十桜:ふと、考え込んで。
梁田麗佳:「……どうかしたか?百鬼」
百鬼十桜:「根来連理さんっ!」
百鬼十桜:思い至り、声に出す。
佐倉井ほたる:「大きいどこかの医療法人の理事とかをしていたような…」「わあ」百鬼くんの声に驚く。
百鬼十桜:「あ。す、すみません」
梁田麗佳:「なんで百鬼がその名前を……ニュースで見たのか?」
百鬼十桜:「実は今日、佐倉井先輩と合流する前に、少し不思議なことがあったんです」
梁田麗佳:「不思議なこと?」
百鬼十桜:「はい。公園でお待ちしてたんですが、そのときに僕と同じくらいの女の子が話しかけてきて」
百鬼十桜:「最初は他愛もないおしゃべりかと思ってたんですけれど」
百鬼十桜:「その子が『えいっ』って小突いてきたときに、僕、油断していて『体重の配分を気にかけてなかった』んです」
百鬼十桜:「なのにその子は、小動もしなくて──」
百鬼十桜:0.5tの自重を考えれば、ありえない出来事。
梁田麗佳:「……なるほど」
梁田麗佳:「それは確かに妙だな」
百鬼十桜:「それで、ちょっと『おかしいな』と思ったんですけど。その子が名乗っていた名前が」
百鬼十桜:「根来連理さん、だったんです」
佐倉井ほたる:「百鬼くんの其れでも動かない、行方不明者の名前を名乗る女の子、ですか」
百鬼十桜:「はい、敵意や害意はその時点では感じませんでしたけど。どこか『おかしいな』って」
梁田麗佳:「……」
梁田麗佳:「無視は出来そうにないな」
百鬼十桜:「はい、支部長のお話を伺う限り、僕もそう思います」
梁田麗佳:「分かった。百鬼、悪いが少し鑑識に立ち会ってもらう。そこで詳しい説明もする」
佐倉井ほたる:「では、わたしは捜索の手筈を整えておきますので」
梁田麗佳:「佐倉井、お前まで……」
百鬼十桜:「はい、了解しました! すみません佐倉井先輩、よろしくお願いします」
佐倉井ほたる:「仲間外れは止めて下さいね」苦笑。
梁田麗佳:「……ふ」
梁田麗佳:「狡い言い方をする。それもお前の生来のもの、か」
百鬼十桜:「そうですよ、梁田支部長」
百鬼十桜:「『みんな』でがんばって、事件を解決しましょう」他意の無い笑顔で。
梁田麗佳:「……ああ、そうだな」
梁田麗佳:「みんなで」
梁田麗佳:ほんの一瞬目を伏せてから立ち上がり
梁田麗佳:「行くぞ。第2会議室だ」
梁田麗佳:いつもどおりにすたすたと歩きだす
百鬼十桜:「はいっ!」
百鬼十桜:その後ろに、引き離されないように従いていきます。
佐倉井ほたる:「了解です」くすり。
GM:----
GM:同支部内 第2会議室
GM:----
河合 奏:「……」 僅かに眉をしかめ腕を組む。
河合 奏:元々腹芸は苦手で、そして相手はそれを一番得意とする美礼なのである。
日馬 美礼:「第五も久しぶりだけど、安普請なのは変わんないね。メンテ費用が出ないのかな」
日馬 美礼:車椅子に体を預けて。
日馬 美礼:「でも掃除は行き届いてる。そのへんも変わらないね」
河合 奏:「あー……あいつのことだからメンテ以外の部分に予算を回してるんじゃないか」
河合 奏:「支部員の環境周りに多めに使ってるんだろ、きっと」
日馬 美礼:「そうだね。第五のバランスだと育成関係予算の比率が明らかに高い。今年は2ポイント上昇だったかな」
日馬 美礼:頬杖をついて。
日馬 美礼:「……で、そのへんの事情すら確認してないのはどうなのさ? 奏ねえさん」
河合 奏:「……」 気まずい、と書いてあるような顔で目を逸らす。
日馬 美礼:「白蘭を頼んだときの報告書読んだけどさ。あれでもまだ踏ん切りつかないの?」
河合 奏:「……分かってるよ。踏ん切りつけるんだったら今だって」
河合 奏:「というより、ようやくつけれるくらいになったってところだけど」
日馬 美礼:「単なる不手際だか、どこかのサボタージュだかは知らないけど」
日馬 美礼:「支部長クラスふたりが、大規模作戦でもないのに直接立ち会いとか、希少な機会だよ」
日馬 美礼:「せっかくの機会を不意にしたくなくて、間近で見るためにわざわざぼくが出てきたくらいだもの」
日馬 美礼:真意のしれないタイプの、人の悪い笑み。
河合 奏:「……なんだ、てっきり最初からお前が裏で仕組んだのかと思ってたよ」 いつもの冗談めかした笑みに、なりそこなった顔。
河合 奏:眉の下がったそれは、彼女自身よりもむしろ。彼を思い出させるような。
日馬 美礼:「やだな。ぼくはそぉいう真似はしないって。恨み買っちゃうじゃん?」
河合 奏:「それが分かってるならもうちょっと控えろよ。酷いもんだぞ?お前の噂」
日馬 美礼:「噂だけならいくらでも。そっちのほうが、まともな取引やりやすいもの」くふふ。と笑って。
河合 奏:「まともな、ねえ……。白南風の件も大概だっただろ」
日馬 美礼:「ああ。ずいぶん身になったみたいだよ。このあいだ、イリーガルに友だちもできたってさ」
河合 奏:「そいつは何よりだが。次やるときはあんな回りくどい送り込み方するなよ」
河合 奏:「こっちは一言『頼む』と言ってくれれば幾らでも引き受けるんだ」
日馬 美礼:「考慮するよ。ただ、姉さんさ、それじゃ最初から家族扱いだろ?」
日馬 美礼:「それじゃたぶん、足りなかったよ。ぼくもそうだったから」
日馬 美礼:「どんなやつかわからない、って思うなら、相応の対応もするだろ?」くふふ。と少し笑って。
日馬 美礼:手は見えないキーボードを叩く動作を止めない。
河合 奏:「あー……」 日馬に頼むと言わせるほどの存在を自分がどう扱うか。
河合 奏:「……相変わらず、お前に隠し事は出来ないな」
日馬 美礼:「書類だけは読んでるからね。一通り」
日馬 美礼:「"誰が""誰を""どう見ているか"。そこはまず大事なところで……」
日馬 美礼:「……それで」
日馬 美礼:「あのときの質問。答えは出た?」
河合 奏:「おっと、そこは流石に読み取ってなかったか?」
河合 奏:「答えなら出てたよ。四年前に」
日馬 美礼:「そりゃ読み違えだなあ」
河合 奏:「……どれだけ混ざろうと変わろうと、私は私だ」
河合 奏:「第六支部支部長で、旧第五支部副支部長で、この街の護り手で」
河合 奏:「あいつとお前の姉の、河合奏だよ」
日馬 美礼:「ふぅん」
日馬 美礼:「で、それならなんで、第五支部の通行記録が残ってないのさ」
日馬 美礼:「窓からだから、ってのはナシだぜ。事務方は毎回必死で書き留めてるんだから」
日馬 美礼:「ぼくの姉で、響兄さんの姉で、それで? なんか足りなくない?」
日馬 美礼:虚空を叩いていた指を止める。小さく息をつく。
河合 奏:「……私があいつの妹だ、なんて言うと思うか?」
日馬 美礼:「姉とも言わないんだ?」
河合 奏:「それは」 と言い返しかけたところで。
梁田麗佳:がちゃり
梁田麗佳:「すまない、遅くなった」
百鬼十桜:「失礼します」
百鬼十桜:お盆に人数分の湯呑とお茶請けを持って、支部長の後ろから会釈して入室。
梁田麗佳:「少しチルドレンに話を……どうかしたか?」
梁田麗佳:河合さんのビミョーな表情を読み取って。
日馬 美礼:「ちょっと積もる話をね」人の悪いにやにや笑い。
梁田麗佳:「……?そうか」
百鬼十桜:「?」としつつも、テーブルの上に、席次に合わせて湯呑とお皿をセッティング。
日馬 美礼:「どぉもお疲れさま、梁田支部長。そちらは、ああ。例の子かな。資料だけは見てるよ百鬼くん」
梁田麗佳:「ああ、うちのチルドレンの百鬼だ」
梁田麗佳:「百鬼、顔くらいは知ってるだろう。第四の日馬だ。」
百鬼十桜:「あ、はい。資料と公示の掲示板でお顔は存じ上げています」
百鬼十桜:「はじめまして、日馬支部長。大N市第五支部所属、コードネーム『顎門の王“King jaw”』、百鬼十桜です」びしっと敬礼。
日馬 美礼:「どぉも。"N面一臂"日馬美礼だよ。悪名高い第四支部長。まあ、肩書はそんなに気にしなくていい。裏方だからね」
梁田麗佳:「河合とは、既に面識があったな」
百鬼十桜:「はい、河合支部長には、先にご指導頂きました」
河合 奏:「ああ、百鬼か。ライトニング・シックスの件以来だな」
百鬼十桜:「?」
百鬼十桜:どこか前とちょっと雰囲気が違う河合支部長に違和感を覚えつつも──
百鬼十桜:「先日はありがとうございました、河合支部長」ぺこりと会釈。
梁田麗佳:「初動の連絡不備があったらしく、どういうわけだかこの面子だ」
梁田麗佳:「とはいえ萎縮する必要もない。お前はいつもどおりに取り組んでくれればいい」
日馬 美礼:「つまり、、百鬼くんが今回の担当かい?」
梁田麗佳:「ああ……人員はこれだけで十分かと思っていたが」
河合 奏:「ここに来たってことは何かしら関連があるんだろ?」
梁田麗佳:「そうだ」
梁田麗佳:「百鬼は先程まで第一地区に出向中のうちの人員の迎えに出ていたんだが」
梁田麗佳:「……その道中、『根来連理』らしき人物と遭遇したらしい」
梁田麗佳:「そうだったな?」
百鬼十桜:「あ、はい。僕から直接ご報告させて頂いてもよろしいでしょうか?」
梁田麗佳:「ああ、頼む」
梁田麗佳:で、かくかくしかじか~と
百鬼十桜:かくしかー
梁田麗佳:さっきのシーンで説明された事を2人にも
梁田麗佳:「何故そんな場所に根来連理だけがいたのか」
梁田麗佳:「そして、接触の違和感」
日馬 美礼:「そもそも、"根来連理がいた"ことも問題だね」
梁田麗佳:「ああ。それもある」
百鬼十桜:「……あの、資料に写真とかはありませんか? そうすれば、関連性があるかどうか確認できると思います」
梁田麗佳:「それが、無いんだ」
梁田麗佳:「写真は一切、根来邸内に残されていなかった」
梁田麗佳:「根来連理の写真だけが」
GM:そう。きみたちが捜索した根来邸――そして、それ以外の公的機関等に提出される写真も。
GM:根来連理のものは存在していない。
河合 奏:「元々不審な点はあったが、言動や百鬼の重量に動じなかったっていう点も合わせて」
河合 奏:「重点的に調べるべきだろうな」
梁田麗佳:「そして、直に根来連理と接触したお前は」
梁田麗佳:「本件の重要な手がかりになる可能性がある」
梁田麗佳:「とはいっても、思い当たることも少ないだろうが」
梁田麗佳:「手を貸してくれ、百鬼」
百鬼十桜:こくり、と梁田支部長の言葉に頷いて。
百鬼十桜:「はい、じゃあ気になった点をいくつかご報告させて頂きます」
百鬼十桜:「基本的には、同じ年頃の女の子と、そう変わらなかったと思います」
百鬼十桜:「その上で何点か印象に残っているのは」
百鬼十桜:「家族と一緒」
百鬼十桜:「むっちゃんと言う特別な友達がいると言うこと」
百鬼十桜:「行かないと怒られちゃうと言って、立ち去った点です」
梁田麗佳:「誰かと同行している……?」
百鬼十桜:梁田支部長の問いに、再び頷き。
百鬼十桜:「家族と一緒、行かないと怒られてしまうというのは、もし事件に巻き込まれた根来さんだとしたらおかしいですし」
百鬼十桜:「それに根来さんがR案件に関わっているのだとしたら『友達』というのは、ちょっと気になる単語です」
百鬼十桜:そうした事例は、多く有ると資料で知っている。
梁田麗佳:「根来一家の失踪が誘拐だとすれば、その『友達』が犯人という可能性もあるな」
日馬 美礼:「そうだね。そして少なくとも、同行している誰かと、根来連理は友好的に接してるわけだ」
梁田麗佳:「そこが気にかかるな。何らかの能力で操作されている、或いは」
梁田麗佳:「根来連理側にも、何かの裏があるか、だ」
梁田麗佳:写真の件を思い出す。
百鬼十桜:「あくまでも仮定。それに僕の印象だよりになってしまいますけど」
百鬼十桜:「少なくとも根来さんに、事件に巻き込まれているような印象は感じられませんでした」
河合 奏:「そっちもだが、家族と一緒って言葉も気になるな」
梁田麗佳:「家族……」
梁田麗佳:「『友達』に根来一家は監禁されている、ということか?」
梁田麗佳:「だとすれば、救出の目処も立つが……」
河合 奏:「監禁にしろそれ以外にしろ、一家全体で巻き込まれたのは間違いないんじゃないか」
百鬼十桜:「あ!」もうひとつ思い出す
百鬼十桜:「そう言えば、『学校』を『楽しそう』と言っていました!」
百鬼十桜:「考えてみれば、ちょっとおかしいですよね。僕と同じぐらいなのに、学校を知らないみたいな言い方で」
日馬 美礼:「ふぅん」
梁田麗佳:「……」
梁田麗佳:「推測は様々に立てられるが」
梁田麗佳:「何か、全体像が見えてこないむずがゆさがあるな」
梁田麗佳:「血痕とレネゲイド反応の検査結果で、何か分かればいいが……」
日馬 美礼:「そこは、取り急ぎ調べてみよう。なに、そんなに手間はかからないさ」
河合 奏:「そうだな、専門家の手が借りられるんだ」
梁田麗佳:「頼む。日馬がいるだけで進捗もかなり変わるだろう」
百鬼十桜:「すみません、僕がノイマンだったらもう少し詳細に覚えていられたんですけど……」
梁田麗佳:「気にするな、百鬼」
梁田麗佳:「補い合うのが仲間であり、チーム、そして」
梁田麗佳:「……」
梁田麗佳:そこから先の言葉に詰まって
梁田麗佳:「とにかく、調査を進めよう」
日馬 美礼:「消えた家族と、欠けたきょうだいの問題ね」さらりと。
梁田麗佳:「…っ」
梁田麗佳:「……ああ、そうだ」
梁田麗佳:一瞬だけ、河合支部長と目があって、また逸らして。
河合 奏:梁田が言葉に詰まる様を、何か言いたげな顔で眺めていたが。
河合 奏:「……ひとまず、検査の結果が最優先だろうな。任せたぞ、美礼」
河合 奏:同様に目を逸らした。
百鬼十桜:「はい、よろしくお願いします。みなさん!」
百鬼十桜:空気を読めなかった少年が応じて。
GM:こうして、この奇妙な事件を君達は追い始める。
GM:左程時間は掛からない。そうなるだろう。
GM:----
GM:ロイス・購入をどうぞ!
梁田麗佳:しゃー!
梁田麗佳:欲しい物ある人!
梁田麗佳:まあ日馬さんの莫大予算があるから
梁田麗佳:べつに援護しなくても大概のものは買えるんやけどなブヘヘ
梁田麗佳:とりあえずこっちはアームドスーツ!
梁田麗佳:援護の風を自分に!
梁田麗佳:7dx+9
DoubleCross : (7R10+9[10]) → 10[3,5,6,8,9,9,10]+6[6]+9 → 25

梁田麗佳:ふはは、装備!
梁田麗佳:あ、百鬼くんにロイス!
梁田麗佳:チルドレン:百鬼十桜/信頼○/不安/ロイス
日馬 美礼:「チルドレン:百鬼十桜:○好奇心/不安」。大丈夫? 梁田さんだよ?
日馬 美礼:とりあえず、ほしい装備がないなら、ぼくはぼくであれこれ買い始めるんだけど。
日馬 美礼:で、購入は、自前の足場がためからいこうかな。と。手配師使ってクリスタルシールド狙い。
日馬 美礼:あ。<調達>+3入ってるからね。忘れないで!
日馬 美礼:5dx+7>=20
DoubleCross : (5R10+7[10]>=20) → 10[1,3,3,4,10]+10[10]+6[6]+7 → 33 → 成功

日馬 美礼:問題なし。装甲板追加ー
河合 奏:うわあ
GM:ええ…??
GM:なんだきみたち
百鬼十桜:うーん、支部長お二人とはまだ話せてないので保留。佐倉井先輩に取ろう。
百鬼十桜:先輩【佐倉井ほたる@○敬意/かなわない(´・ω・`)】にて
佐倉井ほたる:百鬼くん…w
百鬼十桜:ミドルを見越して応急手当を
百鬼十桜:1dx+3>=8 応急手当キット
DoubleCross : (1R10+3[10]>=8) → 10[10]+5[5]+3 → 18 → 成功

百鬼十桜:成功しました。ロイス、購入処理終了です。
河合 奏:百鬼君に〇信頼/不安で取りましょう
河合 奏:購入か……なんか要るものあったかな
河合 奏:強化素材でも狙おうか
河合 奏:1dx+4=>15
DoubleCross : (1R10+4[10]>=15) → 4[4]+4 → 8 → 失敗

日馬 美礼:調達通しとく? そっちの手持ちから優先して切ってもらって、不足分出すけど。
河合 奏:なら頼もうかな
百鬼十桜:おお、そういえば財産点も+6か。8なんて見たこともないw
梁田麗佳:アイムリッチ
日馬 美礼:じゃあ奏ねえさんが4点、こっちが3点出して成功。残り92。
河合 奏:こっちが4点、日馬さんから3点で購入
GM:92…。
GM:河合さんは素材使ってもいいよ!
河合 奏:では強化素材を素手に使って、以上!
日馬 美礼:で、以上かな。
梁田麗佳:以上!
百鬼十桜:以上です。
GM:----
GM:ミドル2
GM:今回から調査シーンです。PP制だぞ!
GM:シーンプレイヤーは一番低い梁田さん!登場自由!
百鬼十桜:1d10+52
DoubleCross : (1D10+52) → 3[3]+52 → 55

日馬 美礼:1d10+63 出るよー
DoubleCross : (1D10+63) → 10[10]+63 → 73

日馬 美礼:ほんとに10しか振らないなあ。クライマックスぜんぜん上がらないからいいんだけど。
梁田麗佳:ヒエッ
梁田麗佳:1d10+46
DoubleCross : (1D10+46) → 9[9]+46 → 55

河合 奏:1d10+48
DoubleCross : (1D10+48) → 9[9]+48 → 57

河合 奏:支部長たち皆テンションが高い
GM:ホント出目高いな?!
GM:----
GM:PP:12
難易度:8
最大達成値:30
判定項目:情報UGN、警察、裏社会、エグゼクティブ、FH。知覚。
アドヴェント:7

GM:こうなっております。
日馬 美礼:なるほど。
梁田麗佳:では早速いきます!
GM:どうぞ!
百鬼十桜:がんばって支部長
梁田麗佳:情報UGN!コネ幹部使用!
梁田麗佳:でもって援護ブレスも乗っける!くらえっ
梁田麗佳:9dx+10
DoubleCross : (9R10+10[10]) → 10[1,1,2,3,3,6,7,9,10]+5[5]+10 → 25

梁田麗佳:財産5使用!天井に!
日馬 美礼:さすが。
河合 奏:あっという間だぜ
百鬼十桜:おおー、お見事です
梁田麗佳:侵蝕は60、財産が1
梁田麗佳:何気にミドルブレイカー揃いのメンツ
GM:なあにこれえ
GM:PP:4/12 ですね。
GM:では情報を張っていきます
GM:PP1:事件
第四・第五・第六地区の中間地点である三角地帯で発生している事件は、現在二種類ある。
路地裏で発生している連続殺人事件と、根来一家の失踪事件である。
連続殺人事件の発生は、根来一家の失踪事件の後に発生しており、対象は老若男女とわず、無差別。現在十数件発生している。

GM: 
GM:PP2:三角地帯について
第四・第五・第六地区の中間地点に存在する。ちょうど三角洲であることから、三門と呼ばれることも。
この地域において、UGN管区の扱いが曖昧であることには、労働厚生省からの強い働きかけがあった。
それをさせるよう動いていたのが、根来家である。

GM: 
GM:PP4:根来一家について

父:根来敏明(52歳)、母:根来春子(50歳)、姉:根来竜子(28歳)、義兄:根来夏人(34歳)
根来連理(10歳)の5人家族。
戦中よりN市にて活動していた祖父--根来正敏(故人)が一代で繁栄を築いている。
戦中・戦後において非合法な活動や、東京中央や様々なコネクションによって厚労省を始めとする
中央官庁に非常に深いつながりを作り上げた。
それは家に引き継がれ、今に至るまで莫大な財産と地位を彼らに与えている。
また、厚労省を始めとしたコネクションにより、N市三角地帯においてUGNの活動を抑制し続けていた。

GM: 
GM:長いですが、話の背景条件は出し尽くした感じです。
梁田麗佳:「……何!?分かった…」
梁田麗佳:「追って連絡を。ああ、頼む」
梁田麗佳:電話を切る
梁田麗佳:「……三門付近で殺傷事件だ」
梁田麗佳:「対象は無差別。通り魔とも報告が来ているが……このタイミング、偶然とは思えない」
河合 奏:「確かに、偶然じゃないだろうな」
梁田麗佳:「犯人が逃亡中に住民を襲った……?だが何のために……」
河合 奏:「そこはいくらでも考えられるだろ。衝動なり、実験なり」
河合 奏:「あるいは単に快楽なり、な」
梁田麗佳:「犯人は暴走状態にある可能性もある、か」
日馬 美礼:「単にエフェクトの発動に巻き込まれただけってセンもあるね」
日馬 美礼:「いずれにせよ、R事案の少ない緩衝地帯で起こるような話じゃない。あの記録の裏に何があったんだか」
日馬 美礼:「根来正敏っていったら、労厚省の上層部の後援会やってたことで有名でね」
日馬 美礼:「いや、ぼくも記録でしか知らないけどさ。問題は、R事案の件数記録やってるのも、労厚省だってこと」
日馬 美礼:「UGN日本は、名目上あそこの下部組織だからね。下手な噛み方されると面倒なんだよなあ」
河合 奏:「実際、不自然だとは思ってたよ。あの一帯だけR事案が少ないから干渉するなってのも」
河合 奏:「それもUGN外からの働きかけなんてな」
百鬼十桜:「根来家の失踪事件をきっかけに、なにかの箍が外れてしまったんでしょうか?」
梁田麗佳:「つまり」
梁田麗佳:「根来一家が襲われたことと、立て続けのこの事件」
梁田麗佳:「同一犯ではなかったとしても、繋がりはあるかもしれない、ということか」
梁田麗佳:「……雲行きが変わってきたな。厄介な」
日馬 美礼:「関係がある可能性は高い、と思うよ。飼い主が死んで、揉み消してた人間が逃げただけかもしれないけど」
河合 奏:「ついでに言えば根来家自体も怪しくなってきたな」
百鬼十桜:「そうなんですか?」
百鬼十桜:きょろきょろと、意見を交わす支部長らの話を理解しようと精一杯。
梁田麗佳:「ああ、ここはN市だぞ」
梁田麗佳:「オーヴァード犯罪の発生件数で言えば、国内随一だ」
梁田麗佳:「いくら厚労省へ働きかける力があったとして、オーヴァードの干渉を地区ごと妨げ続けるなど」
梁田麗佳:「……普通の手段では、土台無理に思える」
梁田麗佳:「あの家に何が、いや、あの家は一体なんだったんだ……?」
日馬 美礼:「おかげで去年は、三角州回りの地質調査までしたんだぜ? うち」何も出なかったけど。と。肩をすくめる。
河合 奏:「もっと家探しするべきだったかもしれないな。地下室くらいはありそうだ」
日馬 美礼:「根来邸をもう一度、あとは市内で抑えてた資産の類までは、まず洗ってみるよ。いいかな」
河合 奏:「ああ、任せた」
梁田麗佳:「頼む」
百鬼十桜:ふぅっと息をつく。やはりすごい人達に師事頂いているのだと改めて。
日馬 美礼:「チルドレンが気にしたもんじゃないよ。きみ」人の悪いにやにや笑いを向ける。
日馬 美礼:「どうしても気になるなら、いろいろと手はあるけどね?」
百鬼十桜:見透かされたような目にどきっと。
GM:ではそこに、梁田支部長に続報が入ります。殺人事件の
GM:特徴。R案件であると認定された理由です。
GM:殺人事件の被害者は、全員非常に奇怪な傷を受けている。
梁田麗佳:「ん……例の詳細か」
梁田麗佳:送られてきた報告書データの上から目を通していきます。
梁田麗佳:「これ、は」
GM:鋭利な切り傷と、その傷”から”非常に強い力で--バキュームのようなもので--引っ張られたような。
GM:本来ならあり得ない、そんな傷。
GM:傷の周囲の血と肉。一部の骨まで吸い取られ、そこ以外は以上に鋭利な切傷。
梁田麗佳:「……血を」
梁田麗佳:「吸い上げている……?」
河合 奏:「そういや、家に残った血痕も以上に量が少ないって話だったな」
百鬼十桜:「ブラム・ストーカー……でしょうか?」
梁田麗佳:「断定は出来ない。だが」
梁田麗佳:「犯人が人を人とも思っていない外道だという事はよく分かった」
梁田麗佳:「一刻も早く、止めなくては」
梁田麗佳:その目は怒りに燃えている。
GM:----
GM:ロイス・購入を!
梁田麗佳:ぶるげー!
梁田麗佳:援護の風を自分に!
梁田麗佳:8dx+9
DoubleCross : (8R10+9[10]) → 9[1,4,5,5,6,6,6,9]+9 → 18

梁田麗佳:あ、日馬さん!
日馬 美礼:はいな。
日馬 美礼:じゃ、こっちから財産1点トス。
梁田麗佳:やりぃ!では自前の1点入れて
梁田麗佳:成功!とりあえずブルゲ所持!
梁田麗佳:こっちは以上!
GM:購入強者どもめ
百鬼十桜:完全獣化前に攻撃されることもあるでしょうと言うことで、ボデマちゃれんじ。
百鬼十桜:1dx+3>=12
DoubleCross : (1R10+3[10]>=12) → 5[5]+3 → 8 → 失敗

百鬼十桜:うーん、4点使っても大丈夫かなぁ。財産点を使ってボデマを購入しておきます。ミドルのシーン数は少なそうですしw
梁田麗佳:何気にお金持ち
百鬼十桜:自分のお小遣いは2ですが、日馬支部長から頂いたお小遣いが6あるのですw
河合 奏:うーーん何買おう
GM:防具とかそう言うの買えばいいんじゃないかな…テクタイトスーツとか。。
河合 奏:思いつかないからボデマチャレンジでもしようかな
河合 奏:1dx+4=>12
DoubleCross : (1R10+4[10]>=12) → 5[5]+4 → 9 → 失敗

河合 奏:こっちはこのままスルーします、どうせリア不で死ぬ身ですし
日馬 美礼:いやあ、せっかくだから買っとこうよ。3点トス。
日馬 美礼:で、河合さんのボディアーマー調達通すよっと。
GM:おかしいでしょ…(了解です
河合 奏:おっと、そういってもらえるならもらっとこう
梁田麗佳:ひゃー
梁田麗佳:お姉ちゃん思いめ!
百鬼十桜:なんというおかねぢから(((((((( ;゜Д゜))))))))ガクガクブルブルガタガタブルブル
GM:褒め言葉か?
日馬 美礼:保険は多いに越したことはないからね。あとねえさんガンガンいきすぎるしさ。で、自分はボディアーマ。
日馬 美礼:3dx+7>=12
DoubleCross : (3R10+7[10]>=12) → 10[9,10,10]+7[3,7]+7 → 24 → 成功

GM:回すなあ!
日馬 美礼:問題なく通し。で、財産点残り88と。
日馬 美礼:ん。ロイスは一度保留して、以上。
百鬼十桜:こちらもロイスは保留で以上です。
GM:----
GM:ミドル3
GM:----
GM:ミドル3
GM:続けてPP!
GM:シーンプレイヤーは百鬼くん。登場自由!
梁田麗佳:1d10+60
DoubleCross : (1D10+60) → 5[5]+60 → 65

百鬼十桜:1d10+55
DoubleCross : (1D10+55) → 3[3]+55 → 58

日馬 美礼:まずは出るよー。この際でとくのが重要。
日馬 美礼:1d10+73
DoubleCross : (1D10+73) → 2[2]+73 → 75

河合 奏:1d10+57 出ます!
DoubleCross : (1D10+57) → 3[3]+57 → 60

河合 奏:やっと落ち着いてきた
GM:落ち着いてきた!
GM:----
GM:PP:4/12
難易度:8
最大達成値:30
判定項目:情報UGN、警察、裏社会、エグゼクティブ。知覚。
アドヴェント:7

GM:では振る人はどうぞ!
梁田麗佳:うおらーーっ
梁田麗佳:じゃあもう一丁援護ブレスコネ情報UGN!
GM:強者が多過ぎる…
梁田麗佳:10dx+10
DoubleCross : (10R10+10[10]) → 9[1,1,1,1,2,5,6,7,9,9]+10 → 19

梁田麗佳:ゲーッ!いまいち!
GM:流石に2回もそう回ってたまるか!w
百鬼十桜:そうかこれにも足せるのですね、日馬支部長の財産点
梁田麗佳:そうなの!?
GM:フローズンリリーだからね…(カンパニー:ヒーローズガジェット
河合 奏:えげつない効果だ
日馬 美礼:足せるんだなあ。でもまあ
日馬 美礼:んー。調達用の実弾ちょっととっとこうか。ここはぼくの侵蝕4のが安いと見た。
河合 奏:うわ、しかも自分でも動く
梁田麗佳:どっちにせよ任せるぜ!
日馬 美礼:10dx7+2 コネ使用、巨匠の記憶コンセでUGN。いくよー
DoubleCross : (10R10+2[7]) → 10[2,4,5,6,6,7,7,9,10,10]+5[1,3,3,4,5]+2 → 17

河合 奏:あらら
GM:あら
百鬼十桜:あら
梁田麗佳:こっちのが安上がりですね
梁田麗佳:ください!
日馬 美礼:あら。ダメだ、こうなると仕方ないね。梁田さんに11点。
日馬 美礼:残り財産77ー
GM:ポンと出す数字じゃねえ…
梁田麗佳:よっしゃあ!
梁田麗佳:侵蝕は72に
GM:ではPP8/12!
GM:…え、8?
日馬 美礼:8だねえ。
梁田麗佳:ファハハハ
GM:まだ二回目なんですけど…
GM:気を取り直して情報を張ります…。
GM:PP:5根来連理について:Ⅰ

彼女のことは、幾重にも偽装が施されていた。
祖父正敏の没後、小学校には病休としてほとんど通っていない。
また、三角地帯内の個人クリニックに入院・通院させられているが、そのカルテは偽装されたものだ。
最終的--現在より数か月前--自宅療養、とされている。
健康状態も、非常に悪いはずであったと思われる。

GM: 
GM:PP7:根来連理について:Ⅱ

小学校に進学する前後にてOVに覚醒していたと思われ、そのことをUGNのみならずFHにも隠匿するため、偽装が施されている。
これは根来家の三角地帯における中立性を守るためであり、権勢の維持を図るためであった。

だが、常人でしかなかった家人は超人たちの間を渡り歩くストレスに苛まれ、
その原因である彼女へ強い暴行を始めとした虐待を加えるようになった。

GM: 
GM:PP:8根来正敏について
彼は元々帝国陸軍の技術中尉であり、軍刀を始めとした歩兵兵装の開発者であった。
戦中、无号計画のスピンアウト技術による兵装開発に関与し、それに伴いレネゲイド関連の知識や、
FHセルとのコネクションを手にした。
その技術情報とコネクションにより、戦後N市にて大きな財と中央とのコネを築いている。
彼らは、この三角地帯をFHと取引・仲介を行うハブとして運用していた。

また、一つ。彼が開発した軍刀--アーティファクトを思しきものを目録より発見する。
銘は、≪頬白村正≫。

GM: 
GM:そして、PP7に到達したことで、次のシーンにイベントが発生します
日馬 美礼:わお。
梁田麗佳:ひゅーっ
GM:根来連理を捕捉した。彼女と接触するシーンです。
河合 奏:おおう、なんと
河合 奏:百鬼君の出番だ
GM:戦闘はない!ではこのシーン内の情報共有ロールいってみましょう!
梁田麗佳:「……想像以上の黒が出てきたな」
梁田麗佳:再び三門へと車を走らせる、運転席には河合さん。
梁田麗佳:手元のタブレットには、第四支部情報チームからの報告が送られて来ている。
百鬼十桜:後部座席で同じ資料をめくり、顔を曇らせている。
百鬼十桜:オーヴァードとして覚醒している少女、虐待、家族の失踪……
百鬼十桜:「僕が会った根来さんは……」
百鬼十桜:「そうしたところから、逃げ出してきたんでしょうか?」口に出して、そうではないと思う。
百鬼十桜:であるならば、ああした出会いにはならなかったはずだ。
日馬 美礼:「根来連理の、医療関係の記録はほぼ捏造。健康状態も、まあ不明だよ」ワゴンの後部座席に、車椅子ごと乗り込んでいる。
河合 奏:「FHとの繋がりにオーヴァードの隠蔽、その上に虐待か」
河合 奏:「反吐が出るな」 険しい顔でハンドルを握っている。
梁田麗佳:「その上こんな所にまで『无号』の影とは」
梁田麗佳:「事が起きるより先に突き止められなかった自分に腹が立つ」
梁田麗佳:「いや、事が起きてからしか動けなかったというのも事実、か」
日馬 美礼:「いつでもぼくらは後手後手だよ。それだけは、わかってることじゃない」
百鬼十桜:きゅっと握った拳に力が入る。<いつでもぼくらは後手後手
河合 奏:「その上でどう最善を尽くすか、だろ」
梁田麗佳:「ああ。その通りだ。美礼、奏」
梁田麗佳:「……あ、いや……」
梁田麗佳:「んんっ。日馬支部長、河合支部長。」
河合 奏:「別にいいだろ、名前くらい」 苦笑をこぼして。
梁田麗佳:「……部下の前だ」
日馬 美礼:「下にしめしがつかないって?」くふふ。と笑う。
河合 奏:「百鬼なら、秘密は守ってくれるだろ?」 ミラー越しに笑いかける。
百鬼十桜:「あの、梁田支部長」
梁田麗佳:「どうした?」
百鬼十桜:「僕のことなら気になさらないでください。常々仰られるとおり規律は大事だと思いますけど」
百鬼十桜:「ちょっと、その。それ以上に大事なこともあると、思いますから」
百鬼十桜:子供ながらに、否、子供であるがゆえに、どこかぎこちない間柄を察する。
梁田麗佳:「……そうだな。それは、事実だ」
梁田麗佳:「だがとにかく今は任務中だ。立場相応として当たらせてもらう」
百鬼十桜:「はい。すみません、出過ぎた発言でした」
百鬼十桜:自分はなんでもっとうまく言えないのかなぁ……と、しょんぼり。
日馬 美礼:「了解。梁田支部長。」
河合 奏:「……石頭め」 隣に座る麗佳にのみ聞こえる呟く。
梁田麗佳:「……」
梁田麗佳:それを誤魔化すように、また資料に目をやる
梁田麗佳:「≪頬白村正≫、そして根来連理か」
日馬 美礼:「うちからのコメントを出すなら、問題はそれだね。『頬白村正』」
梁田麗佳:「アーティファクト『らしきもの』、そういった報告は、近頃殊更に多いが」
日馬 美礼:「形態が刀である、ということ以外特性不明。なので関与も断定できない。ただ問題は」
日馬 美礼:「銘の方だ。"村正"」
河合 奏:「妖刀の代表格だな」
日馬 美礼:「そう。まあ、ぼくのヤゴコロといい、肖って名前つけるのは珍しい話じゃない。でもさ」
日馬 美礼:「人名なんだよね。人名ってことはまあ、もし当該アーティファクトに意識があったら、そりゃ当然名乗るだろう」
梁田麗佳:「つまり、何が言いたい?」
日馬 美礼:「村正。鹿爪らしい名前だから、そうだね。たとえば子供が呼ぶとしたら」
梁田麗佳:「!!」
百鬼十桜:「むっちゃん!」
日馬 美礼:「むら、むう、むー、そんなところと愛称の組み合わせとか、いかにもありそうじゃない?」
梁田麗佳:「……ああ、そして」
梁田麗佳:「根来一家失踪後の、殺傷事件。被害者の死因は『切傷』だったな」
河合 奏:「その上異常性が血の吸収か。血を吸う刀、ってのもよく見る話だ」
梁田麗佳:「全貌が見えてきた……根来連理を見つけ出さなければ」
梁田麗佳:「恐らく、被害は広がり続ける」
GM:その不吉さに。僅かに傾き出した太陽の光が、じりじりと身を焼いた。
GM:----
GM:ロイス、購入!
梁田麗佳:ロイス保留!購入はまあ普通に応急手当
梁田麗佳:3dx+9
DoubleCross : (3R10+9[10]) → 9[5,9,9]+9 → 18

梁田麗佳:固定値だけで買えてしまうんだなあ
梁田麗佳:以上!
河合 奏:こっちもロイスは保留で、購入は……麗佳用の強化素材でも狙おうか
河合 奏:2dx+4=>15
DoubleCross : (2R10+4[10]>=15) → 4[3,4]+4 → 8 → 失敗

日馬 美礼:じゃ、7点トスして判定通すよっと。残り70。
GM:強過ぎる
梁田麗佳:あ、そうか強化素材!
河合 奏:じゃあ通してもらったのをそのまま麗佳にトス
梁田麗佳:ありがてぇ~!受け取って両手剣に使います!
日馬 美礼:自分で言いだしたしやっとこうか。「捜査対象:頬白村正:好奇心/○敵愾心」。で、これで6本目!
日馬 美礼:で、多機能ヘルメット買おうかな。
日馬 美礼:3dx+7>=15 えい
DoubleCross : (3R10+7[10]>=15) → 6[1,4,6]+7 → 13 → 失敗

日馬 美礼:で、2点使って残り68で装備すると。
GM:どんどん充実してる…
百鬼十桜:ロイス、第四支部長【日馬美礼@○憧憬/畏怖】にて。すごいなぁ、と。
百鬼十桜:1dx+3=>15 ではこちらも強化素材を支部長用に
DoubleCross : (1R10+3[10]>=15) → 9[9]+3 → 12 → 失敗

百鬼十桜:おっと、ではこちら購入失敗で終了。ロイス処理も終了で以上です。
日馬 美礼:回せる先もないし、百鬼くんの方は補助無しで終了。以上!
河合 奏:こちらも以上!
梁田麗佳:以上!
GM:皆終わったッぽいですね!
GM:----
GM:ミドル4
GM:根来連理との接触シーンです。
GM:シーンプレイヤーは百鬼くん。
GM:登場は自由です。途中からでもいいぞ。
百鬼十桜:1d10+58 ちょいなっ
DoubleCross : (1D10+58) → 2[2]+58 → 60

GM:良い出目!
GM:途中で出る、休む場合は一応言って頂ければ!
梁田麗佳:一応出ておく
梁田麗佳:あ、いや
梁田麗佳:侵蝕も高いしまずは控えておこう
日馬 美礼:まずは様子見。出ないでおく。
河合 奏:なら自分も様子を見ましょう
GM:了解!
GM:----
GM:第五支部にて、殺人事件の被害者たちの共通点がひとつ判明した。
GM:彼らは、殺害される直前に10歳ほどの少女と一緒にいたことを目撃・カメラで確認されている。
GM:――そして今。その少女が、ひとりの初老の男性を労わるように、和やかな会話をしている様子が。
GM:第五支部にて確認された。
GM:…ここにおいて、UGN側は包囲による捕縛・捕殺を視野に入れ展開。支部長たちはそちらの指揮に専念している。
GM:そして、彼女を足止めし…その凶行を止めるのは、百鬼十桜。きみに託されることとなった。
GM:----
根来連理:きみの視線の先で。少女は、酷く楽しそうに話している。
根来連理:何か一つを聞くたびに。知らないことをしるたびに。
根来連理:まるで世界が輝いているかのように。
根来連理:傍から見れば。
根来連理:心温まるような、そんな風景。
百鬼十桜:ではその指示を受け、全力で街を駆け──
百鬼十桜:「根来さんっ!」
百鬼十桜:──少女を見つけ、声をかけます。
根来連理:そうして、彼が少女に礼を言って、別れようとしたとき――彼女は、その手にいつのまにか手にした棒状の何かの封を。
根来連理:「……あら?」
根来連理:「百鬼くん!びっくりしたわ!」
根来連理:目をまあるくして、少女は驚いている。
根来連理:「どうしたの?そんなに急いで」
百鬼十桜:はー、はー、と肩で息を。
百鬼十桜:自分に意識を向けてくれたことで、男性への意識はそれましたでしょうか?>GM
GM:そうですね、丁度そのまま別れるような形になった。
GM:彼女は、彼を呼び止めようとした、丁度そのとき。彼女が棒を手にしたときに、キミが声を掛けた。
百鬼十桜:ほっと一息。少なくとも、一人は助けられた。
百鬼十桜:「根来さんに、会わなきゃって」
百鬼十桜:そしてゆっくりと、近づこうとします。
根来連理:「……困ったわ…」
根来連理:「お礼を申し上げたかったのに。……あら、何か忘れ物でも?」
根来連理:きょとんとした顔。
百鬼十桜:「うん、物じゃないけど、忘れてたことがあって」
百鬼十桜:できれば一足一刀の間合いまで。<近づく。
根来連理:「そう?じゃあわたしがお役に立つならうれしい!」にぱっと微笑む。
根来連理:「百鬼くん、顔が怖いわ。なにか悩み事でもあるの?」
根来連理:こちらからきみに歩み寄る。
根来連理:まるで無警戒だ。――少なくとも、そう見える。
百鬼十桜:にこりと、安心させるように微笑む。
百鬼十桜:意図的に、身体の力を抜く。敵意など感じさせないように、緊張などしないように。
百鬼十桜:「あのね」
根来連理:「なあに?」
百鬼十桜:「根来さん、なんであの時僕に、声をかけてくれたのかな?」
根来連理:「?そんなこと?」
根来連理:「そうね…」うーん、と腕を組んで考える。
根来連理:「最初は、なんとなくだったの」
百鬼十桜:「そうなんだ」
根来連理:「でも、うん。話せば話すほど、貴方って面白いし、放っておけなくて」
根来連理:「それに、どこか寂しそうだったの。そう、そうよ。だから」
根来連理:「わたしは、あなたと話したいって思ったの」にっこりと。花のように笑う。
百鬼十桜:「そっか……」同じぐらいの子にも、見透かされてしまうんだなぁ、とちょっと苦笑。
百鬼十桜:「根来さんは、優しいね」
根来連理:「そうなの?でも、お姉さまもお兄さまも、ワガママばっかりってよく言うわ」
根来連理:「お子様みたいねって、そういうのよ?酷いと思わない?」
百鬼十桜:「うん、子供だって、いろいろあるのにね」
根来連理:「そう!そうなのよ!ぜんぜん分かってくれないの!」
根来連理:「百鬼くんが初めてよ、そう言ってくれたの!」にこにこと楽しそうに笑って。きみの手を両手で包む。
百鬼十桜:「僕もよく、言われるから」
百鬼十桜:その手をやさしく握り返す。
根来連理:「うふふ」
根来連理:「暖かい…、えっと」
百鬼十桜:「でもね、僕にそう言ってくれる大人の人たちは」
百鬼十桜:「僕のことを案じて、僕のことを思って、そう言ってくれる。そんな人達ばかりだから」
根来連理:「………」黙って聞いている。
百鬼十桜:「子供扱いはくやしいけど、でも、そんな人達の想いを踏みにじってしまったら、もっといけないと思うから……」
百鬼十桜:しっかりと、目を覗き込む。時間稼ぎの駆け引きなどではない、これは純粋な気持ちだ。
根来連理:「百鬼くんの」
根来連理:「周りの人は、いいひとなのね」
百鬼十桜:「うん、だから──」
百鬼十桜:「根来さん……一緒に来ない?」
根来連理:答えるように、目を合わせる。
根来連理:「……」目を閉じる。
根来連理:「………ふふふ。百鬼くん、わたしね」
根来連理:「そんなこと言って貰ったの、初めてなの」
根来連理:「ああ、本当に、嬉しくて、嬉しくてーー」
百鬼十桜:黙って、耳を傾けます。
根来連理:しゅるり。
根来連理:袱紗が解ける音。
根来連理:「――たべたくなっちゃうくらい」
根来連理:白刃一閃。
根来連理:至近距離。手を取られている。そんなことなど関係ないと、いつの間にか彼女の手には白い刃がある。
百鬼十桜:目を合わせたまま、動きません。
根来連理:それならば、きみの心臓を刺突が穿つ。
百鬼十桜:筋肉を固めることもしない。自身の重心操作に慣れてるがゆえの、所作。
根来連理:「――ああ。はしたないわ。家族でもなんでもないのに」
根来連理:「こんなに。いま、わたし――」
根来連理:「あなたを、わたしのものにしたい」
百鬼十桜:こふっと、口と胸から赤い鮮血をこぼす。
百鬼十桜:刀を握った手とは、反対の手を優しく握ったまま。
根来連理:「……痛くないの?」
根来連理:「ううん、心臓をきちんと抜いたのに。これじゃあ、ちゃんと気持ちが伝わらないわ」
百鬼十桜:「痛……いよ」青ざめた顔で、笑いながら。嘘をつくのは、この子に失礼だ。
百鬼十桜:「でも……」
百鬼十桜:ぐっと、一歩踏み込む。さらに刀が肉を貫き、傷が広がる。
根来連理:「………」驚きに目を見開いている。
百鬼十桜:「ひとつ……応えたら。ひとつ、質問して……いいんだよね?」
百鬼十桜:両肩に手を乗せ、瞳をじっと見て──
根来連理:「あ、う、うん。そうね。きちんとお返ししないといけないわ」
百鬼十桜:「根来さん……の方が……」
百鬼十桜:「もっと……痛そうだよ。大……丈夫?」
根来連理:目を見開く。
根来連理:「………あなたは、本当に」
根来連理:「どうして……」
百鬼十桜:ではこふっと吐かれた血が、少女の頬を汚す。
根来連理:「あ」力が抜ける。刃が抜ける。
百鬼十桜:そしてそのまま、もたれ掛かるように意識を失って──
河合 奏:1d10+60
DoubleCross : (1D10+60) → 3[3]+60 → 63

河合 奏:刹那、光が走る。尾を引きながら虚空を駆けて二人の間に割って入り。
根来連理:身体が無意識に動く。くるりと後方宙返り。
河合 奏:気付けば、人影が立っている。
河合 奏:「逢瀬の邪魔は無粋だろうが、部下を刺されて黙ってられるほど人が出来てなくてな」
根来連理:「……だれだか、しらないけれど」
根来連理:それでも、視線は百鬼十桜の事だけを追っている。
梁田麗佳:72+1d10
DoubleCross : (72+1D10) → 72+4[4] → 76

梁田麗佳:がっ!!
梁田麗佳:崩れる百鬼を背中から支えようとして、膝をつく。
梁田麗佳:「うっ……ぐ……!」
梁田麗佳:500kgの体重は、重い!
根来連理:「………」百鬼くんに一瞬、手を伸ばそうとして。
根来連理:支える女性を見て、だらりと落ちる。
梁田麗佳:「根来、連理……」
梁田麗佳:重さに耐えつつ、根来を一瞥し
根来連理:「……そう。百鬼くんは、ほんとうに」
根来連理:「いいひとに、囲まれているのね…」
根来連理:血で濡れた服と刃。頬についた、彼の血を指に掬って。
根来連理:それだけをじっと見ている。
梁田麗佳:「無茶をするな……本当に」
梁田麗佳:百鬼くんの髪をかき上げる。
梁田麗佳:後方待機中だったが、たまらず飛び出してきた。
日馬 美礼:1d10+79 登場
DoubleCross : (1D10+79) → 6[6]+79 → 85

日馬 美礼:ふたりぶんを、さらに背後から支えるものがある。と。
梁田麗佳:「!」
梁田麗佳:背中から支えられて、2人で立ち上がる。
梁田麗佳:「美礼……」
日馬 美礼:「きみはどうなのかな。根来連理」
根来連理:ぼんやりとその声の方を見る。
根来連理:「どう、って」
日馬 美礼:「きみは彼をみて何を思った? いや、何か思うところがあったのかな」
根来連理:「………………」
根来連理:囲まれている。それは分かっている。非常に危険だと、今もどこかで感じているのに。
根来連理:「………わからないわ。わからないの」
日馬 美礼:「ふぅん」目を細める。
根来連理:「どうしてかしら。あのひとたちを食べてから。ずっとずっとなんでもわかったのに」
根来連理:「………ねえ、わたしは答えたのだから。あなたも答えて?」
根来連理:「どうして百鬼くんは、あんなことをしたの?」
根来連理:今迄歩いてきた道が、今。まるで全然違うところに行く道だと気付いたような顔で。
梁田麗佳:「決まっている」
梁田麗佳:「それは、きっと」
梁田麗佳:「お前が、寂しそうに見えたからだ」
梁田麗佳:「きっと……この子には」
根来連理:「……寂しそう?」
根来連理:「そんなことないのよ。だって」
根来連理:「今は、むっちゃんといつでも一緒で。あのひとたちだって、何時だって一緒なの」
梁田麗佳:「いいや」
梁田麗佳:「……私にもそう見える」
梁田麗佳:「手を伸ばさずには、いられなかったんだろう。それがこの子だ」
根来連理:「………わからないわ。家族は、一緒にいて。皆助け合うものだって。それ以外はちがうんだって」
根来連理:「……わたしと、貴方は。そうじゃないのに」
河合 奏:「家族だからって必ずしも一緒じゃない。助け合わない家族だっているさ」
河合 奏:「それに家族じゃなければ助け合わないとも限らない」
梁田麗佳:「大切なのは、関係性を区切る言葉じゃない」
梁田麗佳:「この子はお前に手を伸ばした。それだけだ」
梁田麗佳:「それを、どう感じている?」
根来連理:「……………」
根来連理:「………初めてだったの」
根来連理:「初めて。手を握ってもらったのよ」
梁田麗佳:「だったら……!」
梁田麗佳:根来連理、この子も、まだ……。
日馬 美礼:短く息を吐く。
日馬 美礼:「いいかい。根来連理。ぼくは、かれじゃない。きみが、かれとは違うのとだいたい似たようにだ」
日馬 美礼:「手を握ってくれるのは、自分以外の誰かだけだよ。自分の右手で、自分の右手は握れない」
根来連理:ゆるりと日馬さんの方を見る。
根来連理:「……そうなの?」酷く幼いこえ。
日馬 美礼:「少なくとも、一般的な家族というのは、自分と同じもののことじゃない」
日馬 美礼:「家族とは、一番身近な、他人のことだよ」
根来連理:「わたしは、大声と握りこぶししか知らないわ。そうして、」
根来連理:「踏みつけられるためのものじゃないのね」
日馬 美礼:目を細める。
日馬 美礼:「こぶしとかかとか。だがそれは、いまのきみの"家族"じゃないね?」
日馬 美礼:「根来連理。きみのいう"家族"というのは、いったい何のことなんだい?」
根来連理:途方に暮れたように。
根来連理:その手に握る、血で濡れた白刃を見つめる。
根来連理:「……ねえ、むっちゃん。教えて?」
根来連理:「わからないの。わからないのよ。なにか、とってもだいじなことな、はずなのに」
根来連理:「……ねえ、”家族”って。なんなのかしら」
根来連理:根来連理は、愛を知らない。
根来連理:根来連理は、友情も知らない。
根来連理:誰も、教えてくれなかった。与えられたことが、無かったからだ。
根来連理:「………メガネのおねえさん。やっぱり、すぐにはわからないのよ?」
梁田麗佳:「……すぐにではなくても」
梁田麗佳:「まだ間に合う。これからの話をするんだ」
梁田麗佳:それでも、手遅れだとは思いたくない。
梁田麗佳:腕の中の小さな部下が、手を伸ばそうとした相手に、そう断じたくはない。
根来連理:「……あなたたちが、百鬼くんを心配してて」
根来連理:「いいひとなのは、わかるのよ。でも」
根来連理:「やっぱり。それでもね」
根来連理:「連理は、根来の娘なのよ?」困った顔で笑って。
根来連理:《神出鬼没》。シーンから退場します。
GM:その言葉を最後に。少女の姿が、ふつりと消える。
梁田麗佳:「待てッ!!」
梁田麗佳:手を伸ばそうとして、重みに立ち止まる。
GM:答える声はない。すでに少女は去った後だ。
梁田麗佳:「……」
河合 奏:「……まずは、百鬼を医務室に運ぶか」 構えを解き、三人を振り返る。
河合 奏:「美礼、頼めるか」
日馬 美礼:「ああ。半トンくらいなら積載量内だよ。それにしても」
日馬 美礼:「いい子を揃えてるじゃないか。梁田さんのところ」
梁田麗佳:「ああ……そうだろう」
梁田麗佳:「この子たちに恥じない支部長でいたい」
梁田麗佳:「それが今の私の……いや」
梁田麗佳:日馬さんと、河合さんの方を見て
梁田麗佳:「ずっと、私の目標だ」
GM:――――
GM:データを一部開示します。
GM:根来連理は、《悪食の食卓》により、根来家4名と胎児1名を捕食しています。
GM:他の殺人事件の被害者たちは、この悪食の食卓の効果の対象にはなりません。
GM:こちらは、pcも把握して良い情報となります。
GM:――――
GM:以上。ロイス、購入を。
梁田麗佳:ひえええええ
梁田麗佳:えっぐいなあ!
百鬼十桜:ふむ、ロイス内容の変更は大丈夫な環境でしたよね?
百鬼十桜:<感情
GM:です!
百鬼十桜:ではちょっと悩みましたが、謎の少女【根来連理@好奇心/○不安】を、救われてほしい少女【根来連理@○尽力/同一視】に変更申請を。
GM:百鬼くん…。…
梁田麗佳:うう
梁田麗佳:百鬼くんいいこすぎる
百鬼十桜:2個めの応急手当を
百鬼十桜:2dx+3>=8
DoubleCross : (2R10+3[10]>=8) → 9[8,9]+3 → 12 → 成功

百鬼十桜:成功、取得。ロイス処理、購入判定終了で以上です。
梁田麗佳:こっちも購入は応急手当!
梁田麗佳:3dx+9
DoubleCross : (3R10+9[10]) → 3[1,2,3]+9 → 12

梁田麗佳:で、二個目所持!以上!
河合 奏:ロイスは根来連理に〇尽力/憤懣で
河合 奏:憤懣、はちょっと違うか。疑念に変更で
河合 奏:それと購入はー……どうしよう
河合 奏:余りそうだけどこっちも応急買っておきますか
河合 奏:2dx+4=>8
DoubleCross : (2R10+4[10]>=8) → 4[4,4]+4 → 8 → 成功

河合 奏:以上です!
日馬 美礼:OKOK。「追跡対象:根来連理:○好奇心/憐憫」。
日馬 美礼:で、これで七枠と。あとはどうしようかな、ブルーゲイル狙ってみよう。
日馬 美礼:手配師最後の一つを使ってと。
日馬 美礼:5dx+7>=20
DoubleCross : (5R10+7[10]>=20) → 10[1,2,3,7,10]+8[8]+7 → 25 → 成功

日馬 美礼:よし。出たので所持しておく。以上。
GM:強い……
GM:全員終了かな!では本日ここまで!
GM:――――
GM:ミドル5
GM:シーンプレイヤーは一番侵食低めの百鬼くん。
GM:登場自由!
梁田麗佳:1d10+79
DoubleCross : (1D10+79) → 3[3]+79 → 82

日馬 美礼:1d10+79
DoubleCross : (1D10+79) → 2[2]+79 → 81

梁田麗佳:あ、76でした。現在79!
百鬼十桜:1d10+60
DoubleCross : (1D10+60) → 6[6]+60 → 66

河合 奏:1d10+63
DoubleCross : (1D10+63) → 5[5]+63 → 68

GM:やはりおふたりが高めだなー
GM:――――
GM:PP:8/12
難易度:8
最大達成値:30
判定項目:情報UGN、警察、裏社会、エグゼクティブ。知覚。
アドヴェント:7

GM:判定はこれ!
日馬 美礼:ああ。そしたらぼくがいくよ。
日馬 美礼:戦闘中もガリガリ上がる梁田さんはちょっと抑えといて。
梁田麗佳:おけ!たのんます!
梁田麗佳:気遣いの出来る妹よ…
GM:ウィンブレ使いだもんね…
日馬 美礼:《コンセントレイト》《巨匠の記憶》でコネ使ってUGNの、85まで。さてと。
日馬 美礼:12dx7+2
DoubleCross : (12R10+2[7]) → 10[1,1,2,2,3,3,6,7,7,8,8,9]+10[1,6,7,10,10]+2[1,2,2]+2 → 24

日馬 美礼:よし。じゃ、財産6入れて達成値30。残り財産Pは62。
梁田麗佳:サスガダァ
日馬 美礼:まあ、こっちは専門だからね。頑張らなきゃ。
GM:回すなーw
GM:はいPP12/12!
GM:全部分かる。
GM: 
GM:PP10:頬白村正について
日本帝国軍において、日本刀とは民族の魂として称揚された。
当然--无号計画の外縁、副産物程度ではあるが。”製造”されたオーヴァードの装備、
また将官・士官を始めとした彼らの護身用として製造された軍刀たちがある。
これはその一振り。
その権能は”学習”。非常識な事象を発生させるエフェクトの数々を、その身で憶え、耐性を仕手に付与する。

銘の由来は、仕手のみならず、己さえ赤に汚れず空に舞う頬白の鳥。

データ的には≪レネゲイドウォール≫10lv、≪超人的弱点≫にて再現されます。
一度でも使用されたエフェクトによる攻撃を、2回目から-20ダメージします。

GM: 
GM:この「学習」の権能により、頬白村正は疑似的な人格を有している、ということにも気付いてよい。
GM: 
GM:PP12:彼女の行方について

根来家より利益を得ていたものは、表の厚労省だけではない。
FH。彼らも、根来家の齎す三角地帯によって大きく利益を得てきたものたちだ。
--時間はない。事件を収束させねばならない。
そのためには、彼女を誘き寄せ、そこを逃さず--打倒する必要がある。

彼女が最も執着したもの。家族の象徴である、家。
彼女がいる場所は、そこだ。
その場所にて複数人によるワーディングを行うことで、彼女は自身の聖地に踏み入るものを処断しにやってくる。

GM:データ的にはEロイス《暴食の胃袋》と《広域融合》の組み合わせで表現されます。
GM: 
GM:以上。
GM:――――
GM:N市 第五地区
GM:第五支部 同支部内 医療室
GM:――――
GM:根来連理により、心臓への刺突を受けた百鬼くんは、第五支部内の医療室で治療を受け。
GM:リザレクト限界等にも達していないこと。傷もひどく鋭いが故に、傷自体が塞がるのは早かった。
梁田麗佳:ベッドの傍らに腰掛け
梁田麗佳:ジッと、眠る百鬼の横顔を見つめている。
百鬼十桜:「ん……」声を漏らし、静かに目を開ける。見知った天井──
梁田麗佳:「……目が覚めたか」
梁田麗佳:これだけの傷で、命に関わるはずもない
梁田麗佳:そう分かっていても安堵の嘆息が漏れてしまう
百鬼十桜:「梁田……支部長」半覚醒のまま身体を起こそうとして。顔をしかめる。
百鬼十桜:流石にまだ、内側まで完治はしていない。
梁田麗佳:「じっとしていろ。縫い合わせてまだ1時間も経ってない」
梁田麗佳:「麻酔が効いているとはいえ、常人なら致命傷だ。無理をするな」
百鬼十桜:言われるがままに、再びベッドに横たわろうとして──
百鬼十桜:「!」ガバッと、起き上がる。思い出したから。
百鬼十桜:「梁田支部長、根来さんは!?」
梁田麗佳:「……」
梁田麗佳:その質問に応えず
梁田麗佳:ただ、頭を下げる。
梁田麗佳:「すまない」
百鬼十桜:「!」
百鬼十桜:その謝罪に最悪を想定し、血の気が引く。
百鬼十桜:再び顔をしかめるも、身体は起こしたまま。
梁田麗佳:「百鬼、お前をもっと強く引き止めておくべきだった」
梁田麗佳:「自分の浅はかさが許せない」
梁田麗佳:膝の上で、拳を握っている
百鬼十桜:そして理解して、後悔する。
百鬼十桜:あんなことをしたら、この人がそう思うのは、知っていたはずじゃないか──と。
梁田麗佳:「交渉と根来連理の現状の確認は、私たちにも出来た」
梁田麗佳:「いや、そうするべきだった」
梁田麗佳:「本当に私は……学習しないな……」
梁田麗佳:悲しげに目を伏せる
百鬼十桜:「いえ……僕が指示を違え、私情に走ってしまったんです。謝るべきは、僕の方です」
梁田麗佳:「そんな事はない。お前は何も悪くない」
梁田麗佳:「お前は、優しい」
梁田麗佳:「あの場に立たせた時点で、いや、任務に同行させた時点で、こんな結果になることも、想定しておかなければならなかった」
梁田麗佳:「全て、私の責任だ」
百鬼十桜:『優しい』と評してくれたのに、どうしてこうも心が苦しくなるのか。
百鬼十桜:「支部長……」
梁田麗佳:「だが、それでも」
梁田麗佳:「この責任を全て投げ捨てるわけにはいかない」
梁田麗佳:「もう一度、お前の傷口を抉ることになっても」
梁田麗佳:「伝えておかなければいけないことがある」
百鬼十桜:その問いに、こくりと頷く。
百鬼十桜:これを問えば、またこの人を追い詰めることになる。それでも、問わなければならない。
百鬼十桜:「……根来さんは、あの後?」
梁田麗佳:「……」
梁田麗佳:敏い子だから、きっと、もう理解しているのだろう。
梁田麗佳:それでも、言葉にして伝える責任がある。
梁田麗佳:「姿を消した。現在も支部で追跡している、そして」
梁田麗佳:「追跡班から、既に侵蝕状況の観測結果が出ている」
梁田麗佳:「……根来連理は、ジャームだ。その体内に」
梁田麗佳:「根来一家『だったもの』を、取り込んでいる」
百鬼十桜:じっと正面の壁を見つめて、聞き入る。
梁田麗佳:「この案件には正答もなければ、決着もない」
梁田麗佳:「……ここから先は、『処理』だ」
梁田麗佳:「それは、私が済ませる」
梁田麗佳:「お前は……傷を癒せ」
百鬼十桜:目は合わせない。けど、この人が今どんな表情をしてるかは、解る。
百鬼十桜:何時までたっても、どこまでたっても、結局自分はこの人にこんな顔しかさせて上げられないのか、とも。
百鬼十桜:「気を、完全に失う前に──」
百鬼十桜:「うっすらと、聞こえていたんです。根来さんと、梁田支部長たちの声が」
梁田麗佳:「そう、だったのか」
百鬼十桜:そしてどこか遠くを──此処ではない何処かを見るような眼差しで。
百鬼十桜:「同じだな──って、思ったんです」
百鬼十桜:隔離され、罵られ、謗られる。
百鬼十桜:隔離され、罵られ、謗られる。
百鬼十桜:隔離され、罵られ、謗られる。
百鬼十桜:隔離され、罵られ、謗られる。
百鬼十桜:隔離され、罵られ、謗られる。
百鬼十桜:繰り返される、それだけの日々。
百鬼十桜:旧家の館とUGNの研究施設の差が、如何ほどのものだと言うのか。
百鬼十桜:同じだったのだ、その環境は。少なくとも、百鬼十桜にとっては、同じとしか思えなかった。
百鬼十桜:「そしてボクは梁田支部長らに保護頂いて」
百鬼十桜:「──根来さんは、誰にも助けてもらえなかった」
百鬼十桜:ぎゅっと、膝を抱くようにして、顔を埋める。
百鬼十桜:「もちろん。許されないことを、根来さんはしています。けど、それでも──」
百鬼十桜:「判って、しまうんです」
百鬼十桜:「根来さんは──ボクです。梁田支部長に、助けてもらえなかった」
百鬼十桜:【研究チーム@○理解/憎悪】のロイスをネガに変更します。
梁田麗佳:「……私たちが、お前を見つけることが出来たのは」
梁田麗佳:「偶然と幸運が重なって出来たことだ」
百鬼十桜:すん、と鼻を鳴らす音だけが聞こえる。顔は伏せたまま──
梁田麗佳:「百鬼、大事なのは」
梁田麗佳:「……どんな能力を持とうと、どれだけ貴い志を抱こうと」
梁田麗佳:「私たちに全ては、助けられない」
梁田麗佳:「それを知ることだ」
梁田麗佳:「お前は敏い。理屈では理解できていると思う」
梁田麗佳:「だが、心でそれを受け入れることなど、本当は誰にも出来ない」
梁田麗佳:「届かなかった気持ちを味わう度に、人はすり減っていく、壊れていく」
百鬼十桜:ぐすっと言う音だけが漏れる。まだ、顔は上げられずに。
梁田麗佳:頬を伝う涙の雫を見る。
梁田麗佳:「……それを自己責任だと言う者もいるだろう」
梁田麗佳:「けれど私は、そんな言葉で片付けたくない」
梁田麗佳:「……私は」
梁田麗佳:「お前に、優しさで傷ついて欲しくない」
梁田麗佳:「百鬼。お前はやれるだけの事をやった。やったんだ」
梁田麗佳:そっと手を握る。静かに、力を込めて。
梁田麗佳:「もう、いいんだ」
百鬼十桜:きゅっと、その手を静かに握り返す。こんな優しく手を握ってくれる人なのに──
百鬼十桜:否、こんなに優しく手を握ってくれる人にだからこそ、問わずにはいられない。
百鬼十桜:「……根来さん、『家族』ってことに、すごくこだわってました、けど──」
百鬼十桜:「僕は根来さんの家族じゃないけど、助けになってあげたいと思いました」
百鬼十桜:顔をあげる。涙でぐちゃぐちゃになったひどい顔だ。それでも、この疑問に、答が欲しくて。
百鬼十桜:じっと、正面から梁田支部長を見つめて。
百鬼十桜:「家族だからとか、家族じゃないからじゃなくて……ただ、家族みたいにそうしてあげたいと思ったんです」
百鬼十桜:「それは……いけないことですか?」
梁田麗佳:「……」
梁田麗佳:言葉に詰まる。思いに善悪などないと、優しさを抱き続けてほしいと言ったのは
梁田麗佳:他ならない自分だ。
梁田麗佳:「それでも、届かなければ、お前は」
梁田麗佳:「……お前が、傷つくんだ」
梁田麗佳:自分の言っていることが我儘だと気づく。こんな子供に、ただ思いの丈をぶつけているのはどっちだ。
梁田麗佳:嫌になる。なんて身勝手で残酷な人間だろう。
百鬼十桜:「それでも、支部長──」
百鬼十桜:そう。それでも、だ。たとえ傷つくことがあっても、だ。
百鬼十桜:正面から、相対する。教えてもらったのではない、百鬼十桜は。ここで。それを学んだのだから。
百鬼十桜:「それでも、誰かを助ける可能性があるのなら、僕は──」
百鬼十桜:「僕は──信じて、進みます」
百鬼十桜:自分が救われたように、誰かが救われるのであれば。
百鬼十桜:退く理由は、何一つ無い。ただ、信じて、共に、進むだけだ。
百鬼十桜:この人が、そうしてくれたように。
百鬼十桜:きゅっと、握る手に優しくも力がこもる。
梁田麗佳:「百……鬼……」
梁田麗佳:その真っ直ぐな瞳に
梁田麗佳:いつでも、どこまでも真っ直ぐに飛び出していく、『家族』の事を。
梁田麗佳:誰にも明かさずに、胸の奥で正義と人の繋がりを信じている『家族』の事を。
梁田麗佳:そして、誰よりも優しく、本当は誰よりも頑固だった『家族』の事を、思い出す。
梁田麗佳:「……」
梁田麗佳:手のひらに、熱と力がこもる。
梁田麗佳:「どんな結末が待っていようと、誰からも報いられることが無くでも」
梁田麗佳:「……手を……」
梁田麗佳:「手を伸ばすことが間違いであるはずは……ない……」
梁田麗佳:「よりよい結果を信じて、誰かと繋がろうとすることが」
梁田麗佳:「間違った行いであるはずがない……!」
梁田麗佳:「ああ、そうだな。きっとそうだ」
百鬼十桜:ああ、やっぱりだ。
百鬼十桜:この人は、やっぱり応えてくれる。だから、僕は──
百鬼十桜:「はい──梁田支部長」目尻の涙はまだ乾いていない。しかし決意を込めた笑みで、その答に応じる。
梁田麗佳:首を傾げて、目尻を下げて
梁田麗佳:「また、お前たちに教わったな」
梁田麗佳:「最後まで着いてこい。いや」
梁田麗佳:「……こんな足元も覚束ないリーダーに」
梁田麗佳:「最後まで、着いてきてくれるか?百鬼十桜」
百鬼十桜:目を閉じ、静かにゆっくり頷いて──
百鬼十桜:「はい、どこまでもご一緒させてください、梁田支部長」
百鬼十桜:その手を、優しく握りしめたまま──
GM:――――
日馬 美礼:「だってさ」小声。人の悪い笑みをうかべたまま。
日馬 美礼:灯りの落ちた医務棟の廊下。病室から漏れる声は聞こえた位置だ。
河合 奏:「……変わらないな、全く」 呆れたようで、だけどその口元は少し笑っている。
河合 奏:「心配性の過保護で、いつまでも子離れできない」
日馬 美礼:「毎回毎回泣きそうになっては、自分で勝手に立ち直る、と」
河合 奏:「守りがってる子供に背中を押されてな」
日馬 美礼:「意地を張る相手がいるからこそ、ってのはどう?」
日馬 美礼:「子供じゃまずいんじゃないのかな。ぼくはそのへんリベラルだけど」
河合 奏:「……お前にしては分かりやすく煽るな、今日は」
日馬 美礼:「機会は大事にする方なんだよ。人の行動強制するのは趣味じゃないし」
日馬 美礼:かこかこと指で虚空を叩いている。
日馬 美礼:「『頬白村正』の能力予測は、まあ後にしたほうがいいねこれは。待機させてた蜷川くんもキャンセルと」
河合 奏:「そうだな、百鬼が落ち着くまで待つか」
日馬 美礼:「そうだね。無理させるもんじゃない。相手の居所は概ね察しが付いた。あとは動くだけ」
日馬 美礼:「で、そのあとは」
河合 奏:「分かってるよ」
日馬 美礼:「いい話期待してるよ?」
河合 奏:「あれだけ真っ直ぐな奴を見て、ましてや妹に背中を押されて」
河合 奏:「いい加減、怖気づいてる場合じゃない」
河合 奏:「……少しは話してやるから盗聴だけはやめてくれよ」
日馬 美礼:「部下と敵以外にはやんないって」ひらひら手を振る。
河合 奏:「どうだか。……というか」
河合 奏:「お前、どこまで察してるんだ」
日馬 美礼:「何のことかな。ぼく、そのへんの機微には疎いほうだからさ」
日馬 美礼:「自分で書いた日報と報告書、あとは健康診断の結果でも、見直してみたら? 奏ねえさん」
河合 奏:「あー……」 それらの内容を思い返す。記憶の件に関しては、自分の容体を診ている五色沼やルイス以外には漏らしていないはずだが。
河合 奏:「……お前に隠し事は出来ないんだったな」
日馬 美礼:「隠す気がないことは、それなりにね」
河合 奏:「隠す気があることまで見透かすだろ」
河合 奏:「本当、出来た妹だよ」 昔のように、ぐしゃぐしゃと。
河合 奏:乱暴に頭を撫でる。
日馬 美礼:「あー! もう、これ自分でセットできないんだよ」
河合 奏:「はは、悪い。昔みたいに括ってやろうか?」
日馬 美礼:「やめとく。今やったら怒られそうだ」誰に、とは言わない。
河合 奏:「へえ、白南風に?」 あえて名前を出す。
日馬 美礼:「……じゃ、まずは仕事を終わらせようか。河合支部長」
日馬 美礼:「白蘭もだけどさ」
日馬 美礼:車椅子の肘置きに手をついて、すこし上体を伸ばす。河合さんの心臓の真上あたりを指差すように、とんと触れる。
日馬 美礼:意味ありげに、くふふ、と笑って、そのまま車椅子にからだをあずける。
河合 奏:「……なんだよ。あいつはそこまでシスコンってわけでも」
河合 奏:「あーいや、私がやるとぐしゃぐしゃになるって風には怒るか……?」
日馬 美礼:「かもね」目を細くして。
日馬 美礼:「まあ、つもる話が終わったらまた来てよ。館内施設、また改築したからさ」
日馬 美礼:「それこそ白蘭に紹介がてら、チャレンジしてもらってもいいかもしれないし」
河合 奏:「そうだな。そのときは」
河合 奏:「あいつも引っ張って行ってやるよ」
日馬 美礼:口元に手を当てて、くすくすと笑う。
日馬 美礼:「頼むよ。ほっとくと、ずっと子供の世話焼いてるんだからさ」
河合 奏:「そうだな、たまには。子供の世話を忘れてもらおう」
GM:――――
GM:ロイス、購入!最後のチャンス!
河合 奏:ロイスの最後の一枠は保留、購入は特になし!
百鬼十桜:うーん、ロイスは保留です。河合支部長にも助けて頂きましたが、妖刀も気になる。
日馬 美礼:じゃ、ちょっと贅沢しちゃおっかなー。リアクティブコート買うよ。
日馬 美礼:4dx+7>=36
DoubleCross : (4R10+7[10]>=36) → 9[2,3,5,9]+7 → 16 → 失敗

日馬 美礼:よし。じゃ、財産点20入れて買う。装備ー
日馬 美礼:で、この余ったヘルメット誰か使う?(ドッジ-2、装甲1)
日馬 美礼:42点。
GM:こんだけ使って42???
梁田麗佳:ロイス保留!
梁田麗佳:河合さんにレネゲイドサポーター買います
梁田麗佳:価格55。
梁田麗佳:折角だし…なんか!
梁田麗佳:珍しい装備!欲しいじゃん!!
百鬼十桜:(笑)
河合 奏:www分かるけども!
GM:どこのやつだろ
日馬 美礼:ICだね。<レネゲイドサポーター
GM:エフェクト達成値+2か
日馬 美礼:OK。じゃあ行こうか!
梁田麗佳:振りまーす
梁田麗佳:4dx+9
DoubleCross : (4R10+9[10]) → 10[1,3,9,10]+3[3]+9 → 22

梁田麗佳:姐御ぉ!
日馬 美礼:OK、じゃあ財産33使って、残り財産点9。
梁田麗佳:これが『力』
梁田麗佳:河合さんにパス!装甲値は5の、全てのエフェクトが乗った判定に達成値+2だ!
GM:あと行動値が-1されるぞ
GM:ICp82だ!
百鬼十桜:意思判定上昇できるようなアイテムとかありましたっけ?
日馬 美礼:あー。世界制服か。
GM:思い出…以外だとそれですね
河合 奏:しまったICが見つからない
河合 奏:データ助かります!ありがとう!
日馬 美礼:調達判定目標35か。さすがに残り財産店の合計が13だと厳しいなあ。
百鬼十桜:まあ、試しに。リアクションできなくなると復讐の刃使えなくなっちゃうので保険に。
梁田麗佳:ふふふ
梁田麗佳:ブレスは取っておいてあるんですよ
百鬼十桜:おお<ブレスが残ってる。
梁田麗佳:ということで、百鬼くんに援護ブレス!
梁田麗佳:ダイス+5の、達成値+9!
GM:購入強者ども過ぎる…
百鬼十桜:えーと、となると侵食率で+1,素が1だから2Dスタートで、7d+9ですね、ありがとうございます。
GM:日馬支部長の調達バフもあるぞ
日馬 美礼:調達+3も忘れないでね。
梁田麗佳:ウィーアーリッチ
百鬼十桜:おっとそうでした、自前でもまだ4点残ってる。行けるかな?
百鬼十桜:7dx+12>=35
DoubleCross : (7R10+12[10]>=35) → 9[1,3,3,4,6,8,9]+12 → 21 → 失敗

百鬼十桜:えーと、自前の4足して25
百鬼十桜:のこり10
日馬 美礼:財産点残り9なんだよね。1点足りない
百鬼十桜:妖怪1足りない、おのれーw
GM:いちたりない…!
日馬 美礼:次はもうちょっと財産点上げとくよ。残念。
GM:十分でしょ?!
百鬼十桜:いやいやいやいやw<もうちょっと
河合 奏:本当に100目指す気か
梁田麗佳:www
梁田麗佳:いいオチが付いた
梁田麗佳:ブレスと金にだって…買えないものはある!
梁田麗佳:チャンチャン。
日馬 美礼:教訓だね。
百鬼十桜:ともあれこれで購入、ロイス処理終了です。おまたせいたしました。
GM:では締めます!
GM:――――
GM:マスターシーン
GM:登場不可。
GM:――――
GM:そこは、暗い昏い場所。
GM:月だけが灯としてある、根来邸。
GM:これが、彼女の世界。”これだけ”が。
根来連理:ぼうっと。
根来連理:ただ一つの光源である、月を見つめる。
GM:>日馬 美礼:「根来連理。きみのいう"家族"というのは、いったい何のことなんだい?」
根来連理:その問いかけを、ずっと考え続けている。
根来連理:ジャージは血に塗れたまま。頬に、百鬼十桜の血を付けたまま。
根来連理:少女は、ただ一人でそこにいる。
根来連理:細い指が、黒い鉄鞘を撫ぜた。
”頬白村正”:――かれは、己を撫でる主の指が好きだった。
”頬白村正”:誰も彼の声を聴けるものはいなかった。
”頬白村正”:兵士も。无号の実験体たちも。
”頬白村正”:創造主さえ。
”頬白村正”:だから――
根来連理:「ねえ、むっちゃん。わたし、おかしいのかしら」
”頬白村正”:こうして話しかけてくれる主を守る事が出来れば、
根来連理:「ああ。だいじなことなのよ。かんたんなことのはずなの」
”頬白村正”:かれは、それだけで満足できる。
根来連理:「でも。でもね」
根来連理:「わからないの。…ううん」
根来連理:「どうやっても。わたしは、最後に――」
根来連理:「求めてしまうわ。わたしの中に来て欲しいって。離れないでって」
”頬白村正”:それでかまわないだろう、とかれは答える。
根来連理:「…だめよ。だめなの。どうしてかはわからないけど、ダメなのよ」
”頬白村正”:それならそれでよい、キミの望むようにすればいい。
”頬白村正”:自分は、”頬白村正”。
”頬白村正”:護り刀でありーー
”頬白村正”:きみの道を阻むものを、全て断ち斬ってみせるから。
根来連理:「……ふふ。ありがとう、むっちゃん」
根来連理:「ええ。どんなことがあっても」
”頬白村正”:そう、例え何が有ろうとも。
根来連理:「わたしとあなたは、ずっと一緒よ」
GM:造られた月の灯だけが。
GM:彼女とかれを見詰めている。
GM:――――
GM:シーンエンド。
GM:――――
GM:クライマックス
GM:全員登場をお願いします。
梁田麗佳:1d10+83
DoubleCross : (1D10+83) → 3[3]+83 → 86

河合 奏:1d10+63
DoubleCross : (1D10+63) → 6[6]+63 → 69

百鬼十桜:1d10+66
DoubleCross : (1D10+66) → 5[5]+66 → 71

百鬼十桜:ぐ、ちょっとこちらは低い。
日馬 美礼:1d10+85
DoubleCross : (1D10+85) → 10[10]+85 → 95

梁田麗佳:ぎゃう!
梁田麗佳:日馬さんめっちゃ高いね!?
GM:日馬さーん?!
GM:――――
GM:君達は、根来連理が潜伏する地点――根来邸までやってきている。
GM:静謐な住宅街。三門という町は、酷く静かなところだ。
GM:…根来邸にヒトはいない。
梁田麗佳:「準備はいいな」
梁田麗佳:「相手は一人、遭遇即戦闘状態になると思われる」
梁田麗佳:「全方位から対応できるようにしておけ」
百鬼十桜:こくり、と無言で決意の頷き。
日馬 美礼:「相手は違う領域に潜んでる。ワーディングで衝動をつついてやれば、出てくる可能性が高い」
日馬 美礼:「最低ふたりぶん程度。まあ、そこは責任者にやってもらうのがいいだろうね。梁田支部長、河合支部長」
梁田麗佳:「ああ、トリガーはこちらで」
河合 奏:「了解した」 言いながら、家へと一歩踏み出す。
梁田麗佳:「……」こちらも並んで前に出る。
河合 奏:そして、隣に並んだ麗佳にだけ聞こえるように。
河合 奏:「なあ、麗佳。これが終わったら……」
梁田麗佳:「終わったら……奏、少し話……」
河合 奏:「話が、ある……」
梁田麗佳:「……」
梁田麗佳:「ぷっ」
梁田麗佳:思わず吹き出してしまう
河合 奏:「……ははっ」
河合 奏:同様に噴き出して、力が抜ける。
梁田麗佳:「はーあ。全く、本当に」
梁田麗佳:「何なんだろうな、私たちの関係は」
河合 奏:「さあな。一言で表す方が難しいんじゃないか」
梁田麗佳:「けど離れようとしても無駄なのだけは、よく分かった」
百鬼十桜:ちょっと後ろの日馬支部長の隣で「?」としています。
日馬 美礼:目を細めて観てる。
日馬 美礼:「さて。いいかな、おふたりさん」
梁田麗佳:「ああ、行こう」
梁田麗佳:「踏み出さなければ、答えは出ない」
梁田麗佳:玄関扉の前で振り返り
梁田麗佳:奏と共に《ワーディング》を展開します。
GM:世界が、ブレる感覚。
GM:重なり合っていた、別の位相。実数に対する影が、同様のそれに大きく揺らぐ。
GM:そして。
GM: 
根来連理:――――
根来連理:そこは、月だけが照らす世界。
根来連理:暗く昏く。家だけがそこにあり。
根来連理:「――酷いノックのやり方ね」
根来連理:独りの少女がそこにいる。
根来連理:「放っておいてほしかったのよ。ずっとずっと、考えていたのに」
梁田麗佳:「根来……連理……!」
百鬼十桜:深く、深呼吸──
百鬼十桜:キっと、少女と相対します。
根来連理:「……ああ、百鬼くんは。やっぱり、わたしを許せない?」
百鬼十桜:首を横に振るって──
百鬼十桜:「僕は、根来さんを許せないから、ここに来たんじゃないよ」
根来連理:「……そうなの。あの後、わたしも一杯考えたのよ」
根来連理:「いけないことをしてるって、わかるの。でもね」
百鬼十桜:「でも?」
根来連理:「ああ、でも」
根来連理:少女は、困ったように微笑んで。
根来連理:「どう考えても――わたしは、最後にそのひとが欲しくなっちゃうのよ」
根来連理:「離せない。ああ、どうしてこんなに人と人の間は、離れて遠くて」
根来連理:「さみしいわ。さむいのよ。どうしようもなく、そうなっちゃうの」
根来連理:「ああ、だから」
根来連理:「あなたたちは、わたしを見逃せないし」
根来連理:「わたしも、あなたたちと一緒になんて、いられない」
根来連理:「わたしがわかったのは、それだけ」
百鬼十桜:悲しげな瞳で、その笑顔を見つめる。
梁田麗佳:そっと、百鬼くんの肩に手を置く
梁田麗佳:「根来連理」
根来連理:「なあに?」
梁田麗佳:「お前の思いは決して、間違いじゃない」
梁田麗佳:「孤独に苛まれ、誰かの暖かさをを求める気持ち、それは間違いなんかじゃない」
梁田麗佳:「ただ側にいて欲しい。スタートはそれでいい」
梁田麗佳:「……全ての関係には、始まりがある」
梁田麗佳:「けれど、一方的に傷つけ、奪うことからは」
梁田麗佳:「何も産まれない」
根来連理:「ゴールから始めたわたしは」
根来連理:「じゃあ」
根来連理:「ぜったいに、交われないのね」
根来連理:「ふふふ。ふふ」
根来連理:「ああーーいつだってそう。わたしは。いつも、手遅れになってから…」
梁田麗佳:「……違う」
梁田麗佳:「手遅れでもない」
梁田麗佳:その狂気の笑みにも、怯まない
梁田麗佳:信じる部下の肩に手を置いて、しっかと見つめ
梁田麗佳:「間違いを繰り返させない。お前を止める」
梁田麗佳:取り戻せなくても、結果が変わらなくても
梁田麗佳:今、この瞬間に始めてはいけないと、誰が決めた。
梁田麗佳:そう信じて、剣を取る。
梁田麗佳:「そこから始めよう。私たちとお前の繋がりは」
根来連理:「……やさしいひとね」
根来連理:「うん――百鬼くんが好きなのは、ああ。分かった気がする」
根来連理:「でも、ダメよ」
根来連理:「そういう優しさはね。きちんと返してくれるひとにあげて?」
根来連理:「わたしはダメ。全部食べてもまだ止まらないわ」
梁田麗佳:「……私には」
梁田麗佳:「お前も、優しい子に思えるよ」
根来連理:少し微笑んで、もう答えない。
梁田麗佳:こちらも口を紡ぎ、対峙する。
梁田麗佳:眼差しに、揺らぎはない。
百鬼十桜:「ごめん。──ごめんね、根来さん」うつむいて。どうしても涙が滲んでしまう。
根来連理:「謝らないで。貴方は何も悪くないじゃない」苦笑。
根来連理:「そう。わたしがおかしいって。貴方が教えてくれたわ」
根来連理:微笑んで君を見ている。――あの出会った公園の時のように。
百鬼十桜:「やっぱり僕はまだまだ未熟で、どうすれば一番いいのかなんて、思いつくこともできなくって──」
百鬼十桜:しかしそれでも──だ。
百鬼十桜:決意して、顔を上げる。
百鬼十桜:「──けどっ、こんなのは間違ってる。ぜったいにおかしいと思う。だからっ!」
百鬼十桜:「根来さん、君を止めて、助けるよ。こんなこと、しちゃダメだっ!」
百鬼十桜:たとえ身体と心が傷つこうとも、可能性があるならば、問い続けることを止めはしない!
根来連理:「ふふ」
根来連理:「ああ、いけないわ。はしたない――でも」
根来連理:「ありがとう、百鬼くん」
根来連理:「わたしを、止めてみせて?」
根来連理:彼を見詰めて微笑んで。
根来連理:ゆっくりと、指が鉄の鞘をなぞる。
根来連理:「あなたはわたし。わたしはあなた」
根来連理:「――つばさが片方しかないのなら。連ねて結んで、あなたとともに」
根来連理:「――枝が墜ちるというのなら。羽根を合わせて飛んでみましょう」
根来連理:それは、幼く拙い祝詞。
根来連理:「さあ。はばたきましょう。飛んでみるのよ。――怖くはないわ」
根来連理:少女が、ずっと。
根来連理:「いつだって、貴方だけは傍にいるから――羽搏きなさい、《頬白村正》」
根来連理:そうしたいと――夢見ていた言の葉の残骸だ。
GM:言葉と共に、家が崩れる。
GM:いやーーそれに同化していた根来連理の身体が、黒い刃を5柱編み上げ。
GM:黒の刃の右翼と、白い刃の左翼が其処にある。
GM:――衝動判定です。難易度は9.
梁田麗佳:あ
梁田麗佳:絶対通しときたい人います?
梁田麗佳:いれば援護投げます!
河合 奏:暴走せずとも変わらないので大丈夫!
日馬 美礼:百鬼くんでいいんじゃないかな。
梁田麗佳:じゃあ百鬼くんに援護ブレス!
百鬼十桜:おっと、ありがとうございます支部長(`・ω・´)
梁田麗佳:ダイス+5の達成値+9!
梁田麗佳:侵蝕は87に、からの
梁田麗佳:7dx+
DoubleCross : (7R10+[10]) → 9[1,3,4,7,9,9,9] → 9

梁田麗佳:セーフ!
梁田麗佳:2d10+87
DoubleCross : (2D10+87) → 12[5,7]+87 → 99

日馬 美礼:3dx>=9 さて衝動判定
DoubleCross : (3R10[10]>=9) → 9[5,8,9] → 9 → 成功

日馬 美礼:お。通した、これは行幸。
日馬 美礼:2d10+95
DoubleCross : (2D10+95) → 12[8,4]+95 → 107

河合 奏:2dx=>9
DoubleCross : (2R10[10]>=9) → 3[2,3] → 3 → 失敗

河合 奏:知ってた、暴走!
河合 奏:2d10+69
DoubleCross : (2D10+69) → 13[7,6]+69 → 82

百鬼十桜:7dx+10 ちょー援護
DoubleCross : (7R10+10[10]) → 7[2,4,5,7,7,7,7]+10 → 17

百鬼十桜:成功しました、支部長ありがとうございますほんとに(汗)<ダイス的にやばかった
梁田麗佳:イイネ!
百鬼十桜:71+2d10
DoubleCross : (71+2D10) → 71+6[4,2] → 77

百鬼十桜:ぎゃー<77止まり
梁田麗佳:低い!w
河合 奏:ギリギリ80届かない……
百鬼十桜:ぐぅ、今日低いなぁと思ってたのですが、申し訳ない1R目は低火力です(汗)
GM:百鬼くーん!!
梁田麗佳:百鬼の背後に立って、逆手、杖のように軍刀を突き出す
梁田麗佳:風が吹く。ジャームの凶気から、衣のように小さな体躯を守るだろう。
梁田麗佳:「信じて進め。その思いは」
梁田麗佳:「私が届けてみせる!」
百鬼十桜:深く息を吸い──吐く。
百鬼十桜:己の衝動を制しろと、教わった。
百鬼十桜:後ろで支えてくれている人と──
百鬼十桜:ちらりと、隣の河合支部長の方に目をやって──
百鬼十桜:共に並び立ち、挑むこの人に。
百鬼十桜:「はいっ!」
百鬼十桜:力強く応えて──
サブGM:では戦闘を開始します
サブGM:初期配置
梁田・河合・日馬・百鬼
     |
    (10m)
     |
   根来・村正

サブGM:勝利条件:根来連理の撃破。
サブGM:Eロイス【飢えの淵】が二枚あるので、常時ダイス+4です。
サブGM:Eロイス【暴食の胃袋】によりPC一行の根来連理を対象とした攻撃の判定ダイス-2d
サブGM:クリンナップ時に1d10のダメージを受けてもらいます。1度でも戦闘不能になれば解除されます
日馬 美礼:厄介だなあ。
河合 奏:め、面倒な
サブGM:ではセットアップ
”頬白村正”:なし
梁田麗佳:限界突破。指定は援護の風。侵蝕102。
河合 奏:戦いの予感Lv2+スピードスターLv1!
河合 奏:行動値+20、攻撃力+34、侵蝕7上昇!
日馬 美礼:ん。ブルーゲイル服用、行動値9に。侵蝕率112。
百鬼十桜:フルパワーアタックは使えませんが、接近することはできるのです。《原初の黄@スタートダッシュ》を使用。即座に戦闘移動で10m移動。阻害がなければ頬白村正にエンゲージします。侵食率+3で80に。ダイスはコレで増える。
百鬼十桜:「行き──ますっ!」
百鬼十桜:尋常ならざる膂力で大地を蹴り、爆ぜる様にして飛ぶ!
百鬼十桜:次の瞬間、その小柄な身体が、根来連理と頬白村正の眼前に──
根来連理:目の前に来たきみに、一瞬目を見開いて、すぐに笑いを浮かべる。
根来連理:《融合》“頬白村正”を指定
根来連理:行動済みになります。
根来連理:“頬白村正”にもエフェクト効果適用。《レネゲイドウォール》および《超人的弱点》適用されます。
サブGM:ではイニシアチブ
根来連理:《加速する刻》
根来連理:マイナー、聖剣の王者起動。C値竏驤€2
根来連理:コンセ:ノイマン》+《コントロールソート》+《虚構のナイフ》+《伸縮腕》+《怒濤の大蛇》
根来連理:16dx5+7
DoubleCross : (16R10+7[5]) → 10[2,2,3,3,3,4,4,5,5,5,6,6,6,8,8,9]+10[1,2,2,4,6,6,6,10,10]+10[5,6,10,10,10]+10[1,1,5,8,8]+10[6,7,10]+10[1,3,6]+3[3]+7 → 70

根来連理:こちらになります
根来連理:わあ。
河合 奏:回すなあ!リア不で食らう!
梁田麗佳:4dx
DoubleCross : (4R10[10]) → 8[1,3,5,8] → 8

梁田麗佳:ムリムリ
日馬 美礼:きついなあ。ガード宣言。
百鬼十桜:うーん、ここは回避
百鬼十桜:9dx+1
DoubleCross : (9R10+1[10]) → 7[1,1,1,2,3,5,5,6,7]+1 → 8

百鬼十桜:当たりましたー
根来連理:8d10+28 ダメージ。武装はカスタマイズ:エピックを適用しております。諸々有効
DoubleCross : (8D10+28) → 46[10,1,6,2,9,2,9,7]+28 → 74

日馬 美礼:へえ。いいとこじゃん。リアクティブアーマー起動。
日馬 美礼:3d10
DoubleCross : (3D10) → 16[9,1,6] → 16

日馬 美礼:ガードで12の装甲で27止めて、リアクティブアーマーで16軽減して9抜け。残り16。アーマーが吹っ飛んで行動値が+2。
GM:頑丈過ぎる…
日馬 美礼:アーマーパージで装甲落ちたからね。次同じクラスのがきたらさすがに耐えられないな。
河合 奏:余裕の死!リザレクト!
河合 奏:1d10+89
DoubleCross : (1D10+89) → 4[4]+89 → 93

河合 奏:4+1d10
DoubleCross : (4+1D10) → 4+2[2] → 6

梁田麗佳:ぎゃー大ダメージ!当然死!
梁田麗佳:佐倉井さんのロイス昇華して復帰!
梁田麗佳:11+1d10
DoubleCross : (11+1D10) → 11+4[4] → 15

梁田麗佳:ありがたい…
梁田麗佳:で、根来さんのロイス取得!尽力○/脅威
梁田麗佳:以上!
百鬼十桜:戦闘不能、リザレクトします。
百鬼十桜:あ、日馬支部長効果で+1dでしたよね?<リザレクト
百鬼十桜:これ、侵食率も追加分上昇してしまうんでしょうか?
百鬼十桜:<リザレクト
日馬 美礼:ああ。追加上昇分はあがらないよ。大丈夫
梁田麗佳:えらい
GM:便利すぎる…
百鬼十桜:1d10+80
DoubleCross : (1D10+80) → 1[1]+80 → 81

百鬼十桜:まずは基本の、1Dで1点回復。
百鬼十桜:1d10+1
DoubleCross : (1D10+1) → 4[4]+1 → 5

百鬼十桜:ありがとうございます。それではHP5の侵食率81にて
GM:では演出行きましょう。
根来連理:”頬白村正”の刃が、月の光を反射する。
根来連理:「さあ」右の黒刃が、融け合うように。
根来連理:「行くよ――!」
根来連理:次の瞬間。
根来連理:”世界”を素材にしたのなら。その刃は、位相そのものだ。
根来連理:巨大な何かによる薙ぎ払い。発生した結果のみを捉えれば、そうなる。
梁田麗佳:「ッ……!」
梁田麗佳:深々と切り裂かれ、吹き飛ばされる!
梁田麗佳:「やはり相応のレネゲイドアイテムというのは……事実らしいな……!」
日馬 美礼:車椅子だったものの展開したドーム状の装甲が、きしんで、はじけとぶ。
日馬 美礼:「とんでもないね。追加した結晶複合装甲が一発でお釈迦だ」
根来連理:「…おねえさんも、すごいわ。耐えられるの?」自分でもこうした行使は初めてだが驚きだ。
百鬼十桜:最も近い──ゆえに最も直撃を喰らい、身体中を引き裂かれる。
百鬼十桜:服が、髪が、頬が、肉が引き裂かれるが──
百鬼十桜:一歩たりとも、退かない!
百鬼十桜:「くっ………………」
根来連理:百鬼くんのその様子には、また少し困ったように笑って。
梁田麗佳:「怯むな!次が来るぞ!」
河合 奏:「任せろ、その前にこちらが動く」 消しとばされた部位を光が補っていく。
サブGM:イニシアチブ。では河合支部長のターン
梁田麗佳:やれーっ!
河合 奏:マイナーで骨の剣Lv5+死招きの爪Lv4!侵蝕は7上がってピッタリ100に!
河合 奏:エフェクトレベルはそこ加味してもこれであってるはず!
梁田麗佳:いいペースだ
河合 奏:メジャーで光の舞踏Lv1+コンセントレイト:エンジェルハィロゥLv3+一閃Lv1+獅子奮迅Lv1!エンゲージを移って二人まとめて殴る!
梁田麗佳:そこにひとつ目の援護ブレス!ダイス+6の達成値+12だ!
梁田麗佳:更に…入れておこう!
梁田麗佳:指導者も!更にダイス+5の、C-1!
河合 奏:滅茶苦茶助かる!
梁田麗佳:ダイス+11の達成値12でどうぞ!
河合 奏:21dx6+14
DoubleCross : (21R10+14[6]) → 10[2,2,2,2,2,3,5,5,5,5,5,6,7,7,8,8,9,9,9,10,10]+10[1,2,2,6,6,6,8,9,9,10]+10[3,3,4,4,8,9,9]+10[2,5,7]+1[1]+14 → 55

河合 奏:うーん、微妙!
梁田麗佳:でっかいでっかい
百鬼十桜:ダメージはこれからです、うん。
日馬 美礼:いけるいける。
”頬白村正”:刀は回避しない。そのまま受けます
根来連理:ガード!
河合 奏:ではダメージ!
河合 奏:64+6d10
DoubleCross : (64+6D10) → 64+29[6,4,1,8,5,5] → 93

梁田麗佳:流石だ
百鬼十桜:おおー!
”頬白村正”:ギリギリ残る…!
根来連理:凄く喰らいました!
梁田麗佳:ひゃー!
河合 奏:クッソ、足りないか
河合 奏:では演出を
河合 奏:肉体の補修のために使われた光が、そのまま全身を覆っていく。まるで輪郭を溶かすように。
河合 奏:その中で、一つ深呼吸。吸って、吐く。いつものルーティーン。
河合 奏:そして、その姿が掻き消える。
根来連理:「!」
河合 奏:瞬きほどの間も置かず、現れるのは連理の正面。
河合 奏:その拳は既に、連理と村正を打ち据えている!
根来連理:溶け合わせた刃を壁のように構えるのさえ間に合わない。
梁田麗佳:インパクトの瞬間に、風が吹く
梁田麗佳:引く風と、押す風が、双方に
梁田麗佳:激突の衝撃を更に加速させるべく、寸分違わない連携。
梁田麗佳:光の拳撃を目で追うことは出来ない。
梁田麗佳:しかし、その予備動作。どこで踏み込むかさえ、その呼吸さえ理解していれば
梁田麗佳:知覚を超えた世界でも、その風は届く。
河合 奏:(ああ) その風がいやに懐かしい。
河合 奏:「流石だな、麗佳。ドンピシャだ」
梁田麗佳:「前より速くなった。合わせるのも一苦労だ」
梁田麗佳:……光の粒子を含んだ、金色の風が吹いた。
根来連理:「ぐ、っ、ぅ――」殴打により呼気が漏れる。歯を食い縛る。
根来連理:耐える。元から。どこから来るか、いつ来るか分からないものから耐えるのには慣れが有る。あるが。
根来連理:(――いたい。いたいわ)風さえ身を裂くように冷たく感じる。
サブGM:イニシアチブ
サブGM:“頬白村正”の手番
”頬白村正”:マイナーなし。メジャーで《紫電の刃》+《戦乙女の導き》+《癒やしの水》+《ポイズンフォッグ》
”頬白村正”:自身と根来連理を対象に取ります
”頬白村正”:次の攻撃の装甲無視+ダイス+2+攻撃力5増加+ライフ回復(4D+精神)
”頬白村正”:4d10+6
DoubleCross : (4D10+6) → 27[7,7,3,10]+6 → 33

”頬白村正”:それぞれ33点回復
”頬白村正”:かれが得た力は、シンプルなものだ。
”頬白村正”:主の守護を願い、かくあれと望まれ、遂に望む担い手を得たならば。
”頬白村正”:いつまでも、彼女と共にあること。
GM:傷が癒される。歪みが正される。
GM:そのように節理を捻じ曲げる。
”頬白村正”:これが。根来正敏が造り出した、最初で最後のアーティファクト。”頬白村正”。
サブGM:イニシアチブ
”頬白村正”:《鼓舞の雷》
”頬白村正”:対象根来連理。イニシアチブにメインプロセスを行わせます
根来連理:マイターン
根来連理:《コンセ:ノイマン》+《コントロールソート》+《虚構のナイフ》+《伸縮腕》+《異形の祭典》対象全員
根来連理:18dx7+7
DoubleCross : (18R10+7[7]) → 10[1,1,1,1,3,3,3,3,3,4,4,8,9,9,9,10,10,10]+10[3,4,5,7,7,10,10]+10[3,3,6,10]+2[2]+7 → 39

河合 奏:リア不で食らう
日馬 美礼:ガード。
梁田麗佳:回避!
梁田麗佳:4dx
DoubleCross : (4R10[10]) → 10[4,6,7,10]+1[1] → 11

梁田麗佳:ダメ!
百鬼十桜:ドッジします。
百鬼十桜:9dx+1
DoubleCross : (9R10+1[10]) → 10[5,5,6,6,7,7,7,9,10]+10[10]+6[6]+1 → 27

GM:?!
日馬 美礼:うーん。走ったけど届かないね
百鬼十桜:く、惜しい。もう1回転
百鬼十桜:攻撃命中です。
GM:こわ…
根来連理:4d10+33 装甲無視
DoubleCross : (4D10+33) → 17[10,2,2,3]+33 → 50

日馬 美礼:そりゃダメだ。根来連理へのロイスをタイタス化して昇華。HP12に。
日馬 美礼:1d10+12 で、個室分
DoubleCross : (1D10+12) → 3[3]+12 → 15

日馬 美礼:HP15まで。
梁田麗佳:死!ロイス昇華!根来さんの分!
梁田麗佳:11+1d10
DoubleCross : (11+1D10) → 11+7[7] → 18

河合 奏:死!村正に〇尽力/脅威でとって昇華!
百鬼十桜:戦闘不能でリザレクト
百鬼十桜:1d10+81
DoubleCross : (1D10+81) → 4[4]+81 → 85

百鬼十桜:85+1d10
DoubleCross : (85+1D10) → 85+8[8] → 93

百鬼十桜:間違い、えっと。HPが12点で、侵食率は85止まりです。
根来連理:刃に引きずられるように。くるりと旋回する。
根来連理:闇に溶ける黒刃が伸び。そうして光を反す白刃が銀線を描く。
根来連理:黒は女性へ。白は男性へ。
根来連理:「……どう?帰りたくはならないかしら」
根来連理:「わたしはやめないわ。あなたたちをどうしたとしても」
百鬼十桜:肉が削がれ、骨が砕かれる──
百鬼十桜:「………………」それでも、瞳は少女へ向けたまま、退かない。
根来連理:「……困ったわ」
根来連理:「頑固ね、百鬼くん」血にまみれた刃と身体のまま。笑みだけは、無垢に美しく。
百鬼十桜:応えず。ただ視線だけを──
サブGM:イニシアチブ
サブGM:何もなければ日馬さんの手番です
日馬 美礼:ん。了解。
日馬 美礼:マイナーで戦闘移動。接敵。で、と。
日馬 美礼:悪いけど、ちょっとこの場はわがままを言わせてもらうよ。
日馬 美礼:ごく個人的な話で(「第四の子供たち」のロイスをタイタス化)、ようやく心配の種が片付きそうなんでね(河合さんへのロイスをタイタス化)。立ち会ってる百鬼くんには悪いけど(百鬼くんのロイスをタイタス化)、他を慮ってる余裕はないんだ(根来連理へのロイスをタイタス化)。
日馬 美礼:メジャーアクション。《コンセントレイト》《巨匠の記憶》。タイタス4本昇華、ダイス+10、C-3。
梁田麗佳:え
梁田麗佳:援護の風!
梁田麗佳:ウィンドブレス!!
梁田麗佳:更に6つ振って、達成値に+12どうぞ!
日馬 美礼:21dx4+4
DoubleCross : (21R10+4[4]) → 10[1,1,2,2,2,3,3,3,3,5,5,5,5,6,6,7,8,9,9,9,10]+10[1,1,1,2,2,2,3,4,4,5,6,9]+10[1,1,2,3,10]+10[4]+3[3]+4 → 47

日馬 美礼:6dx4 じゃあ、お言葉に甘えて!
DoubleCross : (6R10[4]) → 10[4,6,9,9,10,10]+10[1,3,5,5,6,10]+10[2,4,6,8]+10[6,8,8]+10[5,6,8]+10[1,4,5]+10[1,6]+10[7]+3[3] → 83

日馬 美礼:よし。達成値99。100には届かなかったけど十分だ。対象は頬白村正。
GM:ヒッ
百鬼十桜:すげえ伸びたー!
河合 奏:ダイスが応えた!
日馬 美礼:ありがとうね。梁田さん。
梁田麗佳:いいってことよ
”頬白村正”:受けるのみ
日馬 美礼:10d10+13 じゃ、ダメージいくよ。装甲有効
DoubleCross : (10D10+13) → 59[4,1,10,10,2,3,1,10,9,9]+13 → 72

日馬 美礼:よし。期待値より上ブレ。装甲有効の72点。
梁田麗佳:いったあ!!
百鬼十桜:どうだっ!
”頬白村正”:その数字は……
”頬白村正”:折れます。戦闘不能
日馬 美礼:「ちょっと余裕見せられないんでね」
日馬 美礼:多脚戦車ヤゴコロが、各部から異様なきしみをあげながら加速する。理論値速度。
根来連理:その言葉に日馬さんの方を見て。
日馬 美礼:「ようやく来た機会なんだよ。きみたちには悪いけど」
日馬 美礼:「ここで終わってくれ」
根来連理:「――」眼は驚きを見せていても。刃と身体は冷徹に動き出す。
日馬 美礼:振り抜かれるマシンアームの動作より、音が遅れて聞こえた。虫のような前肢が刀身に激突する。
根来連理:「――っ」なんとか、刃を捻って受け流し――
梁田麗佳:……その時
梁田麗佳:受け止めた刃が、根来の手の中で微かに震える。
根来連理:「え」
梁田麗佳: キィ  ンッ
梁田麗佳:振動は増幅し続け、やがて
梁田麗佳:刃をひび割れさせ、粉砕させる。
根来連理:根来連理も、”頬白村正”も。
根来連理:スペック自体はここの誰と比べても、勝るところがいくつもあるだろう。
根来連理:それでも、彼女とかれはずっとひとりで。
根来連理:こうして、共になにかをすることなんて、知らないのだ。
根来連理:「………」折れた刃を見つめる。
根来連理:「……ごめんね、むっちゃん」
梁田麗佳:「ようやくの機会は……」
梁田麗佳:「こちらも同じだ。美礼」
梁田麗佳:地面にサーベルを突き立てている。
梁田麗佳:最高速に達する瞬間
梁田麗佳:すでに、その機体に破砕振動を乗せていた。
日馬 美礼:「そう」応答は短く、歩行戦車が各部から火花を散らせて、擱座する。
日馬 美礼:「やってくれると思ってたよ」
根来連理:折れた白に、黒が混ざる。
根来連理:「――あなた」
根来連理:「きらいだわ」
梁田麗佳:「……それでいい」
梁田麗佳:「私を見ろ、私たちを」
梁田麗佳:「お前の目で、見るんだ」
日馬 美礼:「ああ。いかにもぼくらは、きみの敵だ」
日馬 美礼:「続けるかい?」
根来連理:「わたしは言ったわ。”止まらない”って」
根来連理:声が冷えている。
根来連理:「たとえ片方しかなくても。墜ちるしかなくても――」
根来連理:灰色の刃を構える。
根来連理:「続けましょうか」
日馬 美礼:目を細める。いつもの表情。
サブGM:“頬白村正”の破壊により、《融合》解除。根来連理に適用されていた《生命増強》消去。HPダウン。被ダメージ量はそのまま。
サブGM:武装はそのまま維持されますが、ガード値が0になります。
サブGM:イニシアチブ。根来連理は《融合》により行動済み。梁田さんのターンです
梁田麗佳:では手番をいただきます!
梁田麗佳:マイナーで接敵、メジャーでコンセントレイト+コントロールソート、初期ロイスの道成寺さんを昇華してC-1
梁田麗佳:対象は根来へ
梁田麗佳:8dx6-3
DoubleCross : (8R10-3[6]) → 10[2,3,7,7,7,7,9,10]+10[3,4,4,7,7,8]+10[2,6,7]+10[5,8]+10[10]+2[2]-3 → 49

梁田麗佳:いい感じ!
GM:回すなぁ!?
日馬 美礼:さすが。
根来連理:ドッジします
根来連理:11dx
DoubleCross : (11R10[10]) → 10[1,3,4,5,5,7,7,9,9,9,10]+1[1] → 11

根来連理:だめ!ダメージどうぞ
梁田麗佳:5d10+11
DoubleCross : (5D10+11) → 19[3,5,1,5,5]+11 → 30

梁田麗佳:.
梁田麗佳:ダメージは伸びない!
GM:祖、そういう事もある…
根来連理:まだ生きてる…!
梁田麗佳:ぎゃーっ
梁田麗佳:「てぇやっ!!」
梁田麗佳:ガッ ガシュッ !!
梁田麗佳:間髪をいれずに追撃!二振り一対のサーベルで舞うように切り裂く!
根来連理:「…つ、う…!」アーティファクトの加護そのものは残っているが。
梁田麗佳:ただ正面から、眼の前の少女と切り結ぶ!
根来連理:体裁きがもたつく。判断に遅れがある。補う”頬白村正”はもういないからだ。
根来連理:それでも。
根来連理:段々と、きみの剣から学び取るように改善されていく。
梁田麗佳:「止まらないつもりなら、それでもいい」
梁田麗佳:「聞かん坊の相手は、慣れている。さあ、向かってこい!」
梁田麗佳:撃ち合いながら、声を張り上げる!
根来連理:答えずに視線のみを向けて刃を構える。
GM:ではイニシアティブ。百鬼くんの手番です。
百鬼十桜:では手番。クライマックスでじっと観察を続けていた少年の結論ですw
百鬼十桜: 
百鬼十桜:ずっと考えていた──
百鬼十桜:百鬼十桜は、ノイマンのシンドロームを持たない。
百鬼十桜:故に生じた疑問に対しては、自前の知恵と知識で解決するか──
百鬼十桜:「──ねえ、根来さん」
百鬼十桜:──愚直に問うことしか、できない。
根来連理:「なあに、百鬼くん」
百鬼十桜:彼女が投げかけたルール。
百鬼十桜:1つの問いに、1つの答え。
百鬼十桜:そもそもそれは何のためだったのか?
百鬼十桜:そしてさらに今、そのルールを逸脱して、
百鬼十桜:彼女はこうも多くの問いを投げかけてくるのか?
百鬼十桜:「根来さん、家を出てから、たくさんの人に、話しかけたんだよね、ああやって?」
百鬼十桜:脳裏に浮かぶのは、胸を貫かれた時のこと。
百鬼十桜:あの時も、人を殺めようとする前に、彼女は対話を行っていた。
根来連理:「そうね、一杯いろんなひとがいたわ」
百鬼十桜:そして自分と初めて会った時にも──
百鬼十桜:「僕と初めて会ったときも、そうだったよね。まず、根来さんは、話しかけてくれた」
百鬼十桜:「『寂しそう』だったからって、根来さんは言っていたけど、あれは──」
百鬼十桜:「根来さんが──誰かと繋がりたかったからじゃ、ないのかな?」
根来連理:「…………ふふふ」
百鬼十桜:『──問うことにで、返事を求める』
百鬼十桜:『──家族はいつも一緒に』
百鬼十桜:思えば彼女は、常にそう訴えていた気がする。
根来連理:「百鬼くんは、本当に」
根来連理:「引き出すのがうまいのね」
百鬼十桜:そして──
百鬼十桜:『家族とは、なんなのか?』
百鬼十桜:その問いには、応えてもらった。もっとも信頼する人に──
百鬼十桜:「家族だから一緒に居たいじゃなくって──」
百鬼十桜:「誰かと一緒にいたいから、根来さんは『家族』を求めたんだよ」
根来連理:「…………そうなのかしら」
百鬼十桜:ゴールから逆走している? なら振り向かせればいい。
百鬼十桜:手遅れだ? なら引っ張ってあげればいい。そのためには──
百鬼十桜:ゆっくりと近づいていく。
百鬼十桜:そも前提を、違えてたのだ。彼女を助けたいのなら、止めるのではなく──
根来連理:「ああ――そうなのかもしれないわ。わたしが、そう望んでいたのかも」
百鬼十桜:「僕は……根来さんと血の繋がった家族じゃないけれど──」
百鬼十桜:そしてあの時と同じ距離で止まり、静かに、手を差し伸べます。
百鬼十桜:「手を繋ぐことなら、できるよ。だから──」
百鬼十桜:「根来さん──僕達と、一緒に行こう!」
百鬼十桜:で、ロイスを取得
百鬼十桜:7@オーヴァード【根来連理@○希望/覚悟】 どうだ!
根来連理:静かに微笑む。
根来連理:「ええ、ええーーそう出来たなら」その笑みが月の光に照らされて。
根来連理:「そう出来たのなら。きっと、貴方は助けてくれるのでしょうね」
根来連理:「そうして」
根来連理:灰色の刃を、構える。
根来連理:「わたしはいずれ、貴方が離れるのを我慢できなくなる」
根来連理:「明日?一週間?一月?――一年は無理ね」
根来連理:「そして」
根来連理:「そうするわたしを、わたし自身が赦せないの」
根来連理:「ねえ、百鬼くん。わたし、貴方が好きよ」
根来連理:「初めて、手を握ってくれた。初めて、わたしに何がおかしいかを教えてくれたわ」
百鬼十桜:手は差し伸べ続ける。触れられるほど近いその距離なのに──
百鬼十桜:遠く、遠く、遠くに──
根来連理:少女は、静かに。この世界を照らす月のように笑っている。
根来連理:「――初恋なのよ」
根来連理:「そんな大事なものを。わたしは、こわしたくないから」
根来連理:「ごめんなさい。わたしの都合だけだけど。一緒には歩けないの」
根来連理:「ごめんなさい」もう一度だけ。
根来連理:謝罪の言葉を繰り返して。少女は刃を君に向けている。
百鬼十桜:顔を、伏せてしまう──。彼女は、そうやって優しい声を僕に投げかけてくれることもできるのに。
百鬼十桜:ジャーム──なのだ。
百鬼十桜:「ごめん……」
百鬼十桜:「ごめんね、根来さん──」
百鬼十桜:ぼろぼろと、涙が溢れる。
根来連理:どんなに愛を憶えても。どんなに想うことが有っても。
根来連理:もう、彼女は墜ちたのだから。
根来連理:「泣かないで」
根来連理:「わたしは、一杯もらったのだから。あなたは、すごいことをしたんだから」
百鬼十桜:ふるふると、首をふる。
百鬼十桜:「でも、間に合わなかった。僕は──」
根来連理:しょうがないなあと、笑って。
根来連理:「いいのよ。わたしが、貴方が来るまでに」
根来連理:「我慢もできなかったって、其れだけなの」
根来連理:きみの眼を見詰めている。
百鬼十桜:決意して、顔を上げる。
百鬼十桜:涙を流したまま、それでも少女の想いに応えるために、微笑みかえす。
根来連理:微笑む。
百鬼十桜:「ごめんね、根来さん」先と言葉は同じ、けれど表情は違う。
百鬼十桜:好意を向けてくれた、彼女のためにも。
百鬼十桜:ではマイナーアクション、《完全獣化/破壊の爪》 素手データ変更で肉体判定数追加。侵食率がプラス9で94に。
百鬼十桜:メジャーアクション、《原初の赤@渇きの主/コンセ》 ※《完全獣化/破壊の爪》前提 装甲無視、命中時HP4点回復。
根来連理:来て。
百鬼十桜:基本の13d+2に侵食率で15dまで増加。えっと、確かデバフで-2なので13dに戻って
百鬼十桜:ロイスを3本タイタス化、佐倉井先輩、日馬支部長、研究チーム
GM:む、無茶するなキミも!?
百鬼十桜:crを3下げてCRを5に。
百鬼十桜:13d+2の,cr5で根来連理を攻撃します。
根来連理:うん。
百鬼十桜:13dx5+2
DoubleCross : (13R10+2[5]) → 10[1,1,4,4,5,6,7,7,8,8,8,9,10]+10[1,2,3,5,8,8,8,9,9]+10[2,2,4,5,8,10]+10[6,8,8]+10[5,7,10]+10[1,4,9]+10[5]+10[8]+10[5]+10[6]+2[2]+2 → 104

GM:ヒューっ伸びるぜ…
根来連理:17dx+1 ドッジ!
DoubleCross : (17R10+1[10]) → 9[1,2,2,3,4,4,4,4,4,6,6,6,7,7,9,9,9]+1 → 10

根来連理:だめ!ダメージどうぞ
百鬼十桜:100なので11dと
百鬼十桜:11d10+9 装甲無視 ちょいな
DoubleCross : (11D10+9) → 52[8,7,2,1,2,8,8,7,2,2,5]+9 → 61

百鬼十桜:装甲無視、61点白兵ダメージです。
GM:本来ならこれにフルパワーか…こわ…
根来連理:死亡。復活エフェクトなしです
根来連理:戦闘不能
百鬼十桜:ぞるり──と、その全身から、昏い漆黒の、数多の顎門が現出する。
百鬼十桜:「僕も──ね。同じだったんだ」
百鬼十桜:すべてを受け入れた彼女に、静かに語りかける──
根来連理:わずかに目を見開いて。
根来連理:「…ふふふ。そこが気になったのかしらね、わたし」
百鬼十桜:「あそこで──誰も話を聞いてくれなくて、ひとりぼっちで──自分じゃどうすることもできないって」
百鬼十桜:「それでなにもかも、嫌になって嫌いになって……」
根来連理:静かに聞いている。
百鬼十桜:「そう、思ってた。けど──」
百鬼十桜:「僕だけではできなかったけど、僕だけじゃなければ、できることはたくさんあって──だから」
百鬼十桜:静かに、息が触れ合う距離にまで近づいて。
根来連理:きみの瞳をじっと見つめている。
百鬼十桜:「根来さんが、自分で止められないなら──」
百鬼十桜:「僕が──僕等が、根来さんを、止めるよ」
根来連理:その言葉に微笑む。
百鬼十桜:そしてその身体を優しく抱きしめて──
根来連理:そのまま、彼の抱擁を受け入れて。
百鬼十桜:「──喰らえ」
百鬼十桜:囁くような、静かな声。
百鬼十桜:それを合図として、自身の身体ごと、天を覆うようにして出でた影獣を少女に襲いかからせる。
百鬼十桜:津波の如く湧き上がった『ソレ』は、雪崩のごとく少年と少女を覆い尽くし──
根来連理:その影の咢の中で。きみの熱を感じながら。
根来連理:「ああ。――暖かいわ」きみの耳元で囁くように。
根来連理:「ありがとう。――だいすきよ」
根来連理:そっと、唇を。きみに触れさせて。
百鬼十桜:「ごめんね。ありがとう、根来さん」きゅっと、その腕に優しく力を込めて──
百鬼十桜:そして影獣は再び少年の身体に収まり、その場に立つのは唯一人──
GM:何かが壊れて、きみの中に残る音がして。
GM:ゆっくりと、闇と月だけがある空間が、薄れていく。
GM:主が死んだことの証。
百鬼十桜:空を、仰ぐ──
百鬼十桜:彼女が好きだと言っていた、空を──
GM:――――
GM:バトル終了!
GM:お疲れ様でした!よければバックトラックよ!
梁田麗佳:わーい!
日馬 美礼:いこうか。あ、スパリゾート施設の効果で、バックトラック+1d10受けられるからね。必要そうなら。
河合 奏:マジで至れり尽くせりだ……
GM:Eロイスは【飢えの淵】×2 【暴食の胃袋】、そして。
GM:【ファイトクラブ】。
GM:最後の解説。
GM:【ファイトクラブ】の解除条件は、根来連理の死亡でした。
河合 奏:最期の最期には解放されたのか…
梁田麗佳:うぐぅ…
梁田麗佳:お辛いが…間違ってはいなかったか
GM:Eロイス4つです。振りたいなら振るといい。
梁田麗佳:ふりま!
梁田麗佳:114-4d10
DoubleCross : (114-4D10) → 114-24[7,10,2,5] → 90

梁田麗佳:普通ぶり!
梁田麗佳:90-3d10
DoubleCross : (90-3D10) → 90-20[9,10,1] → 70

梁田麗佳:ギリギリ5点ライン!
日馬 美礼:振るよ。4d10で十分量。
日馬 美礼:116-4d10
DoubleCross : (116-4D10) → 116-12[6,2,1,3] → 104

河合 奏:Eロイスは無し、残ロイス5つで素振り
河合 奏:110-5d10
DoubleCross : (110-5D10) → 110-31[10,4,4,3,10] → 79

日馬 美礼:104で……んー。スパリゾートの効果起動して等倍。
日馬 美礼:104-2d10
DoubleCross : (104-2D10) → 104-15[6,9] → 89

日馬 美礼:OK。5点域。
百鬼十桜:現在102点 ロイスは3残ってるので、Eロイスは放棄します。
百鬼十桜:102-3d10
DoubleCross : (102-3D10) → 102-29[9,10,10] → 73

百鬼十桜:下がりすぎたーw
GM:皆戻ってきた!よかった!
GM:では一度区切り。
GM:――――
GM:ハイという訳で遅れて申し訳ないですが経験点配布!
日馬 美礼:はーい
百鬼十桜:はい。
GM:シナリオ5点、いつもの5点!
GM:それにEロイスは【飢えの淵】×2 【暴食の胃袋】 【ファイトクラブ】の4つ。
GM:Dロイスは遺産継承者:聖剣の王者。
GM:なので+5点して、計15点+侵食です!
日馬 美礼:20!
河合 奏:同じく20!
梁田麗佳:20!
百鬼十桜:20点。ありがたく拝領を。
GM:では全員20点です!
GM:…えっとGMは、
GM:80÷3+1なので、27かな。
GM:すらいさんもいらっしゃるんで、二分割して。
GM:…いいや繰り上げして28!すらいさん!
GM:14点ずつね!
GM:では皆さまありがとうございました!
GM:経験点配布終了!
百鬼十桜:ありがとうございましたー
日馬 美礼:お疲れさまでした。
梁田麗佳:お疲れ様でしたー!
河合 奏:お疲れさまでした!
GM:皆様のおかげ!
GM:――――
GM:――――
GM:ED:1
GM:梁田麗佳と河合奏の場合
GM:――――
GM:根来邸。
GM:先の事件の舞台となり、今迄UGNが手を出せなかった場所。
GM:そこでは、事件の後処理と。当然、それに伴う様々な調査が行われている。
GM:君達ふたりは、その指揮を担当することとなった――
河合 奏:「……」
梁田麗佳:「……」
梁田麗佳:門柱に寄りかかって、作業する部下たちを眺めている。
梁田麗佳:「話す、とは言ったが」
梁田麗佳:「いざこうして一緒にいると、何から話せばいいのか」
梁田麗佳:「……まずは、よくやってくれた、だな」
梁田麗佳:「この地区の事、部下の事、それはつまり私の事だ」
梁田麗佳:「ありがとう、奏」
河合 奏:その隣、同様に門柱に寄りかかって立っている。
河合 奏:「『よくやった』は、私以上に言ってやるべき相手がいるだろ」
梁田麗佳:「いいや、比較するようなものじゃない」
梁田麗佳:「誰の力が欠けても、この結末には辿り着けなかった。チームとは、そういうものだ」
梁田麗佳:「……感謝の言葉は、みんなに。」
梁田麗佳:「例えそれが」
梁田麗佳:「対等な立場とされている支部長でも。違うか?」
梁田麗佳:「……礼くらい言わせろ。そう言っている」
河合 奏:「はいはい、分かってるよ石頭。……なら私からも」
河合 奏:「助かったよ、ありがとう」
梁田麗佳:「……ああ。」
梁田麗佳:優しく微笑み
梁田麗佳:「さて、これが組織人としての区切り」
梁田麗佳:「ここから先は……」
河合 奏:「あー……」 やや気まずそうに視線がそれて
河合 奏:「それで、本題だ」 真っ直ぐと、向き合いなおす。
梁田麗佳:「そうだな。どっちからにする」
河合 奏:「私からにさせてくれ」
梁田麗佳:「……うん。それがいいだろうな」
梁田麗佳:「先手必勝は、奏の得意技だから」
梁田麗佳:「後に回るのは慣れてる」
梁田麗佳:「聞こう。さあ」
河合 奏:「だったな。それじゃ」 一呼吸置いて。
河合 奏:「ごめん。今まで嘘をついてたことと、隠してきたことがある」
河合 奏:「まずは嘘。顔を出さない理由を忙しいからだなんだと言ってたが」
河合 奏:「私の性分は知ってるだろ?業務の半分以上を外回りで埋めてるような状態だ」
河合 奏:「その気にさえなれば第五に寄るくらい幾らでも出来た。週一でだって会えたと思う」
梁田麗佳:「……」
河合 奏:「それをしなかったのは、単に顔を合わせづらかったからだ」
河合 奏:「電話ならまだしも、こうやって面と向かってだと。……どうにも」
梁田麗佳:「そんなことは、気付いていた」
梁田麗佳:「それに、私が気付いていることに、お前が気付いている事も」
梁田麗佳:「最初から、気付いていたよ」
梁田麗佳:「お互い様だ。だから、いいんだ」
河合 奏:「……だよなあ。それでも」
河合 奏:「話すって決めたなら、言葉にしないと駄目だろ?」
梁田麗佳:「言葉に、か」
梁田麗佳:「そうだ、その通りだ」
梁田麗佳:「……私の会えなかった理由を聞いてくれ」
河合 奏:「ああ」
梁田麗佳:「怖かったんだ」
梁田麗佳:「聞くのが怖かった」
梁田麗佳:「奏。私を」
梁田麗佳:「……恨んでないか?」
河合 奏:「……は?」
梁田麗佳:「お前も、響も」
梁田麗佳:「そんな事を思う人間じゃない」
梁田麗佳:「だけど、聞けば引き返せない」
梁田麗佳:「一度、言葉にしてしまえば、戻れない」
梁田麗佳:目を伏せて、組んだ自分の指先を見ながら。
梁田麗佳:「四年前のあの日、私がもし」
梁田麗佳:「最後まで、お前たちの側に立てていれば……」
梁田麗佳:「結果は、変わったかもしれない」
梁田麗佳:「……それがずっと、聞けなかった」
河合 奏:(こいつ、は) 視線がこちらに向いていなくて良かった。きっとひどい間抜け面をしている。
河合 奏:私達が恨むわけないと、分かってるくせに。分からないはずないくせに。
河合 奏:あり得ない言葉に怯えて、竦んで、立ち止まって。自分を、責めて。
河合 奏:「はあ……」 深々と溜息を一つ。胸の中身を丸ごと吐き出すように。
河合 奏:「恨むわけないだろ」
河合 奏:分かり切っていることを、それでも言葉にする。
河合 奏:「私も響も、お前を恨むわけがない」
河合 奏:ああ全く、こんなことくらい四年前にだって言ってやれたのに。
梁田麗佳:「分かってる……」
梁田麗佳:「答えを聞かなくても分かる。ずっと、分かってた」
河合 奏:「じゃあなんでうじうじ悩んでたんだよ」
梁田麗佳:「……それでも」
梁田麗佳:「お前には、私を恨む権利があるからだ」
梁田麗佳:「それを自分の中で勝手に決めつけて、私が」
梁田麗佳:「許してくれているはずだと振る舞うことは、お前の気持ちを握りつぶしてしまう事になる。だから」
梁田麗佳:「……それも怖くて、出来なかった」
河合 奏:「……」 ガリガリと頭を掻く。正直ムカついてる部分もあるけれど。
河合 奏:ちゃんと恨んでいないと言わなかったのは私が悪い。こういう奴なのは考えれば分かったはずなのに。
河合 奏:「それで言うなら。お前だって私を恨む権利があるだろ」
梁田麗佳:「……」
梁田麗佳:「やっぱり、そう思っていたんだな」
梁田麗佳:思わないはずがない。
梁田麗佳:最後に響を見送ったのは、奏なんだから。
河合 奏:「きっと戻ってこれないと分かった上で、あいつの我儘を通したのは私だ」
河合 奏:「それどころか、私はあいつの我儘を誇らしいとさえ感じた」
梁田麗佳:「それで……」
梁田麗佳:「きっと響は、胸を張っていたんだろうな」
河合 奏:「ああ。……お前に、見せてやりたかったくらいに」
梁田麗佳:「大丈夫」
梁田麗佳:「見なくても、知っている」
梁田麗佳:「……」
梁田麗佳:そして奏に向き合う。
梁田麗佳:「全く」
梁田麗佳:「本当にお互い臆病で、回り道ばかりしてたんだな」
河合 奏:「やっぱり、似てるんだろうな。認めたくはないけど」
梁田麗佳:「お前は喧嘩っ早いくせに、こんなところだけ似なくてもいいぞ」
梁田麗佳:苦笑する
河合 奏:「うるさい。口うるさいお前のせいだろ」
河合 奏:「その癖妙なところでずっと悩んで」
河合 奏:「かと思えば自分で立ち直って」
河合 奏:「見てて心配になるくせに人には心配するなって言う」
河合 奏:「……あー、くそ」
河合 奏:ぜんぶブーメランだって、今ならちゃんと分かるから。それ以上は口をつぐむ。
梁田麗佳:「なんで心配はいらないか」
梁田麗佳:「なんで立ち直れるか、それも今日だけは教えてやる」
梁田麗佳:「……お前たちが居てくれるからだよ」
梁田麗佳:「私はもう、十分すぎるくらい沢山の物をもらってる」
梁田麗佳:「それが私の中に詰まってる」
梁田麗佳:「だからちょっとくらいでは、折れたり潰れたりはしない」
梁田麗佳:「……今なら、きっと」
梁田麗佳:「分かるだろう。第六支部長」
河合 奏:「ああ、分かるよ」
河合 奏:記憶も、自我も。全てが曖昧で崩れそうになって。
河合 奏:崩れてたまるかと軸を作って、それにしがみつくように戦って。
河合 奏:それなのにいつの間にか、その軸は第六の証となった。
河合 奏:ただ走って殴るばかりが能の自分に、ついてきてくれる者が居ることが。
河合 奏:どれだけ心強いか。どれだけの幸福か。
梁田麗佳:「と、そういう口実で離れようとはしてみたが……」
梁田麗佳:「やっぱり、私たちは離れられないな」
河合 奏:「そう、だな」
河合 奏:麗佳にとっての自分が、その一つなら。それも幸せだと、そう思う。
梁田麗佳:「それに、離れたくない」
梁田麗佳:「お前と会えないのは、寂しいよ……奏。」
梁田麗佳:髪を撫でる。
梁田麗佳:背はお互いに伸びた。それでも、身長差は縮まらない。
梁田麗佳:同じ角度で、目線は交錯する。
河合 奏:「……妹離れできないやつだな」
河合 奏:「まあ、でも。これからはたまに顔見せに行くから」
河合 奏:「支部長室の窓のカギ、開けといてくれ」 憎まれ口と冗談と。
河合 奏:照れると耳が赤くなるのも、昔と変わらないままだ。
梁田麗佳:「……やれやれだな」
梁田麗佳:「このお転婆」
梁田麗佳:照れていることに気付いて
梁田麗佳:愛おしげに唇の端を上げる。
河合 奏:「……あー!というかお前」
河合 奏:「私の最初の話聞いてたか?まだ隠し事が残ってんだぞ」
梁田麗佳:「ん……ああ、そうだったな」
梁田麗佳:「悪かった。代わりばんこで許してくれ」
河合 奏:「四年前、というかまあ今もだけど。私と響が融合しただろ」
梁田麗佳:「?そうだな」
河合 奏:「あの時、肉体とか能力だけじゃなくて記憶も混ざってな」
河合 奏:「響の記憶が見れるようになった」
梁田麗佳:「記憶が……」
河合 奏:「見れるように、だとちょっと違うか。夢で見たりフラッシュバックしたりで意図的に見てるわけじゃないしな」
梁田麗佳:「そうか。それは、確かに」
梁田麗佳:「お前が持つべきものだ。大事にしてくれ。……私が言うのも変か」
河合 奏:「いや、大事にって言うけどな」
河合 奏:「もともと響の物なんだぞ?見るたびに死ぬほど気まずいんだよ」
梁田麗佳:「何言ってる。お前たちはずっと一緒だったろう。それは多少は……」
梁田麗佳:「……響にも、秘密……は」
梁田麗佳:「あった……だろう……が」
梁田麗佳:徐々に、今度はこちらの顔が赤くなる。
河合 奏:「……言わないと気付かないか?」
河合 奏:「一番気まずいの、お前に関しての記憶なんだけど」
梁田麗佳:「…………。」
梁田麗佳:奏が知らなくて、響が知っていること。
梁田麗佳:響の記憶の更新が四年前で止まっているとすれば、その大部分は。
梁田麗佳:「ど、どんな夢を、いや!言わなくてもいい!」
梁田麗佳:「どっ、どどどうするんだ!なんとかならないのか!?」
河合 奏:「何とかなるならとっくにしてる!!」
河合 奏:「むしろどうにかしてほしいのは私の方だって!!」
梁田麗佳:「……冗談だろう……!」
梁田麗佳:「例の、その。響との接続、川の夢とかいうのを見たら」
梁田麗佳:「真っ先にまずそれを聞け!!」
梁田麗佳:「絶対だぞ!!」
河合 奏:「もう聞いた!というかあれからちょくちょく川の夢は見てる!」
河合 奏:「なのにあいつ『僕も今は精神体として存在してるだけで能力とかはほとんどないから』」
河合 奏:「『何も出来ないんだ……ごめんね?』とかしか言わないんだよ!」
梁田麗佳:「ダメなのか……」
梁田麗佳:へろへろと腕を下ろして
梁田麗佳:「……マジか……」
河合 奏:「それどころかずっと川に居るから暇持てあまして遊んでやがる!!」
梁田麗佳:「え、待て、そんな遊べるような場所なのか……?夢の中で、その」
梁田麗佳:「お前の精神風景みたいなことだろう、要するに」
梁田麗佳:「アイツもお前の精神もどうなってるんだ……」
河合 奏:「施設の近くにあっただろ?小川みたいなの」
河合 奏:「あそこがモデルになってるらしくて、そこそこ綺麗な川で魚も居るんだよ」
梁田麗佳:「魚まで」
梁田麗佳:「……まあ、とにかく!」
梁田麗佳:「奏!いいか!」
梁田麗佳:「その……響が出てこれるようになるまで」
梁田麗佳:「出来る限り、こう……何か思い出したりとかしようとするな!」
河合 奏:「分かってるってか、こっちだって見たくないっての」
河合 奏:「何が悲しくてお前たちのいちゃついてるところをしかも響視点で見なきゃいけないんだよ」
梁田麗佳:「い…ちゃ……そういう言い方はやめろ!下品だぞ!!」
河合 奏:「他に言い方ないだろ」
梁田麗佳:「ああ、全く」
梁田麗佳:「話せば話しただけ、心配が増えるな。お前たち姉弟は」
梁田麗佳:「……どこにも行かせないぞ。これからも」
河合 奏:「……分かってるって。安心しろよ」
河合 奏:「ここが私達の帰る場所だって、ちゃんと分かってるから」
梁田麗佳:「その言葉が聞けたなら」
梁田麗佳:「十分だ」
梁田麗佳:背筋を伸ばして、歩きだす。
梁田麗佳:「後処理も撤収。この後私は」
梁田麗佳:「もうひとり、会いに行く相手がいる。ではな、河合支部長」
河合 奏:「ん。こっちも会いに行く相手がいるから、またな」
河合 奏:「次行くときはお前にも付き合ってもらうぞ」
梁田麗佳:「……」
梁田麗佳:察しがついて
梁田麗佳:「ああ、約束する」
梁田麗佳:「一番の年下に、気ばかり遣わせてるわけにもいかない」
梁田麗佳:「髪だって」
梁田麗佳:「私は括り方を覚えてるしな」
梁田麗佳:イージーエフェクト《蝙蝠の耳》。
河合 奏:「なんだよ、嫌味か」
河合 奏:「まあ、随分心配かけてたみたいだから」
河合 奏:「手土産の一つも持って甘やかしに行こう」
梁田麗佳:「ああ、嫌ってくらいにな」
梁田麗佳:少女のようにくくっと笑って
梁田麗佳:それも一瞬。後は責務を果たす大人の顔に戻り、去って行く。
河合 奏:それを見送って、踵を返す。
河合 奏:向かう先は、妹の下へ。
GM:――――
GM: 
GM:――――
GM:ED2:河合奏と日馬美礼の場合
GM:――――
河合響:『言っちゃったんだねぇ』
河合響:『麗佳さん、顔真っ赤にしてただろうな……ふふっ』
河合響:いたずらっぽく、子供の表情で笑う
河合響:『え?見てなかったのかって?』
河合響:『言ったじゃない。僕も姉さんの記憶を全部共有できてるわけじゃない』
河合響:『というより、こうして姉さんと接続してない間は殆ど寝てるようなものなんだ』
河合響:『だから暇を持て余してる。ふわふわして、それこそ夢見るみたいに。』
河合響:『夢の中で夢を見る……っていうのも変な話だけど』
河合響:『ただ……ちょっと気になるのは』
河合響:『姉さん、何かまだ麗佳さんに伝えてない事があるよね』
河合響:『大分良くなったようだけど、ムズムズした気持ちを感じてる』
河合 奏:「……お前、やっぱりここ来てから図太くなったよな」
河合 奏:不貞腐れたような顔で頬杖をついている。
河合響:『まあね。勝手知ったる人の夢、ってさ』
河合響:こっちはニコニコして、不意に真顔になり
河合響:『何を言えなかったの。姉さん』
河合 奏:「良いんだよ。別に大したことじゃない」
河合 奏:そう。あいつに言うほどのことじゃない。今更言えることじゃない。
河合 奏:あいつに言うにはきっと、11年遅かった。
河合 奏:だからこれを抱いたのが4年前だった時点で、どうしたって間に合わなかったのだ。
河合響:『……そっか』
河合響:それだけ言って、後は言葉にしない。
河合 奏:「ああ。良いんだよ、これで」
河合 奏:その表情に憂いはない。悔いもない。
河合 奏:どこか清々しいように笑っている。
河合響:『そうやって意地っ張りな所。本当にそっくりだ』
河合響:『……敵わないよ』
河合響:こちらも困ったような笑顔。
河合 奏:「……言うなって。自分でも思ったより似てるって分かって嫌なんだよ」
河合 奏:「まあ、姉だからな。そうそう勝たせてやらないさ」
河合響:「ははっ。四年も時間開けたら新鮮な発見があるね」
河合響:「こっちにしてみれば、今更も今更だけど」
河合 奏:「うるせ、生意気言いやがって」 ぐりぐりと額に拳を押し付ける。
河合響:『うわぁ!ぼうりょくはんたーい!いてて!』
河合響:『……姉さんには敵わない。でも僕だって譲れないことがある』
河合響:『いちばん譲れないこと』
河合響:『だからそのためにも……戻らないと』
河合響:『そうだよね。姉さん』
河合 奏:「……そうだな。早いとこ出てってくれないと」
河合 奏:「指輪なしじゃおちおち寝れもしない」
河合響:『はは。努力しないと』
河合響:『寂しがり屋の姉さんのためにも、ね』
河合 奏:「……うるさい」
河合響:『ごめんごめん……それにしても』
河合響:『今日は随分安定してるね』
河合響:『布団でも変えたの?』
河合響:『こんなに長く話せたのははじめてじゃないかな?』
河合 奏:「ああ、そのことか」
河合 奏:「布団じゃなくて、専用座席というか」
河合 奏:「なんていうんだったか」
GM:――――
日馬 美礼:「ドリームポッドだよ。芸のない名前だけど、正式リリース前だから勘弁して」
日馬 美礼:「おはよう。奏ねえさん、気分はどう?」
河合 奏:「おかげで上々ってとこだ、美礼」
日馬 美礼:「そりゃ何より。ほんとは戦闘訓練用のやつだからね、まともに動くか不安があったけど」
月見ノノ子:「無闇に金をかけたの、満更無駄でもなさそうね」
月見ノノ子:モニターパネルで、白いベッドに繋がれた無数の機器を操作している。
荒瀬 茉莉花:「ハブやってる人間の負荷も、考慮してくださいよ」
荒瀬 茉莉花:肩で息をしている。機器接続担当の要員だ。
日馬 美礼:「はいはい。うちのスタッフは頼りになるね、と。ルイスさん、そっちはどう? あと一回は回せそう?」
ルイス=クロウ:「そうだな。後に茶の一杯、頂けるなら問題なかろう」
ルイス=クロウ:古ぼけた表紙の本を片手に。第六支部、副支部長の老人は顎を撫で応える
日馬 美礼:「いいリーフ、用意してますよ」
ルイス=クロウ:「期待するとも。近頃の第四は福利厚生含め力を入れていると聞いているからね」
河合 奏:「……改めて、ありがとうございます」 彼へと向き直り、一礼。
河合 奏:治療を受けていたという意味でも、かつての上司という意味でも。彼には頭が上がらない。
ルイス=クロウ:「──奏、そう言うな」
ルイス=クロウ:「私のような老骨にできることなど、この程度だとも。存分に使えばいい」
日馬 美礼:「ありがとうございます、ルイスさん。……というわけで。奏ねえさん」
日馬 美礼:「うまくいけばこれから、ずいぶん久しぶりの三者面談になるわけだけど。覚悟はいい?」
河合 奏:「出来てないって言ってもやるだろ、お前は」
日馬 美礼:「逃げないでしょ?」
河合 奏:「勿論」
日馬 美礼:「じゃ、ヘッドセットつけたまま、あっちの個人用サウナみたいなやつにどうぞ」
日馬 美礼:「ぼくはまあ、あと一人そっちに送り込むからさ。ちょっとまっててよ」
河合 奏:「分かった。……ちなみに、響にもあいつにもサプライズってことでいいな?」
日馬 美礼:「当然。だいたい、そこでもたついたら意味ないじゃん? 勢いだよ、勢い」
河合 奏:「了解。それじゃ、先に行ってくる」
日馬 美礼:「いってらっしゃい。いい夢を……厳密には、夢じゃないけどね」
河合 奏:「ああ、特等席で見てくるよ」 にやりと悪戯に笑って、個室へと。
_:がしゃん、とハッチが閉じる重い音がして。
梁田麗佳:シューッと、部屋の扉が自動で開き
梁田麗佳:入れ替わるように入室する。
梁田麗佳:「……どうしても見せたいと聞いたから、やってきたが」
梁田麗佳:「言うまでもなく私は専門外だぞ。日馬支部長」
梁田麗佳:「そもそも、一体何の実験だ。これは」
日馬 美礼:「戦闘訓練用のバーチャルシミュレータ、を基本にしたカウンセリング機器の試用かな」
日馬 美礼:「おかしなもんじゃないよ。ルイスさんも協力してくれてるし、そこは保証する」
梁田麗佳:「ルイス副支部長まで……」
ルイス=クロウ:「久しいな、梁田支部長。忙しい中申し訳ない」
梁田麗佳:「こちらこそ。こいつは……失礼第四支部長は」
梁田麗佳:「興味の対象であれば、目上の者も平気で担ぎ出す」
梁田麗佳:「今回がそうでなければいいのですが……」
日馬 美礼:「無益なことはやらないって。大丈夫、こう見えても模範的な支部長やってるんだから」
日馬 美礼:「今まで他の支部に被害出したことはないんだぜ、これでも?」
ルイス=クロウ:「ははは。日馬支部長はよくやっているとも、こんな老いぼれより余程な」
日馬 美礼:「そう言われると、さすがにぼくもむず痒いですけどね。ルイスさん」
梁田麗佳:「いいや、これは礼儀の話だ」
梁田麗佳:「……お前が本当の意味で誰かに迷惑をかけようとはしないことくらいは」
梁田麗佳:「よく知ってる」
梁田麗佳:日馬さんの側に座って。
日馬 美礼:「まぁ、このあいだの件で、第五支部長もだいぶいろいろ、お疲れだろうと思ってね」
日馬 美礼:「親孝行だよ、親孝行」
梁田麗佳:「……」
梁田麗佳:「また気を遣わせてしまったな。美礼」
梁田麗佳:ふたりにしか聞こえない声で。チェックモニターに目をやる日馬さんに話しかける。
日馬 美礼:「それが仕事だからね」くふふ。と笑って。
日馬 美礼:「うえがどんどん飛び出していくんだもの。ひとりやふたり、後ろをなんとかしなきゃ間に合わない」
梁田麗佳:「……仕事、か」
日馬 美礼:「あ。目は覆わないから、そのままちょっと首を下げて。……そうそう、その感じ」
梁田麗佳:「?」
日馬 美礼:布ベルトのヘッドギアを巻きつけて固定。
梁田麗佳:「なんだこれは」
日馬 美礼:「カウンセリング機器」
梁田麗佳:「何を企んでる?今度は」
梁田麗佳:訝しげな目。
日馬 美礼:「言ったまんまだよ。機材の試用と親孝行。温泉旅行くらいのつもりでさ」
日馬 美礼:「もの自体は、うちの部下が用意したやつだから大丈夫。試作段階だから見た目は安っぽいけどね」
梁田麗佳:「……」
梁田麗佳:ため息を1つ。
梁田麗佳:「美礼」
日馬 美礼:「なにかな」
梁田麗佳:「裸の王様は、見えない服を子供に指摘されるが」
梁田麗佳:「私が思うに、きっとあの子供は分かっていたんだと思う」
梁田麗佳:「王様の信じた嘘は、嘘である以上どこかで破綻する。その時に」
梁田麗佳:「彼は怒り、悲しんで、落胆して……周りの人々ごと、全てが不幸になる」
梁田麗佳:「だから子供の自分が、なんでも言える自分が言わなければいけなかった」
梁田麗佳:「……彼は誰よりも優しかったから」
梁田麗佳:「美礼。あの子供がお前だ」
日馬 美礼:「買いかぶりすぎだよ」
梁田麗佳:「そんな事はないよ」
梁田麗佳:「お前の優しさに、奏も、私も」
梁田麗佳:「沢山の人が救われてる」
日馬 美礼:「誰かが不幸になったり、幸せになったりっていうのはさ」
日馬 美礼:「ひと一人をどうこうしようっていうのじゃ、とても足りない」
日馬 美礼:「"きみ。南の国にお帰りよ。ぼくにはもう、このとおり何も残っていないから"」
梁田麗佳:「……だが」
梁田麗佳:「力を尽くすことに意味はないと、お前は思うか?」
梁田麗佳:「あの物語が悲劇だったと」
梁田麗佳:「それで終わらせられるか?」
日馬 美礼:「まさか」
日馬 美礼:「そんなばかな話はないよ。作家がどんなに皮肉のつもりでやったとしても」
日馬 美礼:「誰かのためと考え願うことが、そもそも間違ってるなんて話はあっちゃいけない」
日馬 美礼:「まあでも、あの話は悲劇だったと思うけどね」
日馬 美礼:「何百羽でも、仲間を呼べばよかったんだ。つばめは」
日馬 美礼:「王様ひとりが真っ赤になればすむ話じゃないんだもの」
日馬 美礼:「百で足りないなら千でも万でも。街に住む人間たちが呆れ返るくらい、呼び戻してしまえばよかったのさ」
梁田麗佳:「そうだな、そうすればきっと」
梁田麗佳:「……」
梁田麗佳:椅子から身を乗り出して
梁田麗佳:その小さな体を、胸にそっと抱きしめる。
梁田麗佳:「南の島よりも、ここは暖かい」
梁田麗佳:「36度は上回らないだろう」
日馬 美礼:「ほんとに変わらないね。麗佳さんは」
梁田麗佳:「変われないんだ」
梁田麗佳:「これしか出来ない」
日馬 美礼:「そうかい。黒い羽根みたいな髪してさ」くふふ。と笑う。
日馬 美礼:「どこにもいけないってうならぼくのほうだ。いまだに、せいぜい上手にルビーを配り歩くくらいが関の山でね」
梁田麗佳:「……だったら」
梁田麗佳:「やっぱり私たちは、出会ってよかったんだ」
梁田麗佳:「この物語を悲劇にするわけにはいかない」
日馬 美礼:「そうだね。そうじゃなかったら、まあ」
日馬 美礼:「あんまりおもしろいことにはなってなかったろうな」
日馬 美礼:体を離して、車椅子に身体を預け直す。普通の電動車椅子だ。首筋に、小さな通信ボックスからケーブルが伸びている。
梁田麗佳:「……一言多い奴め」
梁田麗佳:くすと笑って
日馬 美礼:「おかげさまでね、麗佳さん。ぼくはいまだに飛んでゆけるような人たちは探してるし」
日馬 美礼:「今のところは上手くいってると思うよ」
梁田麗佳:「なら試してみよう。いたずら石か、宝石か」
梁田麗佳:「渡されたものを確かめてやる」
梁田麗佳:バイザーを降ろす。
日馬 美礼:「期待してくれていいよ」
日馬 美礼:「恩はきちんと返す方なんだ。知ってるだろ?」くふふ、と小さな笑い声。
_:……五感が一瞬途切れて、小さな川のせせらぎが、ゆっくりと近づいてくる。
梁田麗佳:川縁に座る、見覚えのある小さな背中が1つ。
梁田麗佳:『彼』が振り向くよりもはやく。その名前は、いつの間にか溢れるように。
梁田麗佳:「………………響。」
GM:――――
GM:ED3:百鬼十桜の場合
GM: 
GM:――――
GM:ここは、12地区にあるUGN関係者や、R案件による表沙汰にできない犠牲者を葬るための場所。
GM:墓碑が、幾重にも連なる霊園。
百鬼十桜:霊園の南側。
百鬼十桜:やや小高くなった、空を望めるその区画。
百鬼十桜:小さな、質素な墓石がひとつ。
百鬼十桜:供えられているのは、『ありがとう』と受け取ってくれたよもぎきんつば。
百鬼十桜:思えば根来さんのことは、ほとんど知らないのだ。資料に羅列されたデータ以外で知っていることと言えば──
百鬼十桜:空が好きで、優しくて、だけど寂しがり屋で──
百鬼十桜:そしてこんな自分を、あたたかいと、好きだといってくれたことくらいで──
百鬼十桜:「………………」
百鬼十桜:火を灯した線香を納め、黙祷。
佐倉井ほたる:いつの間にか。きみの傍に、ひとり誰かが立っている。
佐倉井ほたる:その誰かも、きみの黙祷が終わるまでそっと待っている。
百鬼十桜:「……先輩は」合わせた手を解き、目はお墓に向けたまま、問いかけます。
佐倉井ほたる:「…なんですか、百鬼くん」
百鬼十桜:「ジャームを……殺めたことが、お有りでしたよね?」
佐倉井ほたる:「ええ」
佐倉井ほたる:きみも、現場を見たことが有るかもしれない。この少女は、そういう意味でも”先輩”である。
佐倉井ほたる:返り血も受けて、命乞いを受けようが。平然と殺めてみせたところを。
百鬼十桜:続きを問おうとして、逡巡する。それを問うて、なんと応えてもらいたいのか。
佐倉井ほたる:「いいですよ、百鬼くん。なんであろうが、わたしに応えられることならば」
佐倉井ほたる:「答えましょう。無礼であるとか、そういうことは気にしないで」
百鬼十桜:ぐっと、下唇を噛む。くやしさで。
百鬼十桜:「ジャームとなった者は……助けられないんでしょうか」
百鬼十桜:それも知っている。資料に目を通すくらいは、自分だってしているのだから。
百鬼十桜:それでも、問うてしまった。
佐倉井ほたる:「……」目を伏せる。
佐倉井ほたる:「……少なくとも。その症例を完全に解決してみせた例は、存在しません」
佐倉井ほたる:「どこかには、ジャームにも人間性を持つように振る舞わせるようなFHセルもあるようではありますが」
佐倉井ほたる:「わたしの知る限り。治療法は存在していない」
百鬼十桜:ゆっくりと立ち上がり。
百鬼十桜:「『いつでもぼくらは後手後手だよ』」
百鬼十桜:「日馬支部長が、仰られてました」
佐倉井ほたる:「…ああ、あの方が。いつも耳に痛く、そうでいながら正しいことを言う方です」
佐倉井ほたる:真実とは、そういうものかもしれませんが、と苦笑しながら。
百鬼十桜:顔を静かに、少女の方へと向けて──
百鬼十桜:「………………」
百鬼十桜:つぅっと、静かに涙が溢れる。
佐倉井ほたる:「………」今回の事件。裏方ではあったが、参加していたから。知っている。
佐倉井ほたる:根来連理。理性を保ったようにして――もう衝動に耐えられない娘。その少女を彼が、どう思ったのか。
佐倉井ほたる:「百鬼くん」
百鬼十桜:「なんで僕らの手は、どこまでも届かないんでしょう? どこにだって、それこそ過去にだって」
百鬼十桜:「届け……ば……いい、の……に……」喉がつまり、声がうまく出せない。
百鬼十桜:代わりに嗚咽だけが。
佐倉井ほたる:「ああ、わたしも。同様の事を想いましたよ。どうして――」そっと涙を拭う。
佐倉井ほたる:「報われないのか。救われないのか。ああ、どうしてこの手はこうも短いのかと」
佐倉井ほたる:「――でもね」
佐倉井ほたる:目を伏せる。ああ、あのひとのように上手く伝えられそうもない自分が恨めしい。
佐倉井ほたる:「すべてに、手が届けばどうにかできる、なんて。それは傲慢です」
佐倉井ほたる:「どうしようもないことがある。ええ、受け入れろなんて言いません」
佐倉井ほたる:「ただ…それが辛いなら」
佐倉井ほたる:「別の道だって、貴方は歩くことを選ぶことができる」
佐倉井ほたる:「どうしますか。諦めるか。――それとも。”それでも”、と。手を伸ばし、傷つき続けることを選びますか」
百鬼十桜:涙が流れるのは止められない──
百鬼十桜:けれど──
百鬼十桜:泣くことを、止めることは、しなければならない。
百鬼十桜:そうでなければ、目の前のこの人にも
百鬼十桜:手を伸ばしてくれたあの人にも
百鬼十桜:手を伸ばしたあの子にも、合わせる顔が無いから
佐倉井ほたる:その涙が、止まっていくのを感じる。哀しそうに目を伏せる。
百鬼十桜:ぐいっと、その袖で涙を拭って──
百鬼十桜:「僕は──」
百鬼十桜:「僕は、傲慢と言われても。それでも、伸ばし続けます」
百鬼十桜:「過去には伸ばせないかもしれない。けれども──」
百鬼十桜:「未来にだったら、いくらでも伸ばすことは、できるはずだから」
百鬼十桜:と、思い直す。
百鬼十桜:「いいえ、いくらでも、伸ばしてみせます! 必ず!」
佐倉井ほたる:「…ばかですね。諦めても、誰も咎めませんよ」
百鬼十桜:はず ではない する のだ。
百鬼十桜:再び、墓石へ向き直る。
百鬼十桜:ロイスの変更。オーヴァード【根来連理@○希望/覚悟】を、殺めた子【根来連理@○誠意/後悔】へと。
百鬼十桜:そして祈り、誓う。自身が殺めてしまった少女に。助けられなかった少女に。
百鬼十桜:それでも、委ねてくれた少女に。
佐倉井ほたる:「…死者の言葉を、わたしは語る術を持たない」
佐倉井ほたる:「でもね、百鬼くん。辛かったら、休みなさい。きみが傷つくことに、倒れることに」
佐倉井ほたる:「その娘だって、きっと傷つくでしょうから」
百鬼十桜:そして隣の先輩へと再び顔を向け
百鬼十桜:「はい、佐倉井先輩。お気遣い、ありがとうござます」いつもの静かな笑みで応じます。
佐倉井ほたる:はあ、と溜息を吐いて。
佐倉井ほたる:「本当、わたしのいう事分かってますか?全くもう…」と髪を弄りに行く。
佐倉井ほたる:「いっつもきみは真面目なくせに頑固で……本当第一行ってる時は梁田さんと合わせて心配でしょうがないんですよ」
百鬼十桜:「あう、それ、やめてくださいよう、佐倉井先輩」髪をくしゃっとされて、頬を染める。
百鬼十桜:どうしてみんな、自分の髪をこうするんだろう? と。
百鬼十桜:嫌ではないけど、やはりこう、男の子なので気恥ずかしい。
佐倉井ほたる:「だったら」
佐倉井ほたる:「もうちょっと、頼り甲斐のある男の子になってね」苦笑して。
百鬼十桜:「うう、努力します……」
佐倉井ほたる:「ま、頑張るのですよ、男の子」
梁田麗佳:「……先輩ぶって」
梁田麗佳:「お前も歳ひとつしか変わらないだろう。佐倉井」
梁田麗佳:ざすざすと、2人の方に歩いていく。
百鬼十桜:「梁田支部長!」こちらも声に振り返って、敬礼。
佐倉井ほたる:ばっとその声の方を向く。
佐倉井ほたる:「……ちょ、や、梁田さん!?人が悪いですよ!」顔が赤い。
梁田麗佳:「隠さなくてもいいだろう」
佐倉井ほたる:「いやいやいや」
梁田麗佳:「……お前も、背伸びくらいしておきたい年頃だというのは」
梁田麗佳:「重々承知だ」
梁田麗佳:ぽむぽむと頭を撫でて、笑う
佐倉井ほたる:「ぐっ…」言い返したい。凄いいい返したいが。
佐倉井ほたる:実際そうしてるところを見られた時点で何も言えないまま撫でられている。
百鬼十桜:先輩のちょっと微笑ましい姿に、ふふっと。
梁田麗佳:「……」
梁田麗佳:そして墓石に向き直り、手を合わせ黙祷
梁田麗佳:顔を上げる。
梁田麗佳:「百鬼。」
百鬼十桜:「はい」
百鬼十桜:目尻が少し、腫れている。
百鬼十桜:だけれども眼差しからはもう、弱さが消えている。
梁田麗佳:顔を見れば分かる。この子はもう前を向いている。
梁田麗佳:――それでも。
梁田麗佳:だけど、だからこそ。言葉にする。
梁田麗佳:「戦えるか。」
梁田麗佳:ただそれだけを言うために。やってきたのだから。
百鬼十桜:「僕は……とても弱いです。だからこうして泣いて悩んで、皆さんにご心配をかけて──」
百鬼十桜:でも、それでも。だ。
百鬼十桜:委ねられたのだから
百鬼十桜:自分で決めたのだから
百鬼十桜:「だから、支部長──」
百鬼十桜:「一緒に──戦わせてください」
梁田麗佳:ほかに問うべきことは、きっと佐倉井が済ませてくれただろう。
梁田麗佳:だから私は
梁田麗佳:「わかった。」
梁田麗佳:受け止めるだけだ。
梁田麗佳:「さあ、戻るぞ」
梁田麗佳:「私たちの、帰る場所へ」
百鬼十桜:顔をほころばせて、応じる。いつもと同じく。
百鬼十桜:「はいっ、梁田支部長!」
佐倉井ほたる:やれやれと肩を竦めて此方も着いていく。
佐倉井ほたる:「はいはい、了解です。…まったくもう」
百鬼十桜:その背中に追いつけるように、駆け足で──
百鬼十桜: 
百鬼十桜:ふと、蝉時雨と重なって、声が聞こえた気がした。
百鬼十桜:過っていたのかもしれないけれども、
百鬼十桜:懸命に、真摯に生きようとして、
百鬼十桜:そして委ね、儚く去っていった──
百鬼十桜:あの、少女の声が。
――――:そっと。柔らかい風が吹く。
――――:「――百鬼くんなら、だいじょうぶよ」
――――:「がんばって」
百鬼十桜:ふと、振り返って──
――――:そこには、誰もいない。
百鬼十桜:そこには彼女が好きだといった、青い空──
百鬼十桜:その空に一瞬だけ微笑んで
百鬼十桜:再び、少年は駆けて行く──
百鬼十桜:前へ──未来へ──と。
GM:――――
GM:N市第五地区「比翼の鳥、連理の枝」
GM:End.
GM:――――

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